どうして私は嫌われる・・・?これにドキッときたら、ハリウッドの名作があなたを救います。

メンタルブロック、こわし隊、ユキーナ ・サントスです。

嫌われている、その心を少し話すと楽になります、相談してみませんか?

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前回からの続きで、マイケルの業ということについてお話ししてみたいと思います。

男性脳と女性脳ということから、どのような状況の時に満足感が得られ、エネルギーがチャージされるか、 これは私のブログでも度々お話をしています。

ズバリ男性がエネルギーがチャージされる時とは、人から尊敬され、頼られ、信じてもらえる、こういう瞬間だと言われています。

マイケルが家族を守ること、ここにこだわるのも父親としての役割というのもありますが、すべて最愛の家族から尊敬を得たいということだと思います。

特に Part 2とパート3の中では、マイケルのキーワードはLegitmate -合法性‐ということに尽きるのではないでしょうか?

これは実際のオープニングシーンとして考えられていたシーンです。

非合法なことをIllegal、irregular、illegitimate などと色々な言い方をします。

けれども法律的にしっかり認められた、お天道様の下を腕を振って歩ける、という意味では、このLegitimate という言葉が一番しっくりくるように思います。

マイケルはこれにこだわりました。どうしてかというと、これこそが、愛する妻や子供から尊敬を受ける唯一の方法だと思ったからです。

マイケルは自分がやらなければやられる、という状況の中にいました。そして肉親も、この自分の価値観の中で全て判断をしていったのです。それもこれも、家族への愛が全てだったのですが、マイケルが望んだ結果は得られませんでした。

PartIIで妻のケイがマイケルにいいます。

You are so blind Michael, it was not a miscarriage, it was abortion.

流産ではなくて中絶だったのよ、マイケル、あなたの子供を産みたくなかったの・・・・あなたの血を引き継いでる子を!!

マイケルにとってこれほどの屈辱はありません。

怒りは表面的な第一感情、その怒りの下に本当の感情があります。

この時のマイケルの怒りは、深い深い悲しみと、孤独、これではないでしょうか?

命を賭けて真剣に守ってきた家族から、バケモノのように扱われる、自分の存在を否定される、この世にお前がいなければいいと言われる・・・こんな深い悲しみではないでしょうか?

この悲しみからマイケルが立ち直るためには、自分がやってきたことをみそぐこと、綺麗にすること、 それだけだったような気がします。

そのためにマイケルは、すべてのカジノをうりました。合法的なビジネスでも、ちょっとでも賭博の様相が入るものは、家族が受け入れない(とかってに思い込んで・・・)とカジノを売却していくのです。

バチカンにも寄進して、宗教上の名誉・権威も得ました。

この辺りは、ゴットファーザーとファミリービジネスでも書いていますが、時代とともに、ファミリービジネスも変化していっているのです。

ゴットファザーから学ぶ英語とファミリービジネス3

最初はコミュニティの面倒解決をやっていたのですが、そこからラスベガスなどのカジノビジネスをやり、中南米の政府のバックアップを得て資源をあつかい、さらにはPartIIIでは、世界一の不動産会社1大株主になって行こうとするわけです。

なにがそこまでマイケルを動かすのか、それは何なのか、それは全て最愛の妻と子供から怖がられず尊敬されたい、父親として愛して欲しい、という男性としての当然の欲求で、これがわかるとマイケルがたまらなく気の毒で、身近な、愛すべき存在になります。

PartIIIの最初の場面で、ケイがいいます。あなたを恐れていると、身の毛がよだって血が凍るほどあなたという存在を恐れている、というのです。

おそらくその時に、5億ドルの寄進を6憶ドルに値上げされても、イモビリエリの株主になりたい、というマイケルの思惑ができあがったと思います。

では、合法なものをつくればそれで、家族の愛が得られたか?というとそうではなく、合法・かつ最大の権力にこだわったがために、マフィアの抗争がはじまり、マイケル自身がその世界に引き戻されるのでした・・・

PartIIIの演技指導をしている時に、フランシスコッポラは、アル・パチーノに、マイケルの心境をせつせつと語っています。

「今までやってきたことは正しかったのか?まちがっていたのか?」

アル・パチーノもフランシスをこう表現しています。

「時々、フランシスはおれよりも、よりマイケルの心境を代弁していた、マイケルが乗り移っているようだった・・・」と

ゴットファーザーの1と2の成功から数十年たって、マイケルも年を取り、フランシス・コッポラも成功と失敗を経験し、パワー、権力を手にしました。それをすべて、マイケルを通じて投影していた、と本人が言っています。

俳優のトム・ハンクスは、ときどき「ゴットファーザーデー」をやるそうです。

ハリウッドの自宅に俳優その他、業界人を招き、食べ物・飲み物を用意して、一日ゴットファーザーを放映する、という会らしいです。

天下の大俳優がそれほどのめり込むもの、それだけの精巧さがこの作品の微に入り、細にわたりみられるからではないでしょうか?

アメリカのハリウッドの作品ですが、見る価値があると実感したので、今日もまた、共有させていただきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。