こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

年末、「鑑定士と顔のない依頼人」という映画を見ました。この先、この映画のネタバレになりますので、これからこの映画をご覧になろうと思ってる方はご了承ください。

この映画は、美術鑑定人が、とても奇妙な依頼人と恋に落ちる話です。

この鑑定人は生涯独身で通してきました。

自分のゴージャスな自宅の「開かずの間」に、女性の肖像画をたくさんかくしています。

名画ばかりですので、あるいは、これらの名画が公開されているところは実は贋作がかけられてるのかもしれません。

この鑑定人は、時折この「あかずの間」に入って「本物」の女性と対峙します。

美しい女性たちを、心行くまで眺めているわけです。

さて、この偏屈な鑑定人が、興味を惹かれたのは、対人恐怖症、公共の場恐怖症の引きこもりの美女でした。鑑定人は、最初、この女性のわがままぶり、自分勝手ぶりに大いに振り回されます。見えないクライアントですから、特に興味を惹かれるわけです。

そして次第に心を通わせ、彼女が人とコミュニケーションが取れるようにしていくのです。

この心のやりとりの中で、鑑定人と引きこもりの依頼人は恋に落ちます。

鑑定人は、彼女との生活を楽しもうと、オークションの仕事を引退します。最後のオークションから帰ってびっくり、自宅の「開かずの間」にあったすべての女性の肖像画コレクションはなくなっていました。そしてこの美しい恋人もいなくなっていたわけです。

これまで仕込まれてきた恋愛ドラマがすべてフェイクで、自分が騙されたということに気づく鑑定人なのですが…

 

これがドラマの筋書きです。

この映画には、考えるヒントがたくさんありました。それは、どうすれば騙されないようになるのか?というヒントです。

 

それは大きく分けると次のようなことではないでしょうか。

1 他人を騙さない
2 かわいそうな人は、本当にかわいそうなのか考えてみる
3 毎日、自分に与えられているものを数えてみる
4 物の本当の価値を考えてみる
5 感謝のある毎日を送る

 

1つずつ説明します。

 

1 他人を騙さない

この鑑定人は、実はそれまでの、30年か40年近い?あるいはもっと長い鑑定人生の中で、たくさん人を騙してきているわけです。

ある美術品を贋作だと言って、所有者から二束三文で引き受け、オークションに出す。それを鑑定人の仲間が落札する。ところがそれは本物なので仲間から買い戻し、もっと高値でコレクターに売る。このようなことを数多くやってきたと思います。

鑑定人の仕事ぶりや、従業員への態度を見ても、おそらくこれまで、たくさんの人を騙して、裏切ってきたのではないかと思います。

これは宇宙の法則です。自分が出したものは自分の身に返ってきます。騙されて悔しい、悲しい、このような思いを人にさせたのであれば、それは自分に返ってくるわけです。

騙されて悔しい、嫌だという気持ちを味わいたくないのであれば、常日頃から、自分が人を騙さないようにする。これしかないように思います。

 

2 かわいそうな人は、本当にかわいそうなのか考えてみる

 

私は、不動産に限らず、通常の民事であっても「騙す騙される」という事件に関与させていただくことがあります。

あいつは詐欺師だ、と後ろ指をさされる人は、どういうわけか、自分自身はこの世で一番の被害者だと思っているようです。

自分がひどい目に遭っている、人から悪いことをされている、自分が被害者である、このような思いが、このような詐欺師(加害者)には根強くあります。

そうすると、自分はこれ以上の被害に遭っているのだから、自分の行動で、他の人が何か不快な思いをするのは当たり前、というおかしな正義を持っているのです。

このような人には、強い正義感を持った方が引き寄せられます。引き寄せの法則ですね。自分の中に自分の正義が根強くあって、こんな事はならん、けしからんと思っている人は、被害者(詐欺師)に引き寄せられてきます。

そうすると、被害者だと言っている人が、本当に被害者なのか?ここはじっくり、ちょっと引いた姿勢で考えてみることも大切かと思います。

一見すると被害者のように見えるけれども、客観的に見てみると、かわいそうでも何でもない、このような事はよくあります。

私は、紛争を客観的に見させていただくことが多いです。紛争の、それぞれの当事者は、自分が100%被害者だと思っています。

けれども話を聞いてみると、どちらかが100%被害者で、どちらかが100%加害者、という事は、私が関わらせていただいた紛争ではこれまでありませんでした。

また、人のお悩みや、メンタルブロックなどを解消していくと、悩みの根本は、全てその方自身が作っているということに気づきます。その方が、その方の人生に必要なので、その悩みを作っているのです。とすると、この悩みを解決するのも自分、その悩みの中に自分自身を置いているのも、その方ご自身です。

 

他人がどうこうできる問題ではありません。こう考えると、被害者の方を客観的に見ることができます。その方が本当にかわいそうなのかどうか?その方が本当に助けを求めているのかどうか?ここを見ていくことが大切だと思います。

 

3 毎日、自分に与えられているものを数えてみる

この映画の鑑定人は、自分が騙されたと気づいたときに、これまで自分が与えたすべてのものが、とられてしまったような気持ちになったと思います。自分が彼女に与えたものが、全て奪われたように思ったのかもしれません。そして自分の人生も、なくしてしまったような喪失感があったかもしれません。

とても古い話で恐縮ですが、世良公則の「あんたのバラード」ですね。あんたにあげた愛の日々を、今更、「返せ」と言いたくなるようなそんな心境だと思います。

これは、自分が与えたもの「だけ」が気になっているわけです。そして自分が与えられたものには一切目を向けてないのです。

鑑定人は確かに、たくさんの贈り物や、自分が命のように大切にしていた女性の肖像画コレクションを盗まれてしまいました。

けれども、自分の人生では、これまでどんなことをしても味わう事はなかった「愛する喜び」を知ったわけです。愛する人と一緒に暮らし、守るものがいる幸せな生活をもらったわけです。それが限られた短い期間であっても、自分にはそれが与えられていた、これに気づくことで何か次の展開が見えてくるかもしれません。

 

毎日毎日、自分にこんな素晴らしいものが与えられている、と思って過ごすと、与えられていないものが、気にならなくなります。どんなときでも自分に何か欠けているとは思わなくなるのではないでしょうか。

私も偉そうなことを言っていますが、自分が今もっているものをなくしたら、と考えることがあります。

たとえそうなったとしても、奪われた気持ちで満たされないように、毎日毎日、与えられるものに感謝の気持ちを向けようと思っています。

 

4 物の本当の価値を考えてみる

この鑑定人は、物の価値を決めることが仕事です。彼は、美術品や骨董品が本物か偽物か、本物ならどれほど価値があるのか?これを決める仕事をしています。

けれどもその価値は、その人それぞれで違うのではないでしょうか?

例え贋作であっても、本物よりも素晴らしい「気」を放っている贋作もあるはずです。また、たとえ市場で取引のされない、無名の画家が書いたものであっても、ある人にとっては、他に変えられない素晴らしい価値があるものもあります。

子供が、幼稚園や小学校でお父さんや、お母さんの絵を描くことがあります。親はそれを大切に持っています。このような絵は、お金に変えがたい価値のあるものでしょう。

そうすると、絵や美術品の価値は、ある意味、エネルギーではないかと思います。

その作品にどれだけのプラスのエネルギーが乗り、その作品を見た人が、そこに込められたエネルギーを受け取り、自分の人生の糧にしていく、このエネルギーの質と量が芸術作品の価値ではないかと思います。

鑑定人が、女性の肖像画のコレクションを、自分一人で見ていたら、このエネルギーは循環しません。

けれどもこの映画のラストシーンのような形で盗まれたことによって、絵画のエネルギーがより多くの人に回って行きます。エネルギーの循環が起こるわけです。その意味では、騙してこの絵を持っていった人がやったこと、それは悪いことだったのでしょうか?盗んだ事は悪いことです。けれども、100%悪いことにはならないかと思います。

 

5 感謝のある毎日を送る

上でも触れましたが、自分が人を騙さないようにし、自分に与えられているものに意識を向け、感謝をしていく、これだけで、騙される確率はかなり減るのかなと思います。

感謝は、人間が地球に対して向ける一番大きなプラスのエネルギーではないかと思います。

常に感謝の気持ちがある人は、人からのマイナスのエネルギーをかわすことができます。そしてマイナスエネルギーにとらわれて、動けなくなることが少ないのではないかと思います。

さてまとめますと、人に騙されないようにするコツ、次の5つです。

1 他人を騙さない
2 かわいそうな人は、本当にかわいそうなのか考えてみる
3 毎日、自分に与えられているものを数えてみる
4 物の本当の価値を考えてみる
5 感謝のある毎日を送る

 

この中でも特に大切なのは、人を騙さないようにする。いつでもどこでも、正直に、嘘をつかないようにしていく、これかなと思います。

簡単なようですが、なかなか難しいです。私も、「何も嘘をつく必要は無い。素直にそのまま、事実を伝えれば良い。」このスタンスで今年は行こうかなと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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