こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

さて、日曜日の夕方に明日のブログも書いておこうかな…と思いました。

でもその前に、女性の読者に向けた恋愛やブロック解消のメルマガも書こうかな…これも思いました。

ずっと頭の中にあって、文章にできなかった内容、それを書こうと思っていたのです。

それは自分がかけたエネルギーや愛、いまさら返せといえるのかどうか、これです。

その内容を頭の中で考えていたら、ふと今から15年も前に書いたブログの記事を思い出しました。

不動産投資にも十分関係している内容です。ちょっと長めですが、サクサク読めるので、そのままコピーしますね。

MBAをやりながら、アメリカで生活していたときのブログです。

キャッシュフローとあんたのバラード

メールのチェックは明日プレゼンが終わり、財務諸表分析が始まるまでの1時間にやるほかはない。それも当日どの会社の面接があるか、レジュメ(履歴書)提出の期限はいつか、といったリクルーティング活動関連が最優先である。

これ以外のメールを見て、返事を書いている暇はない。

ましてや日本語のメールアカウントのチェックは後回し、1週間以内に見れれば良い方だろう。

「僕は、暇なバイトの時間を使って、あなたに手紙を書いています。返事など出そうとしなくていいです。そんな暇があったら眠ってください・・」

あるインヴェストメントバンクのセミナーは別館で行われる。そこまでの移動時間、かつてもらった手紙の一節を思い出した。

十年以上も前のことである。

資格試験に合格し、最初に赴任させられたのが名古屋であった。不動産に関する仕事で、エンもゆかりも、土地勘もないところに飛ばされるのはツライ。当時は女性総合職への関心がいろんな意味で高まっていた時代であった。

思うに、期待も、嫉妬も偏見も、奇妙な任侠も、いっさいがっさい引き連れて名古屋で働いていたような気がする。この言葉を私に送ってくれた人は、当時学生だったので、深夜はビジネスホテルのレセプションのバイトをしていると言っていた。ほとんど接客する必要が無く、暇を持て余していると電話で言っていた。当時は電子メールも一般的で無かったので、手書きの、正真正銘の「手紙」だった。

実際、電卓と書類を持ち帰って、引っ越してきたばかりのマンションで翌朝まで仕事をしていた。新人の私がタクシーで帰ることはできなかったからである。

終電で名東区のマンションに帰り、そこからまた翌朝早く会社に行った。

当時もらった手紙は、ラヴレターというほど、ロマンティックな内容であったわけではない。彼の日常生活と学生生活、バイト先のお客さんの話・・そして最後にこのセリフが書かれていたのであった。

手紙の主の、心遣いが嬉しかった。さらに、バイト先のビジネスホテルチェーンの割引券が同封されていた。名古屋に住んでる私にどうやって使えというんだろう?と一瞬迷わないでもなかったが、気遣ってくれる気持ちが有難かった。

「あんたにあげえたー、愛のひびおおー」世良さんのあんたのバラードを歌っている場合ではない。が、しかし、過去の自分の思い入れ、時間とエネルギーを今さら返せと言う人が多い。何となくそんな気がする。

会社であれ、恋人であれ、親子であれ、友達であれ、自分が全身全霊かけた、かつてのエネルギーに対する見返りを期待する人、それを当然のように要求して止まない人が多くなったような気がする。

これを思うと、当時私がもらった手紙はまさに無償の奉仕であった。彼は時間があるから手紙を書いているという。僕に返事はいらないと、そんな暇があったらどうぞ少しでも体を休めるようにしてくれという。

唐突だが、MBAをはじめると避けて通れない概念にキャッシュフローがある。これは将来のプロジェクトその他からのキャッシュの上がりと出を分析するものである。

この大前提として、サンクコスト(埋没費用)は考えないという認識がある。昔かけた初期投資費用とか、これまでのプロジェクト運用にかかった人件費、社運がかかっている、今さら後にはひけない理由など、これまでやってきたことの思い入れ云々は、これから先のキャッシュにはなんら影響しないのである。

これは日常生活でも非常に有効なアサンプション(前提条件)である。これまで賭けたエネルギーや情熱、時間もお金も、やはりその見返りは、埋没コストであって、その見返りは本来求めるべきではないのである。

メールはコミュニケーションの手段である。だからと言って、相手に自分と同程度のテンションをいつも要求できるということにはならない。

その点で、この手紙の気遣いが嬉しかった。当時の私に励ましは必要だったが、同じテンションでリスポンスを求められるのは、正直しんどかった。

ふと、こんな昔を思い出した。

無論、今の境遇は自分の望むところである。心身をすりへらすような虚しい作業ではない。

この手紙のような励ましがあれば、プレジャーであることは言うまでもない。けれども叱咤激励がなくとも、私は十分幸せだと思った。

何よりも私にとっては、知的な吸収で体を満たし、思う存分、自分のエネルギーを発揮させてくれる環境というのが、嬉しくてしょうがなかった。

 

いやー、当時の私(35歳?)は、こんなふうにバサバサと歯切れの良い文章を書いていたわけです。

まどろっこしい表現や、感情移入は一切不要、今の自分が昔の自分を見てみると、こんな印象を受けますがいかがでしょうか?

ここで言ってる内容、ちょっとフォローしますね。

ちなみに、昭和の名曲なので、世良さんのあんたのバラードをここにコピーしておきます。

確かに、世良さんの歌のように、あんたにこれまであげた、たくさんの愛の日々を今更だけど返してほしい、

こういう思いがある方、いますよね。

これは、宇宙の法則で考えると、相手からの見返りを期待してるので、相手をコントロールすることになる、あるいは相手のエネルギーを奪う行為になりますので、マイナスになります。そうするとマイナスの結果が返ってくることになります。

こんなに尽くしたのに捨てられる、こんなに尽くしたのに浮気される、別れを告げられる、ということになります。

これだけしてあげたのになぜ?となるわけですが、その理由は「あんたにあげた愛の日々」という意識にあるわけですね。これだけしてあげたんだから、と言う思いに表れているわけです。

これだけあなたに尽くしてきたのだから、私によくするのは当たり前!

これが見え隠れすると、相手はコントロールされる気持ちになるわけです。

そして、埋没コスト、これも大切ですね。ついつい、これだけの時間とお金とエネルギー、労力をかけたのだから、何とかしてそれを取り戻そうとするわけです。

ここも自分が奪われたという意識ですね。これだけ自分はやってやっているのに、何ももらえないのか?

となるわけです。この意識があると相手から何かを奪おうとしているわけですから、自分も何か奪われることになるわけです。

ある不動産を有効活用しよう、投資物件にしよう、と思って自分が注いだエネルギーやお金は、必ず何か別の形で自分に戻ってきているはずです。これを考えたときに、初めて投資がリターンを生むものになるのではないか?

そんなふうに思いました。

宇宙の法則と投資のリターン、私も説明しててとても面白くなってきたので、また機会があったら描いてみたいと思います。

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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