こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は中小企業の多角化について重要なポイントをご紹介します。

 

これは、今、現在、成功しているベンチャー企業にも、創業者が孤軍奮闘している企業にも当てはまることだと思いますので、共有させていただきます。

 

ポイント

1 エネルギーについて考える
2 自分のエネルギー効率を上げることを考える
3 経営者を育てる
4 経営者候補にエネルギーを移す
5 エネルギーを数字に置き換えて判断する

 

ある会社、A社の主要業務は住宅建設事業です。二代目の時にリサイクル部門とキッチン専門ユニット設計販売部門を別会社にしました。

Bさん(息子)が3代目となり、事業をついでいきましたが、売り上げは大きく減少しました。

京セラの名誉会長、稲盛氏がこのようにおっしゃっています。以下、稲盛氏のお言葉の部分は「」で表現します。

1 エネルギーについて考える

「ここからがポイントです。お父さんとお母さんの例にもあるように、我々、中小企業経営者はどうしても、事業の多角化をして会社を大きくしていこうと考えがちになります。しかし、経営者が1つの事業に打ち込んでいるときには相当な力があるのですが、これが3つに分散してしまった場合には、かなりの力が落ちてしまうのです。」

 


これは、弊社も設立当初経験した失敗なのでよくわかります。たくさんのことをやりすぎると、力が分散してしまい、メインの事業に集中できなくなります。

これは、経営者の心を掘ってみると、その原因が分かります。メインの事から目をそむけたい何かがあると、このような状況になります。

つまり、メインの事業に割くエネルギーを無意識のうちに少なくしているのですね。

これは、メインの事業に向かう心が、何かの理由で、傷ついているからです。

経営者の、この心の傷を癒すことでメインの事業にエネルギーを注ぐことができるようになります。

2 自分のエネルギー効率を上げることを考える

 

「同業他社は一つのことに全力集中している中で、こちらは三つに力を分散しています。こちらが、厳しい状況に追い込まれるのは目に見えています。ですから多角化をして、それを自分で見ていく場合には、人の三倍頭を使い、人の三倍、働かなければ、同業他社に勝つことができません。会社を大きくしたいと思って、多角化をするにしても分社化をするにしても、そのくらいの覚悟が要るのです。」

 

→ これはいかに効率を上げるかということと、覚悟の問題だと思います。

力を分散させてでも、残りの二つをやっていく価値があるのか?

その事業は、本当に自社でやるものなのか?経営者が自分で覚悟を決めるということだと思います。

中心となる事業よりも、他の事業は成果が出てくるのが遅いでしょう。

けれどもたとえ成長が遅くても、他の2つの事業にエネルギーを割いていく、このような頭の切り替えが必要だと思います。

 

3 経営者を育てる

 

「多角化をして会社を大きくしていきたいが、自分1人の考えではできないというときには、自分と同じような経営者、つまり責任感があり、必死で努力をして、会社を守ってくれる部下を育てることが大事になります。」

 

→ 人材の育成は、実は大企業よりも中小企業の方が大切だということがわかりました。

会社は経営者の器以上にはならないといわれています。稲盛氏はそのようにおっしゃいます。

そして中小企業に、例えば稲盛氏のような偉大な経営者となる素養がある人に、いきなり入ってもらうのは難しいです。

それであるならば、今の自分と同じか、それより少し能力が劣っている方に、経営者候補として参画してもらうことを考えた方がいいでしょう。

このような方は、自分より能力が劣っていても、他の人のことを考える心を持っている、そんな方に入っていただくのが良いのではないかと思います。

また、自社の中で、自分よりもはるかに能力が劣っていても、真面目で誠実、他を思いやる心がある社員、このようなスタッフに着目することも考えられます。

 

4 経営者にエネルギーを移す

 

「しかし、10人か20人しかいない中小企業で、本当に苦楽を共にし、経営者と同じようなレベルの能力と責任感を持った人を育てていく事は並大抵のことではありません。けれども、会社を大きくしていくためには、そういう人を育てなければならないのです。」

 

→ リーダーの資質について、稲盛氏は、中国の古典を引用されてこのようにおっしゃっています。

深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、是れ第一等の資質なり。

磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、是れ第二等の資質なり。

聡明才弁(そうめいさいべん)なるは、是れ第三等の資質なり。

──呂新吾『呻吟語』

やはり仕事がよくできたとしても、与えられた会社を自分のものにしよう、自分の利益のために使っていこうと考えてしまうような方をリーダーにすると失敗する可能性があります。便がたって、頭もいい、仕事もできるという方はリーダーに向かないのではないかと思います。また、頭がいいので、何か環境の変化があると、自分は冷遇されているのではないかと思ってしまう、このような思考パターンを持ってる方も、不満の種を自分の中で蓄積させ、反逆を起こす可能性があります。素直で、実直、真面目、慎重に考える、というタイプがやはり、第一等の資質だと思います。

このような方を育てるには、リーダーである自分が、覚悟を決めなければいけないのではないかと思います。

 

自分は完ぺきではないが、みんなのために恥をさらけ出す。素直なものの見方を心がける。人からの承認を求めず、愚直に頑張る、このようなリーダーになっていけば、いいのではないでしょうか?そうするとこのリーダーの姿に共鳴する人が、引き寄せられると思います。

また、稲盛氏が繰り返しお話されているように、心がいかに大切か、これを繰り返し、部下に、身の回りの人に訴えていくことが必要です。経営者には、この自分が変わる覚悟が必要になると思います。

長くなってしまったので、5番目は次回お伝えします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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