ファミリービジネスとガバナンス

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

さて、ここ何年も、コーポレートガバナンスということが言われています。

企業統治という事ですが、私は長いこと、この意味がよくわかりませんでした。

そもそも統治ってどういうことか？

何をどう統治するのか、それがないと何がどう困るのか？

これがいまひとつよくわかりませんでした。

10年以上前だと思いますが、ネットや様々な文献で、

このコーポレートガバナンスをしらべてみても、

「とにかくこれからの時代に必要らしい」ということぐらいしかわかりませんでした。

 

今回、11月にシンガポールで、

サスティナビリティとスチュアートシップの会議に参加してきました。

サステイナビリティ（持続可能性）は皆さんご存じだと思います。

スチュアートシップは、適正な株主責任ということです。

この会議でのテーマの1つに、ガバナンス（企業統治）がありました。

そこで、このガバナンスの必要性について改めて考えてみました。　

　果たして、日本のファミリービジネスに、

　本当にこのガバナンスが必要なのだろうか？

ということです。

 

ファミリービジネスのガバナンスの話をすると、

海外ではシェークスピアの「リア王」の話がよく持ち出されます。

自分の娘たちを信頼していたけれども、一旦、

王座を譲った途端、父親である王をないがしろにし、

ひどい仕打ちをした、というあらすじです。

日本でも、このような話は度々聞きます。

社長の座を子供に譲ったけれども、子供からひどい仕打ちを受ける、

これを恐れて、なかなかトップの座を譲ることができない。

トップの座を譲ったとしても、それは形式上であり、

実際の権限は、もともとの社長が握ったままで、

新しい社長には一切の権限がない、

このような話もよく聞きます。

 

まぁそう考えると、

であるようにも思います。

 

私は、映画のゴッドファーザーが好きで、

ファミリービジネスを学ぶ上で、これ以上の教材はないと思っています。

この映画の特典版のDVDですと、フランシスコッポラが、

そのシーンを撮るときの背景や、自分の思い、

こんな心境だったなど解説しています。

この解説の中で、コッポラは

「監督の自分自身と主人公のマイケル・コルレオーネがとても重なっていた」

と語っています。

マイケルは、実の兄が殺されてから、実質的な

コルレオーネ一家のドン（ゴッド・ファーザー)になっていきます。

周囲の人間に目を配り、裏切りが起こらないか、常に注意しています。

そして、少しでも不穏な動きを見せるものは徹底的に排除していきます。

同時に、コッポラにとっても、自分の人生と生活を

かけたような作品がこのゴッドファーザーでありました。

ゴッドファーザーは当初不人気だと言われていたのですが、

思いがけずヒット作となりました。

同時に、コッポラ自身の名声もどんどん上がっていきました。

その中で、ハリウッド内の人事に関する権限を握り、

自分が邪魔だと思う人間を徹底的に排除していく、

このようなことを行うのです。

マイケルも自分も、パワー(権力)が欲しかった、

このようにコッポラは回想しています。

では、権力を握った人間が、本当に幸せなのかどうか？

これを考えてみると、答えは自然と出てくるのかなと思います。

マイケルの最後は、とても幸せとはいえないものでした。

そしてコッポラ自身も、ゆるぎない名声を手に入れたのでしょうが、

それと同時に失ったものも、数限りなくあるように思います。

それを考えると、理想のガバナンスとはどのようなものなのか？？

考えていかなければならないと思います。

 

このように考えます。

 

今日は、ファミリービジネスとガバナンスについて、考えてみました。

 

 

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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