こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

私は、大学を出てから12年、日本の大手不動産コンサルティング会社で働きました。その後、海外に行き、海外の経営理論などを勉強しました。そして日本に戻ってきて、外資系の企業で7年ほど働いてました。その時の私は、このように思っていました。「日本では、根性論が大切にされる。欧米では、心や感情ではなく、数字や理論が重要視される。日本は古い、世界から取り残される。」

 

30代の自分は、このように考えていました。けれども、そこからリーマン・ショック、その後の不景気などを経て、自分の考え方が間違っていたのではないかと思います。

 

欧米でもてはやされる戦術ではなく、本当は、「人間として正しいことをする」そのフィロソフィーこそが人生や仕事の結果で1番大切なものではないかと考えるようになりました。

今回、稲盛氏は、「なぜフィロソフィーが大切なのか」これをお話しされています。

 

「哲学を血肉化するということは、一旦知識として受け止めておいた哲学を、魂に入れるということです。魂に入れるということは、人格を変えるということです。そのためには、常に自己葛藤が起こっていなければなりません。自分が生来持っている哲学と、新たに入れた哲学とが、自分の中で葛藤しなければならないのです。

そして、新たに入れた哲学が、生来自分が持っていた哲学に打ち克っていくときに、初めて人格が変わっていくわけです。人格が変わっていったときに、今までの人生が転換していきます。」

このように、哲学が人間の人生自体を大きく変えるということを最初におっしゃっています。

 

哲学が必要な理由は、下記です。

1  若者の感覚を知る。時代の流れに乗る

2  応用力、万般に通じる

3  将来が読める

4  苦労がなくなる

 

1  若者の感覚を知る。時代の流れに乗る

M物産の優れたビジネスマンと稲盛氏がお会いされたときの話が書かれています

 

「『実はU君から、あなたは素晴らしい技術者だということをよく聞いていました。松風工業にあなたがおられることを知っていたので、M物産としては再建に乗り出すことを決めたのです。ここまで会社をダメにした今の重役たちを、私は全く信用していません。ついては、この会社はどう再建すればいいか、あなたから話を聞きたい』まだ大学を出て一年目の私に対し、『おい、お前』という言い方ではなく、丁寧な言葉遣いで、それは大変、立派な人格者の言動でした。」

 

→ 松下幸之助さんは、若い方の意見に大変素直に耳を傾けられたと伺ったことがあります。時代の変化やそのスピードを考えるたびに、若い方の目線や視点を考えます。そして、それこそが、この先の時代を生きていく最大のヒントではないかと思っています。

 

2  応用力、万般に通じる

 

稲盛氏は松風工業でセラミックの研究に打ち込んでいた時のことをお話されています。

「自分には逃げるところがなく、研究に打ち込まざるを得なかった。そういう逆境の中で、真に素晴らしい発明・発見をするためには、どういう心理状態がいるのかを、垣間見たように感じたのです。それをメモに書き残していったものが、現在の京セラフィロソフィーの一端をなしているわけです。だから私は、『一芸に秀でるものは万般に通ずる』と信じています。。。。よく、『私は、しがない、こんな仕事をしていますが、もっと広く大きな仕事をしたい』ということをおっしゃる方がいます。また、『偉大な経営者に素晴らしい話を聞かせてもらった。勉強になった』というようなことを言う方がおられます。そうではなく、自分が今やっている事業に全身全霊を捧げて、精魂込めてやり遂げれば、諸事万般、見えてくるのです。。。。アイディアについても同じです。1つの物事に打ち込んで究めていきますと、そこから新しいアイディアが出てきます。『何か良い商売がないだろうか。いいネタはなかろうか』という発想では、浮ついたアイディアしか出てきません。」

 

→ 弊社の中心となるビジネスは、不動産の投資アドバイザリーです。私が過去5年ほど時間とエネルギーを割いて勉強させていただいてるのが、人間の意識や心のテーマです。経営哲学、合気道等のすべては、こうした人間の意識や心の学びにつながります。

なぜならば、これがビジネスの一番基本的なところだと思うからです。

 

ある物件のオーナーさんがいます。その方は、一刻も早く、その物件を売りたいとおっしゃる。けれども、そのオーナーさんとお会いして、じっくりお話をお伺います。その方の心の動きがどこにあるのか、そこに寄り添うようにお話を伺います。そうしますと、今、その物件を所有されていること、

それが売れずにご自身の所有物として持っておられること、

それらはすべて、

そのオーナー様の潜在意識が深く望んでいることだとわかります。

ここがわかると、その先がみえてきます。

どのような要素があれば、売却を考えるのか?

潜在意識から、手放す準備ができるのか?

そこにフィットする買主はどのような方なのか?

こうした物件の動きが見えてくるように思います。

 

そして、この相手の心の動きに寄り添って、流れを見据える、

これはすべてのビジネスに通じることではないかと考えています。

 

3  将来が読める

「私の哲学、人生観、信念または理念、あるいは価値観を肉体化していったのです。肉体化するという事はどういうことかといいますと、考えていることや言ってることと、行動が一致しなければならない、ということです。。。。こうした新しいことを始めて、今から多角化をしていこうという時に、私には『一つの物事を極めた経験や考え方が生かせるはずだ』、という信念がありました。つまり、全く未知の分野に乗り出していくときに、道標となるジャイロコンパスが『京セラフィロソフィー』なのです。哲学がしっかりしてさえいれば、未知の分野でも通用するはずだ、ということでやったのです。」

 

→精神の肉体化と、肉体の精神化は通じるところがあります。

強い精神を持っていますと、肉体がその精神の目指すところに従っていくようになります。大変著名なバレリーナが、高齢になっても舞台に立って踊っていたり、演ずることを極めた女優が、80歳を超えても肉体の衰えを見せない、等は、肉体の精神化と言えると思います。

 

同じように、心で思う事(精神)と、頭で考えること(行動)が

一致すると、精神と肉体の境目がなくなります。これが、次に述べるような勘やひらめき、「先見の明」になります。

 

4  苦労がなくなる

「。。。このように資本金が、商売を始めるまでの損を埋め合わせるだけの額に重なってくるのです。勘でひらめいた数字がそうなっていくのですから、自分でも怖くなってきました。もっと哲学を掘り下げていって、心を高めていきますと、自分の人生が変わるだけではなく、先見性というものまで備わってきます。本人にとってみれば思いつきなのですが、それが思いつきで終わらないということなのです。。。。先見性がある人の思いつきは、未来における事実と遭遇して、現実化するということが起こってきます。」

 

→ これにはおそらく、「当たり前のことに気づく能力」も含まれるのではないかと思います。不動産投資のコツや落とし穴は、それほど難しいことではありません。ほとんどの方が、注意を傾ければ気づくことができる内容です。

 

例えば、あらゆる物質、人間を含めた生き物は、経年とともに劣化していきます。自分は、歳をとれば体のいろいろなところにガタがきます。それなのに、自分が投資した建物が年月が経っても永遠に丈夫である訳はありません。

 

もしこれまで、手術や大きな治療、延命をしていないのであれば、オーナーさんが持っている建物にも、こうしたメンテナンスが必要になります。当たり前のことですが、心が他のことにとらわれてしまうと、これが見えなくなるのだと思います。

 

これが腑に落ちると、この先のマーケットや、物件の動きなどが、ある程度、見えてくるのではないかと思いました。

 

「・・・『京セラという会社を作って、今日、大成されるまでに、大変な苦労があったのでしょう』と、よく皆さんに言われるのですが、私は何の苦労もしていません。苦労もしていないというのは語弊がありますが、私にとってみれば苦労ではないということです。世間から見たら、朝から晩まで仕事をしているわけですから、それは、どれほどの苦労かと思うかもしれません。ですが、私にしてみれば、苦労のうちには入らないわけです。誰よりも朝から晩まで仕事をすることを、本人は好きでやっているのですから、それは苦労ではないのです。」

 

→ 弊社では、今回、ある海外の投資家様の日本の不動産に対する投資案件の、お手伝いをさせていただくことができました。

 

考えてみますと、1年半位の時間を要しました。夜中に起きて、メールのやりとりをさせていただき、どうすれば良いのだろう、と悩むことも多々ありました。けれどもそれが苦労かというと、やはり苦労ではないように思います。

 

私は、お客様の思いや感情を考えながら、眠りにつきます。そうすると、この海外のお客様からメールが届くタイミングで、夜中でも私はパチっと目覚めることがありました。また、海外の現地の時間では真夜中ですが、私のところにメールが届くことが頻繁にありました。お客様と弊社が、精神的につながっているような感覚がありました。こうした真剣さ、一生懸命さをお互いに共有させていただいてる、私は、それをとても嬉しく思っています。

 

このお仕事のお話があってから成約に至るまで、もう一度、同じ体験をしてください、と誰かから言われたとします。おそらく私は喜んでそれをすると思います。その時その時で、新たな発見を楽しんで取り組むことができるのではないかと思います。

 

そう考えると、ここで稲盛氏がおっしゃっていることの意味がよくわかります。

 

さて、まとめますと、人生と仕事の成功に必要なものは、戦術ではありません。

どんな人生を送りたいか、ということであり、それにはフィロソフィが必要です。

なぜフィロソフィが必要か?ですが、次の4つの理由が挙げられます。

1  若者の感覚を知る。時代の流れに乗る

2  応用力、万般に通じる

3  将来が読める

4  苦労がなくなる

 

この中でも、一つのことを究めて、万般に通じる考え方をもつこと、これがとても大切だと思います。今、取り組んでいるお仕事はすべて、意識や心の働きを追うことで説明がつきます。

一つのことを究めると、他の仕事とも重なる人間のテーマに行き当たります。

この人間のテーマに向きあい、真摯に取り組んでいくと、どんなことでも道がみえてくると思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ユキーナ・サントス(富塚祐子)の自己紹介はこちら

不動産・投資・国際経済情報をお伝えしています、弊社メルマガお申込みはこちら

経営者・管理職・グローバルビジネスパーソンを目指す方に、経営の要諦・日本のビジネスフィロソフィを日英でお伝えしています。フィロソフィメルマガお申込みはこちら

女性のキャリア・恋愛・婚活・潜在意識など女性のお役立ち情報をタイムリーに伝えます。「UMIで幸せに!女性のお悩みスッキリ解決メルマガ」のお申込みはこちら

まずはお気軽にお問い合わせください。 カウンセリング はこちら