（将来を読む力 フィロソフィ「見えてくるまで考え抜く」）

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、「見えてくるまで考え抜く」というタイトルで、稲盛氏は、シュミレーションがいかに大切か、

ということをお話ししています。「」内は稲盛氏のお言葉です。

「私たちは、仕事をしていく上では、その結果が見えてくるというような心理状態にまで達していなければなりません。

最初は夢や願望であったものが、真剣にこうして、ああしてと何度も何度も頭の中でシュミレーションを繰り返していると、

ついには夢と現実との境がなくなり、まだやってもいないことまでもが、あたかもやったかのように感じられ、

次第にやれるという自信が生まれてきます。これが『見える』という状態です。

こうした『見える』状態になるまで、深く考え抜いていかなければ、前例のない仕事や、創造的な仕事、

いくつもの壁が立ちはだかっているような困難な仕事をやり遂げることができません。」

この見えてくるまで考え抜くには、次の2つのポイントが重要ではないかと思いました。

 

上記の1つずつについて、稲盛氏はこのようにおっしゃっています。

1 自分を知る

「『シミュレーション』の際、頭の中で起こりうる問題を全て考え尽くすのです。

(会社から研究テーマが来た時)そのまま人任せにして放っておくのではなく、

私は自分でも頭の中でその研究テーマを常に考えていました。実際に実験をしていませんが、

頭の中で実験を繰り返していたのです。そうやって、来る日も来る日も自分の頭の中でシュミレーションを

繰り返していると、そのうちに、あたかも実験が成功したかのように思えてきて、

完成した製品の姿までもが頭の中に明確に浮かび上がってきます。これが『見える』という状態です。。。。

結果が『白黒』で見える程度ではまだ不十分であり、『カラー』でありありと見えて来なければ、

考え抜いたことになりません。そこまで徹底的に考え抜けば、研究開発にとどまらず、事業であっても、

必ず成功するはずなのです。」

→頭の中で実験を繰り返すには、自分が、たくさん実験を繰り返すという実体験が無ければいけないと思いました。

自分が体験していること、そこから想像できること、これを頼りにシミュレーションを繰り返していくのだと思いました。

リーダー自身が実体験をどれだけ積むかが大切なのだと思いました。

2  相手を読む

トップ(企業)の力量(人となり)を読む

第二電電の成長について、稲盛氏はこのようにおっしゃっています。

「森山さん(第二電電の社長)は、本当にこれで競合他社と互角に戦えるのだろうかと悩み、

ときには『会長、もう駄目です』と弱音を吐く。私はそんな森山さんを捕まえては、一杯飲みに連れて行って、

励ましていました。この時に私は、

『次は、こういう局面になる。そして、こうなってああなって、結局、（第二電電は）、ここで上場する』

という話を彼にしました。

しかし、森山さんは、

『見えたみたいなことを言われても、そんなに簡単にはいきません。今はこんなに難しい状況なのです』

と疑心暗鬼の風情です。

『いや、そうなるはずです』と私が断言しても、

『それは、楽観的すぎるのではないでしょうか』と、まだ腑に落ちない様子です。しかし私は、

『そうなります』の一点張りで通しました。

それまでにとことん考え抜いていましたから、私には、鮮明に、第二電電の将来の姿が見えていたのです。

実際、第二電電は、私が森山さんに話していた通りの道をたどっていきました。会社の規模も、

売り上げも、進捗状況も、そして上場時期も、まさにその通りになりました。自分でも恐ろしいような気がします。

今、振り返れば、あたかも一度通った道であるかのごとく思えるまで考え抜き、

あるいはシュミレーションをしていったことが、明治以来の国営事業に民間で初めて挑戦するという

過去にないケースであったにもかかわらず、第二電電が成功を収めた要因であったかと思います。」

→これは相手の出方を見抜き、それに対する対応策をうつ、これを何通りも頭の中で考え抜く、

ということだと思います。将棋や囲碁のように相手の心理まで考え尽くして、次の手を打つ、

このようなことが必要なのではないかと思います。

まとめますと、プロジェクトにはシミュレーションが必要です。これには自分のこれまでの経験をフル動員して、

そして、相手の行動を読み切る、こうした洞察力が必要になると思います。そのためには、

自分も含めた人間の勉強が不可欠です。合気道等日本の武道で、こうした力を養うことができます。

経営の実体験に加えて、こうしたことも注意して心を高めていきたいです。

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ご縁をつないでいただき、ありがとうございます。

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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