部下の叱り方、さとしかたーフィロソフィ「小善は大悪に似たり」―

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、「小善は大悪に似たり」というタイトルで、稲盛氏が次のようにお話されています。

「」内は稲盛氏のお言葉です。

「人間関係の基本は、愛情を持って接することにあります。しかしそれは盲目の愛であったり、

溺愛であってはなりません。上司と部下の関係でも、信念もなく部下に迎合する上司は、

一見、愛情深いように見えますが、結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。

「小善は大悪に似たり」と言われますが、表面的な愛情は相手を不幸にします。逆に信念を持って、

厳しく指導する上司は、けむたいかもしれませんが、長い目で見れば部下を大きく

成長させることになります。これが大善です。真の愛情とは、どうあることが

相手にとって本当に良いのかを厳しく見極めることなのです。」

この、大善をなすのは、実際には難しいです。

ですが、例えば次のようなことを気にかけると、大善が身についてくるのではないか、と思います。

 

稲盛氏のお言葉等を引用しながら、具体的に説明したいと思います。

１　その場で叱る

稲盛氏は部下をその場に立っていられないほど、厳しくしかったそうです。

また部下は「必ずその場で叱る」、ということを実践されていたようです。

その後のミーティング等が遅れても、「部下をその場で厳しく叱る」ということを

稲盛氏はなさっていたようです。それは、従業員の人生を、

「一大事」と考えていたからだと思います。

稲盛氏はこのようにおっしゃっています。

「 一方、『大善は非情に似たり』、これは、大善を行う事は、一見、薄情な行為に映る

ということを表しています。『人間、若い時の苦労は買ってでもせよ』と言ったり、

『獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす、そこから這い上がってきたものしか育てない』

という例えもありますが、周りから見れば惨いと思える行為も、

それはその人を大きく育てるために必要な愛のムチなのです。まさに非情と思える行為こそが、

大善なのです。」

稲盛氏は、その場で、しっかり、なぜそれがいけないのか？これを理由を示して、

しかっていたのではないか、と思います。

２　自然の摂理を考える

IBMは野ガモの例を用いて、従業員を厳しく、しっかり育てることを説明されていた、

と稲盛氏のお話にあります。野ガモは本来自分で餌を取り、冬を越えなければならない。

けれど人間からもらえる餌をあてにしたばかりに、餌を取る能力を忘れてしまい、

餓死してしまったという話です。

親が、子供より先に亡くなるのは自然の摂理です。

先に生まれたものは先に死んでいくのです。

それであれば、自分がいなくなっても、子供が一人で生きていけるように育てるのが、

子育ての究極の目的だと思います。

極論ですが、人間は泥棒等、悪いことをしても生きていくことができます。

けれども、それでは子供の心は豊かになりません。親として、子供が豊かな心を持ち、

幸せに人生を送れるように考えることが必要です。そのために何が必要か、

親は考えなければならないと思います。そうすると、人生の厳しさを教える、

自分の欲望を抑えることを教える、これも必要になってきます。

稲盛氏は次のようにおっしゃっています。

「 優しい心で社員に接しなければと思いながら、このように、烈火のごとく部下を叱りつける自分、

なんと人間ができていないのだろうと悩むこともあったけれども、

ただただ社員の言いなりになって優しさを振りまくだけでは、いずれ会社をダメにしてしまう。

真面目に働いてくれる社員もいるのに、この会社を潰すような人がいれば、

また、それを許してしまえば、大きな罪をなすことになる。ただ勇気がないばかりに、

従業員の機嫌ばかりとって、会社全体を不幸にしてしまうということがあってはならない。

叱るべき時は、心を鬼にして叱る。それは大善なのだ。そう自分に言い聞かせて、

それからは矛盾に悩まされることなく、事に当たってきました。」

自然の理、ものごとの道理を考える、考えた上で、相手のためになる行動をとる。

それがとても大切だと思いました。

3 反省する

従業員に、このように厳しく叱る。

そうすると、自分はどうなのだ、と自分に問いかけるもう一人の自分が、心の中にいます。

ですので、稲盛氏は京セラフィロソフィーの次の項目に、反省ある毎日を送ると

書かれているのだと思います。

まとめますと、小善ではなく、大善をなすには、その場で相手を叱り、自然の道理を考え、

常に「自分はどうか？」と反省する。このような姿勢が大切だと思いました。

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ご縁をつないでいただき、ありがとうございます。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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