ママ友や同僚がうまくいってるみたい、これを見るとなんか自分がざわざわする。話すことが嫌になる。自分も嫌いになる。こんな心の声が聞こえたら、あなたの中のメンタルブロックを手放すチャンスかもしれません。あなたのためのメンタルブロックリムーバー、ユキーナ ・サントスです。

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今日は、昨日お話しできなかった、ダウントンアビー「華麗なる英国貴族の館」の話です。

 

はっきりって、このドラマの面白さは、人間模様でしょう。自分の身分、お金、土地、富と名誉、人生の中で考えるテーマがほとんど詰まっているような気がします。

 

貴族は貴族で、こうしなければならない、というしがらみがあります。そして使用人は使用人でお互いが牽制しあったり、身分に悩んだりします。嫌な同僚がいる、嫌な上司がいる、宮仕えは辛い、こんな悩みがあるわけです。

例えば、クローリー家は女の子が3人います。1番末っ子の娘、シビルがなんと使用人の運転手に恋をしてしまいます。家中の大反対を押し切って結婚しました。

こんな大変な思いをして結婚したのに、シビルは出産時の病がもとでなくなってしまうのです。

この時にクローリー伯爵は、サーの称号を持つサーフィリップに出産の立ち会いを頼むのです。しかし伯爵夫人のコーラは伯爵家を古くから知っているダウントンの専属医、クラークソン医師にお産を手伝ってもらおうとします。2人の意見が対決し、最終的にはサーフィリップに従うことになったわけです。

結局は、シビルの異変に気づいたのは、クラークソン先生でした。けれども、クローリー一家はこれを無視して、シビルを死なせてしまいます。

夫婦の間には、当然深い溝、亀裂が入ります。

 

この辺のドラマが、やはり現代の我々にも当てはまるのです。

 

これは昨日のドイツ人のマダムと同じです。中世の日本の出来事であるのに、その貴族の悩みが現代の我々とも共通している。ここに面白さを感じるわけです。道ならぬ恋をしてしまったことに悩んだり苦しんだりする自分たちがいる。自分の日常を重ねて、涙を流したり、共感したりするわけです。

 

さらにいれば、これは、江戸時代の文楽とも似てくるのです。文楽ドラマの主人公たちが、実際の世界ではできないことを実現してくれるわけです。道ならぬ恋に落ちてしまった。現世では添い遂げられないので、あの世で添い遂げよう、と言って心中していく。

でも実際問題、江戸時代は心中が罪でしたので心中することが出来ませんでした。そんな中で江戸時代の人々は、文楽を見ながら自分の思いを重ねていたのだと思います。

そしてこれはこのダウントンアビーでも同じです。

財産について、貴族は商売っ気がもともとありません。ですから資産の運用も失敗してしまうのです。そしてこれだけのお金が欲しいというビジョンがクリアに持てないことがあります。なぜならば、生まれた時から足りないことがないので、豊かさについての実感がぴんとこないのでしょう。

けれども戦争があったり、外国からの侵略があったり、様々な不安があります。その不安を埋めるために、周りからの甘い言葉に乗せられて、ついつい投資で財産を失うということがあります。

 

これも、今の世の中と同じですよね。今ある幸せよりも、将来の不安のことが気になってしまう。将来に備えて蓄えをしておきたいと思う。その結果、今あるものを失ってしまう。こんな話を私もよく聞きます。

今の世の中と、20世紀の貴族と人間としては変わらないのだなと思うわけです。こう考えてみると、人が自分との共通点を見出したり、共感できたりすると、とても安心するのではないかと思います。

源氏物語とダウントンアビーから、人が求めるもの、これについて勉強しました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。