こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

さて、SNSやいろいろな情報源から、

この先は「風の時代」、こんなことが言われているかと思います。

共有すること、

物より心に着目

融合すること、

多様化すること、

こんなことも、この先の時代のキーワードですね。

 

その中で、私が度々、耳にするのは、これです。

それは、「日本人の時代」、ということです。

日本人の精神性や哲学、考え方、こうしたものが見直されていく、

その流れが出てきているようです。

 

今日は、それに関連したお話です。

 

最近の夫と私とのやりとりから、この先の「日本人のあり方」について考えていました。

 

さて、ブラジル人の夫が日本に来たのは、2007年です。

その後、夫は日本とブラジルを行ったり来たりしています。

 

何年か日本に住み、その後ブラジルに戻って何年か暮らす、

そしてまた日本に戻ってくる、夫はこのような生活をしています。

 

夫が日本に来て間もない頃、彼が四六時中、見ていた日本映画があります。

 

それが、アニメになった「火垂るの墓」です。

これには、ポルトガル語字幕が付いているバージョンがあり、

夫は自分のスマホにダウンロードして、四六時中、これを見ていました。

 

夫は、毎回、「火垂る」を見ながら号泣です。

ボロボロボロボロ、涙を流して

「・・・もう、これ以上、見ることができない。。。」

こんな風に、つぶやいていました。

 

けれども夫は、私が気がつくと、また「火垂るの墓」を見て、

大泣きしていました。

 

「こんな小さな子供(せつこ)が、食べ物がなくて死んでいくなんて。。。悲し過ぎる。。。」夫は声を詰まらせて泣いていました。

 

「兄ちゃんは、兄ちゃんは、せつこに食べ物を…」

夫はおそらく、自分が、主人公である「兄ちゃん」になったつもりなのでしょう。

自分で感情移入して、声をあげて泣いていました。

 

この映画は、作家の野坂昭如氏のご自身の体験に基づく話です。

終戦を体験した幼い姉妹が、何とか生き延びようとする話ですが…

私は、悲しすぎて1回しか見れませんでした。

 

さて、コロナの前に、夫は日本に住んでいました。

その時にやっていた仕事は、建物の解体です。

夫は日本にいるときに、型枠大工や、建物の解体等の仕事をやってきました。

 

その時の道具を東京の私の実家から沖縄に持ってくることになり、

ネット電話で夫といろいろ話をしました。

 

夫は、こうした型枠大工の仕事や、解体などの、いわゆる3Kの仕事が、

いかに苦しくて辛いかを私に訴えていました。

「こういう現場は汚い、きつい、たいへん、

お給料はそんなに高くない、

だから、日本人たちは、自分たちでやりたくない。

だから、おれたち外国人が、働きます。

 

日本人たち、たくさん物を持っています。

 

良いもの、大切にしない。

日本人たち、すぐに捨てます。

 

そして、外国人たちが片付けます。

 

日本人は、良い食べ物があります。

いつもたくさん食べ物があります。

国は、安全。

危なくない。

 

電車とか、駅とか、道とか、いろいろな場所はきれい

 

だけど、ものを大切にしない

食べ物を大切にしない

いつも、お酒を飲んで、酔っ払って、タバコを吸っています!!

 

彼らは、日本人ではないよ!!

 

本当の、日本人たちは、「火垂るの墓」の「兄ちゃん」と「せつこ」です。

 

ここまで一気に、夫は日本語で話しました。

(もちろん、いろいろ語弊はあると思いますが・・・)

 

そしてここで、ポルトガル語になり、このように続けました。

どんなに辛くても、謙虚で、ひたむきに頑張っている

 

家族や、弱いものを守ろうと必死に戦っている

 

暴力に訴えず、何もないところでも頑張る、美しい精神性を持っている

 

「彼らが、日本人なんだよ!!」

(ここは日本語で) 夫はこのように言っていました。

 

さらに夫は、コロナ禍の中で、夫がどのように自分の母親と関わったのか、

私に話してくれました。

 

この母親というのは、彼のおばさん(育ての親)です。

おばさんは、コロナを患ってはいません。

けれども、このおばさんは転んで怪我をして、しばらく病院に入院していました。

 

コロナで病院の対応が大変だったこともあり、夫はなるべく、

四六時中、おばさんについていたようです。

俺は料理も全部やった、家もきれいに掃除した。

そして、病院に行って、アントニア(おばさんの名前)の手足になって、助けたよ。

 

これは、当たり前なんだよ。

(実の母親ではないけれども)

アントニアは俺のお母さんでしょ。

 

俺は、こういうことができる自分を、誇りに思っている。

 

俺は日本人たちから、こういうこと教わりました。

これが、日本の武道!!

サムライの精神!!

 

夫はこのように熱く語りました。

時々こうして、外国人の夫から、教わることがたくさんあります。

 

私自身も、謙虚に、自分自身を見直さなければいけない、と思っています。

 

職業に貴賤なし

人間としての尊さは、その魂の尊さによる。。。

 

こんな言葉が、私の頭の中に沸いてきました。

 

同時に、私の父親のことも思い出しました。

私の父親は、ガソリンスタンドで働いてました。

 

朝から晩まで、ほとんど1年中働いていました。

 

父親が生きているときに、私は感謝の言葉を、父親に言うことがありませんでした。

 

なんと親不孝で、愚かな娘だろうと思います。

 

私は、合気道を学び、

「日本人の精神性。。。」などと、情報発信しています。

 

けれども、自分自身、まだまだだなと痛感しました。

 

夫から言われたことで、たくさんのことを考えました。

 

日本人とは何か?

日本人の精神性とは何か?

 

この先、世界で日本人が注目されるとしたら、

それは何故か?

どのような場面で必要とされるのか?

今、自分がやる事は何か?

 

こんなことを考えました。

今回のエピソードが、日本人について、平和について、皆さんが考えるヒントになれば幸いです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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