こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

京セラフィロソフィーの中で、稲盛氏がこのようにお話をされています。

「人生においても仕事においても素晴らしい結果を生み出すためには、物の考え方、心のあり方が決定的な役割を果たします。人を成功に導くものは、愛と誠と調和という言葉で表される心です。

こうした心は、私たち人間がもともと魂のレベルで持っているもので、「愛」とは他人の喜びを自分の喜びとする心であり、「誠」とは世のため人のためになることを思う心、そして「調和」とは自分だけでなく周りの人々みんなが常に幸せに生きることを願う心です。

この三つは、私たちが本来持っている根源的なものだと思うのです。皆さんは気づいていないかもしれませんが、皆さんそのものが、愛と誠と調和に満ちた存在なのです。あるいは、「あなた自身が仏である」と言ってもいいでしょう。

もともと人間の本質とは、愛と誠と調和に満ちた美しいものであるはずなのですが、魂が肉体をまとっていますから、最初は肉体が発する欲望が出てきてしまうのです。魂の外側を覆っている欲望を少しでも抑え、自分の本質である愛と誠と調和に満ちた魂が出てくるようにしなければなりません。そうすることによって、常に自分自身を高め、自らの心を愛と誠と調和に満ちた状態に保ち、すべてのものを生かそうとする宇宙の意志、宇宙の心と調和させていくのです。」

 

この箇所は、宇宙の根源、「陰陽」を考えることで、より理解が深まると思います。

陰陽とは次のように説明されます。(「マワリテメグル小宇宙」岡部賢二著から)

「陰陽の『陰』とは拡散してく遠心的なエネルギー(あるいはそうした状態)を指します。『陽』とは収縮してく求心的なエネルギー(あるいはそうした状態)を指します。この二つのエネルギーがまじりあい、らせん状の回転が生じることによって、エネルギーが凝縮し、物質化して現象界に現れます。また、凝縮した物質は時間とともに拡散し、宇宙に還っていきます。」

ここで重要なのは、「陰・陽・循環」という三つの要素です。

さらに「3」という数字をもとに、森羅万象あらゆる現象を見てみると、腑に落ちることが多い、ともいわれます。

 

愛と誠と調和、はこの三の数字をもとにとらえます。

愛と誠と調和、は「陰・陽・循環」という三つの要素ともいえます。

 

会社の経営だけではなく、人間関係や自分の内面を掘り下げるにも、3という数字、愛と誠と調和、このキーワードはとても大切だと思います。

 

例えば、M&A(会社の合併)はこの「愛と誠と調和」の実践です。「誠」と「調和」の心をもって、愛(合併)を生み出す行動です。

私はこの「愛と誠と調和の心をベースとする」は宇宙の真理・法理法則を説いている、と思いました。男女の性と和合(循環・性交)、生命の誕生は宇宙の真理・法理法則として説明することができます。

以下、京セラフィロソフィの文言と、私の解釈を付け加えました。

「愛」とは他人の喜びを自分の喜びとする心であり

→これが性交(陰陽の循環)の根源です。

 

「誠」とは世のため人のためになることを思う心

→ これは男性性の本質=陽の性、究極の利他の心、わが身を犠牲にする心です。

 

「調和」とは自分だけでなく、周りの人々みんなが常に幸せにいきることを願う心

→ これは女性性の本質=陰の性、相手と和して自分の使命を全うする「合気」と「受け身」の心です。

 

 

この三つの要素から1M&A、2経営、3新規事業という企業経営のテーマを考えてみます。

 

1 M&A 企業合併

例えば、M&Aでは、この愛と誠と調和が求められます。稲盛氏も京セラとAVXの合併の話しで、こうした心の在り方を実践されました。己を虚しくすること、利他の精神は「誠」という表現になります。相手を受け入れ、育てていく、これが「調和」です。そしてお互いの相手に対する「愛」が合併後の会社を成長させる原動力になります。

 

2 経営陣のありかた

また、ソニーにしても、パナソニックにしても、ホンダにしても、カリスマのトップには、その創業者を補佐する女房役の右腕がいました。強烈な誠(=男性性、リーダーシップ)には、すべて受け入れて、調和を生み出してくれる他者(=女性性、補佐、右腕)があって初めて、強さが発揮されます。助け合う心が、愛のエネルギーとなり、他のスタッフに広がって、会社を発展させていく力になっていきます。

 

3 新規事業

また京セラフィロソフィの別の部分では、次のモットーがあります。

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

楽観と悲観とは、相対する概念です。

楽観は周囲の人を守り、攻めていく、仕事を発展させる思いの表れです。

誠で表現される男性性ともいえるでしょう。

でもそれだけでは計画は失敗します。

 

不安要素をだし、「こうなったらどうしよう、○○が起こるかもしれない・・・」と悲観的な立場からシュミレーションすることが大切です。これはある意味、女性的な見方で、調和を作り出します。

この対立する立場が一つの企業の中でうまく回る。

だから、計画が成功するのです。

お互いが相手に対して深い愛情を持っていることが必要です。

愛があるから、攻めにでて、愛ゆえに心配するのです。

愛をベースに誠と調和がバランスした時に、計画がうまく行きます。

ビジネスが大きく成功するのです。

 

「愛と誠と調和の心をベースとする」とはこういうことだと思います。

 

宇宙に流れる陰陽、つまり男性性、女性性という対立する二極がお互い補い合い、愛で結ばれる、そこに大きな成長エネルギーが生まれる、これを表現しています。

 

家庭であれ、仕事であれ、根元にあるのは、この、愛と誠と調和なのです。

ところで、近年は、持続可能性、サステイナビリティが世界的なテーマになっています。

欧米のビジネス理論は、覇者になるためのテクニックを伝えています。

これに対し、稲盛氏が提唱されているのは、宇宙の意思と合致する心、つまり愛と誠と調和の心をもって生きることです。企業経営は一つの実践の場でしかありません。

何のために働くのか?

それは物心両面で豊かになること、幸福を追求すること

その幸福とはなにか?

我々が、これを考えるとき、次の考えにいきつきます。

幸せとは、私達が宇宙の意思と合致すること、その時に我々の幸福が得られると悟るのです。

宇宙の意思と合致するとは、誠と調和をもって、愛を実現することです。

 

宇宙のエネルギーはこのように「陰・陽・循環」、「誠と調和が愛によって循環する」ことによって生み出され、まわっているのです。

私たちは仕事に、大きなエネルギーと時間という資源を使います。

この仕事から大きな成果(人間の幸福)を出すため、宇宙の仕組みを理解することが役に立つと思います。

詳細は下記に記載しています。

M&Aの要諦・相手と一つになるということ その1

M&Aの要諦・相手と一つになるということ その1

 

M&Aの要諦・相手と一つになるということ その2

http://abrils.opal.ne.jp/philosophy/ma_point2/

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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