こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、経営12箇条の1つ、「経営は強い意志で決まる」についてお話ししたいと思います。京セラの名誉会長、稲盛氏が説明されている内容を一部引用させていただきます。(「」で記載します。)

この副題は、「経営には岩をも穿つ強い意志が必要」です。

 

この一箇条のポイントは次の4つだと思います。

1、経営とは経営者の「意志」が現れたもの

2、経営者の意志を全従業員の意志に替える

3、素直な気持ちで投げかける

4、エネルギーを転移にする

 

ひとつづつ説明していきます。

1、経営とは経営者の「意志」が現れたもの

「こうありたいと思ったら、何が何でも、その目標を実現しようとする、強烈な意志が経営では必要となって参ります。・・・

上場しますと、来期の業績予想を発表しなければならず、それは株主への約束でもあるはずですが、日本では多くの企業が、経済環境の変動を理由に下方修正をすることにためらいがない・・・一方、同じ経済環境の中にありながら、目標を見事に達成してみせる経営者もおられます。私は、そのように強い意志で、あくまでも計画を遂行していくような経営者でなければ、変化の激しい現在の経済環境を乗り切っていく事は難しいと考えています。•・・こうしたいと決めたのなら、経営者は強い意志でやり抜かなければならないのです。」

 

→ 心理学、脳科学でも、心に思い描いたことが実現する、という仕組みが解明されています。

そうすると、心に思い描いたことが、実現するわけです。

ですから、自分の心が本当に何を求めているのか、自分で自分の心を確かめる、これがとても大切だと思います。

わかりやすい例を2つお話しします。

1 売上は大きいが、利益率が低い会社

以前の機関誌でも紹介された話です。

創業者は、一生懸命、事業拡大します。

売り上げはどんどん伸びていきます。

しかしそこで、はたと気づくのです。

自分の子供に、その事業を引き継ぐことを。

最初に思うのは、相続税ではないでしょうか?自分が一生懸命拡大した事業、これを引き継ぐだけで、自分の息子は、いきなりこんなにたくさんの税金を払わなければならない。その苦労を子供にかけるのはいかがなものか?そこで、父親の心の中に、利益を限りなく小さくしたい、という思いが生まれます。

そうすると、売り上げは大きくなりますが、利益率が低くなる、このような経営結果が現れます。

もう一つの例をお話しします。

2苦労が無いと売れないと思っているアーティスト

Aさんは、画家です。不遇な人生を送ってこられたとお話しいただきました。

特にご両親や、ご兄弟とのあいだで、ご自身が不遇な目にあった、ということを嘆いておられます。

ご自身は、こうした不遇な思いで大変苦しんでおられます。Aさんは、一日も早くこの苦しみから解放されたいとおっしゃいます。

そこでAさんの絵の制作活動に対する思いを聞いてみました。

Aさんは、自分の不幸な体験から生じる感情を、絵を通じて表現し、浄化していくこと、これをご自身のライフワークと感じておられました。

Aさんは顕在意識では、苦しみから解放されたいと願っています。

けれども潜在意識の深いところでは、苦しみが、画家としての活動に必要不可欠と思っていらっしゃるのです。

ですから、苦しみながら、制作活動を行う、という現実が現れます。

自分の心が何を望んでいるのか?

これを知る事はとても大切です。ある人にとっては大変意義のあることになるかもしれません。

カウンセリングやセラピー、コーチングなどを通じて、自分の感情の深いところに気づいていく、これは有効です。

同時にリーディングなどで心を掘っていく、これも、短い時間で自分の心を取り出してみることができます。スタッフの考えを知る 経営に役立つカードリーディング法

(http://abrils.opal.ne.jp/relation/hawaiianalohatarot1215/)

 

2、経営者の意志を全従業員の意志に替える

 

「ここで大切な事は、従業員の共感を得るということです。もともとは経営目標とは経営者の意思から生まれたものでありますが、同時にその目標が、従業員全員が「やろう」と思うようなものとなっているかどうかが大切になってくる。

 

従業員の方から自分たちが苦労するような、高い目標数字が率先して出る事は無いはずですから、経営目標というのは、やはりトップダウンで決定すべきものであります。しかしそれでは、誰もついてこなくなりますから、その高い目標をボトムアップで従業員の方から上がってきたものとしていかなければならない。それが経営者の意志を従業員の意志とするということです。その方法は何も難しいことではありません。「うちの会社は素晴らしい可能性を持っている。今は、まだ小さいが将来は大きな発展が期待できる」ということを常日頃から話をし、ベースを作っておいた上で、コンパなど、一杯飲む機会を設け、酒を酌み交わしながら「今年は倍ぐらいに売り上げを伸ばそうと思う」と切り出すのです。そしてその時に、仕事はあまりできませんが、おっちょこちょいでお世辞の上手な者を横に置き、「社長、そうですね。やりましょう!!」と言わせるのです。」

 

→ここにも2つ興味深いポイントがあります。

ポイント1  人間にはそれぞれ役割があること

 

適材適所という言葉があります。仕事でパフォーマンスがあげられないけれども、なぜ、あの人はこの会社にいるのか?おそらく稲盛氏がここでおっしゃっているような、重要な役割があると思うのです。「宴会部長」という言葉がありました。他の人からは低く見られてしまいがちですが、実はこのような重要な役割があったのです。稲盛氏は普段から、このお調子者の重要な役割に気づいておられたのでしょう。そしてお調子者がその役割を発揮した時、惜しみなく褒めてあげていたように思います。

 

職場の人間関係、いらつきは、自分の正義に照らして、正義ではない事を、同僚や上司の中に見たときに、人はたまらない不快感を覚えます。自分は成果を出しているのに、あんなお調子者が社長の近くにいて、認められているなんて許せない!このような思いが起こるかもしれません。けれどもこうして、その人その人の役割を見ていくと、自分の不快感が解消されることがあります。

ポイント2 従業員は、その会社にいる時点で、「社長の考えに同調したい」という心の素地を持っている。

面接等の時から、トップの人となりや考えが相手に伝わるはずです。言葉では表現できなくても、はっきりと理解できなくても、従業員は何か感じるところがあるはずです。この会社に行ったら幸せそうだ。この会社に行ったら、何か自分の可能性を伸ばしていけそうだ。

面接は、会社が従業員をふるいにかけるだけではありません。従業員も、どの会社が自分に1番向いているか、どの会社で働けば幸せになるか、を考えてふるいにかけているのです。こうした選択の過程を得て、一番最後にふるいに残った人たちがコンパにいるのです。

逆に言うと、会社の意志(=社長の意志)に共鳴したいと考えている素地のある人が、コンパに来ているということです。

ですから、コンパの場所を利用して、エネルギーを伝える、これがとても大切なのです。

 

3、素直な気持ちで投げかける

「単に目標を達成すると命ずるだけでなく、従業員の気持ちをリフレッシュさせ、モチベトさせながら、経営目標を従業員と共有し、その達成を目指すための、様々な創意工夫がなければならないと思います。

もちろん、最も大切な事は手練手管ではなく、なんとしても目標達成したいという、経営者のその必死の思いを、あらゆる機会を通じて、従業員に率直に投げかけることではないかと思います。」

 

→ 素直に話すということがいかに大切かと思います。

人は、最初に次のように考えてしまいます。

自分の考えが否定されたらどうしよう、

自分の考えに同調してくれなかったらどうしよう、

ディスられたらどうしよう、

そうすると、本音を伝えず、いろんな言葉で自分の本心をカモフラージュして話をするようになります。

このようなスピーチはわかりにくいですよね。

そうではなく、自分の素直な思いを、1番簡単な言葉で伝えてみたら伝わると思います。

 

4、エネルギーを転移する

 

「そのように死力を尽くして、従業員に自分の考えている構想を全て語り尽くした後には、私は抜け殻のようになり、まさに自分のエネルギーを全て絞り尽くして、従業員にそのまま移したようになって、まさに「エネルギーを移転する」という表現が最もふさわしいほどでありました。」

 

→ エネルギーを込めて話をするのはとても大切です。ありがたいことに、私が講座などでお話をした時、「パワーをもらった!」と言っていただく方がいらっしゃいました。また、お仕事のミーティングをさせていただいた後など、「あなたとお話して、元気になりました、元気が出ました!」と言っていただくことも何回かあります。このようなことが、大変励みになります。このような言葉をもらって、私も新たなエネルギーがチャージされたような気持ちになります。プラスの循環が起こります。プラスの循環は、働くことに限らず、人間のすべての生活に必要ではないかと思います

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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