話題の映画を見るけどそんなに面白くないなぁ、感動することが減ったなぁと嘆くあなたあなたはため息を、感動に変えていきませんか?あなたのための感動プロデューサー、ユキーナ ・サントスです。
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あっという間に、怒涛の「イタリアのファミリービジネス研修ツアー」から早1ヵ月が経とうとしています。今でも時々、久しぶりに見たイタリアのたくさんの風景を思い出して、懐かしくなります。
昨日、録画しておいたビデオで見ていないものを思い出しました。
なんとこれ、「眺めのいい部屋」があったので、早速、見てみることにしました。英語のタイトルはThe room with a viewといいます。
この映画が発表されたのは1985年、なんと今から35年も前でした。私は過去この映画を何回か見たことがあります。覚えているのは約20年前でしょうか?世田谷で一人暮らしをしていた時、マンションをシェアしていました。イタリア語を習ったり、留学を目指して勉強していたりしたので、この映画のことは自然と自分の耳に入ってきて、見るようになりました。
当時は、フィレンツェの街の映像の美しさ、そしてオペラのテーマ曲のイメージしかありません。この映画のメッセージ性や、何を訴えたいか、ということには意識が向きませんでした。そうですね、今になって考えると、これを受け入れるだけの素養がなかったので、受け入れられなかったのだと思います。
この映画が伝えたいのは、自分の人生を生きるということでしょう。
眺めがほしかったら、眺めの良い部屋にうつらないといけない。当たり前のことですが、ここにはたくさんの意味が隠れています。
眺め: これは自分の心の中の憧れであり、魂が求めるものであり、実際に見てみたいけれども、見ることによって未知の世界を知る恐れもあるわけです。だからこの眺めを心の中に抱きながら、ビューのない部屋で我慢する。これはたくさんの人がやっていることではないでしょうか?
眺めの良い部屋に移ること: これは、自分が本当に心の底から求めることをするために行動していくこと、環境を変えていくこと、自分が本来いるべき場所に自分の心と体を置いてみること、こんなことを表現しているのだと思います。
今、私はとても悩んでいます。それは自分がこれまで与えられたもの、身に付けた能力をどんな方向に行かしたらいいのか?これで悩んでいるわけです。けれどもその方向性が少しずつ見えてきていて、こんなふうにしていったらどうだろう、ということがたくさんあります。そこに踏み切れないのは、この映画で言っているように、眺めの良い部屋に移ることができないからです。
イギリス人の型破りな親子が主人公のルーシーとシャーロットに申し出ます。眺めの良い部屋が良ければ、私たちの部屋を変わりましょうか?眺めは私たちにとってはそれほど大切なことでは無い。
でもシャーロットは、この申し出を断るのです。自分たちの弱みにつけ込んで恩を売られるれるのではないか?このようなことを考えているわけです。そこでせっかくの申し出を断ってしまうのです。
けれども、眺めの良い部屋が良ければ、自らそのようにしてみないと、移ってみないと何も始まりませんよ。
この映画のラストの部分では、型破りな親子の父親の方が、主人公のルーシーに語ります。あなたは苦しんでいる。それはあなた自身が自分の心を偽って自分に嘘をついているからだ。
自分の本当の心は、自分の魂とイコールで、おそらく潜在意識の中に落とし込まれているのではないかと思います。自分のDNAのレベルで求めていることではないかと思います。けれどもそれに従うことができない、自分は〇〇をしなければいけない。〇〇をすることが今の自分に必要だと思っている、このような意識を自分のブロックといいます。自分で自分の行動に制限をかけているわけですね。これが自分の魂と違う方向向いているといずれは苦しいことが起こります。
20年前の自分にはそれがわかりませんでした。けれど今の自分にはそれがわかります。だから、この眺めの良い部屋は今の自分にまさにぴったりのメッセージなのです。心落ち着けて自分の求める広い空間の中に身を置いて、しっかり考えてみると良い。自分の魂の声を聞き、その方向にエネルギーの流れをぶつけて行けばいい。。。今はこのように、自分が受け取ったメッセージを感じています。
本当に、自分の人生の中に不必要な事は起こらないと思っています。昨日も仕事に疲れて頭を休めようとしてみた映画ですが、このタイミングで自分が見る必要があったのだと、今改めて感じています。
余談ですが、この映画には、今から考えると名優だらけで、オールスターが揃っているという感じです。主役のルーシーを演じたのは、ヘレナ・ボナム・カーターでした。彼女はその後、ハリーポッターシリーズなどで大ブレイクしていますね。そしてシャーロット演じたのは、マギー・スミス、その後修道女の役や、ダウントンアビーの伯爵の母親役で出ています。35年経っていますが、当時の面影は健在です。女性の小説家の役で出てくるのが、ジュディ・デンチ、イギリスの映画には欠かせない大女優です。007シリーズの3代目Mの役と言えば皆さんぴんとくるのではないでしょうか?去年の映画では、最新のオリエント急行殺人事件に出ていましたね。ロシア語訛りの英語はうまかったですね。そして、ルーシーのフィアンセとして登場するのは、ダニエル・デイ・ルイスです。この俳優も、「存在の耐えられない軽さ」や、「ギャングオブニューヨーク」などを私も見ています。本当に盟友だと思っています。こんな俳優たちが作っていた映画なのですね。古い映画を見てみると発見がたくさんあります。
それは、昔の自分の知識と経験、それと今の自分の知識と経験、人間としての考え方これが違っているということです。自分の持ち合わせが違ってくる、という事でもあります。昔見た映画も、それほど面白くなかった、と言って捨て去っておくのではなく、もう一度見返してみると、今のあなたに必要なメッセージが届けられるかもしれません。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。