こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は稲盛氏が、「自分が住んでいる世界を変えるにはどうしたらいいのか」これをお話しされています。

 

稲盛氏は次のようにお話しされています。

「(私は)夜中の11時に夕食を食べて『あのおっさん、もう長くないぞ。1ヵ月どころか、もう今にも心臓病で死ぬな』と言われる位がんばっている。ところが、それが平常状態になりますと、何でもない。そこへ行けない人、行ってない人、つまり地上から見た人は、『もう恐ろしい。あんな高速で宇宙空間を飛んだら目が回ってしまう。あんな無茶な事はできない』といいます。地上から見た人は、そう思うわけです。しかし宇宙船に乗っている人は、なんともないのです。地上で静止しているのと何も変わらない。これは例え話ですが、そういう違いがあるのです。

企業でも同じことが言えます。ボロ会社と良い会社では、周囲から見ると違って見えます。でも、実は中に住んでいる人は何も変わらないのです。何も変わらないけれども、層が違うのです。住む世界が違うのです。次元が違うのです。その次元を変えるのには、ものすごいエネルギーがいるのです。それには自分自身の意識を変え、従業員の意識を変えるのです。ただそれだけなのです。通りいっぺんのものなのです。私たちは変わらなければならないのです。だからフェイズ、次元を変えるということになるのです。そこには、実は恐ろしいほどのエネルギーギャップがあるのですが、中は何も変わりません。ですから、普通の人がステージを変える場合、ものすごいエネルギーギャップがあるのです。」

今回も、これまでお伝えさせていただいたフィロソフィーマラソンの流れと同じですが、どうすればフェイズを変える、住む世界を変えることができるのか、これを考えてみました。

稲盛氏がおっしゃっているのは次の5つだと思います。

1 自分の中のマイナス感情と向き合う

2 潜在意識に透徹するほど強い願望を抱く。

3 志を高く持ち、成功しても変節しない。

4 真面目にひたむきに努力する

5 エネルギーを込める

 

1 自分の中のマイナス感情と向き合う

 

「実際は未知の分野ばかりで経験がなく、もちろん自信もない。その時に若者にありがちな大胆さで動くのではなく、私は性格的に大変慎重でしたから、危機感を持って一生懸命に考えようとしていました。実はそれが良かったのだと思います。。。。そういう怖さ、恐怖感を真剣にとらえることがドライビングフォース、いわば自分を駆り立てていく力であり、源泉になったということです。」

 

「恐怖感がドライビングフォースになり、やってもやっても安心できない、自信がない。私は必死でがんばりました。」

→このように、素直な心を持って、自分の中の不安、恐怖を感じることができたから、潜在意識を使うことができるようになったのだと思います。潜在意識と顕在意識のつながりを良くするには、感情をなかったことにせず、自分で認めるということだと思います。自分で自分を理解することができると、自分に嘘をつく必要がなくなります。大脳皮質の奥の大脳辺縁系、先祖からの知恵が詰まった脳を使えるようになります。ここが潜在意識の領域です。

2 潜在意識に透徹するほど強い願望を抱く。

(強烈な願望は) ああしよう、こうしようと毎日考えていたら、潜在意識に入ってきます。すると今度は他のことを考えていても出てくるようになるのです。だから、事業家でも優秀な人は、連鎖的にいろいろなことを思いつきます。親戚が結婚するとか遠足に行くとか話をしているときにパッと閃いて『あ、そうや』と出てくるわけです。

 

→ すべては「思い」から始まる、こうなりたいと強く思う、「思い」の力を信じることができるかどうかだと思います。

 

3 志を高く持ち、成功しても変節しない。

「人間誰しも、ちょっとうまくいっただけでも慢心するのです。傲岸不遜になります。私の場合は、上場した時でも人間性が変わらなかった、だから今日があるのだと思います。。。。。」

 

→ ここがとても難しいところだと思います。自分の周りに、注意をしてくれる人が少なくなります。そんなときには、自分の目の前に起こる全てのことが、「注意しろよ」という警報だと思って、謙虚になって接することだと思います。

4 真面目にひたむきに努力する

 

「(部下たちが、こんなに毎晩遅くまでやっていたのでは、体が持ちませんと言い出したことに対して) 。。。やはり(私は)『早く帰ろう』とは言わないのです。それで悩んで悩んで、幹部を集めて『自分はやっぱり、頑張ろうと思う』と言ったのです。。。。」

「(100メートルダッシュのスピードでマラソンを走る事は)お前たちは、『続かんと思う』という。だが続かんでも良いと自分は思う。それは5キロもつのか10キロもつのか知らないが、そこまでいってダメなら、もういいではないか。(先頭集団から遅いスピードで後方を走って)勝負にもならないでうろちょろ走っていくよりは、そのほうがまだマシだ…必死になって走っている間は、確かに君らが言うように、走りすぎている。しかしそれは、どんどん人を追い抜いていけば、走りすぎと言えるかもしれない。だからそれがわかったときに初めてペースダウンしても良いのではないか。それまでは死に物狂いで走るのだ、と言って走ったのです。」

 

「堅苦しいことを申し上げますが、毎日毎日いい加減には生きていられないという真剣な、生真面目なものがいるわけで、それが1番の仕事のベースとなるものなのです。それがなければ、経営というものはできないと思います。」

 

→ 今、ある不動産のオーナー様とお話しをしています。築年が古い中古の物件ですので、物件を知るための資料が必要です。オーナー様は出したがりません。こんなに細かく資料を出せと言われたのは初めてだとおっしゃいます。

不動産は高額です。売買仲介の仕事は、言ってみれば、ある1つの商品を、売り、そして買ってもらうわけです。よくわからないものを売る、よくわからないものを買う、これで売買が成り立つわけがありません。

もちろん、よくわからず購入する方、自分はよくわからないけれど売却する方、どちらもいらっしゃると思います。けれども、マーケットを考えてみると、こうした謎な取引は主流ではありません。あるがままのことを、当たり前のことをコツコツやる、すべての仕事で、それがとても大切だと思っています。

 

5 エネルギーを込める

「うちの古い社員がよく言っているのですが、営業へ行って、夕食を食べる時間もなく、市電に乗って夜8時ぐらいに帰ってくると、小さな工場でしたけれども、私が門の前に立って待っていたそうです。それで、『ご苦労さん、ご苦労さん』と言って肩を叩いて、『注文は取れたか』と言い。。。いくら遅くなっても必ず私が門の前に立っていることが想像できるものですから、営業はどんなに遅くなっても会社に帰ってきた、と言っておりました。」

→携帯電話もない時代ですから、連絡も取りづらかったと思います。けれども、営業の方は、常に社長である稲盛氏のエネルギーを受けて、1日中歩きまわり、エネルギーを消耗して会社に戻り、稲盛氏からエネルギーをチャージされていたのだと思います。

さて、住む世界を変えるには、次のことが大切だと思います。

 

心のそこから強く、

住む世界を変えたいと思うこと、

ネガティブな感情も十分に感じること、

毎日毎日、丁寧に当たり前のことを努力すること、

エネルギーと心血を注いで、仲間に流していくこと

「調子に乗るな」と戒め、反省すること

このようなことではないかと思います。

 

忘れそうになることですが、大切なメッセージとして、自分に再度、言い聞かせたいと思っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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