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今日は、人生の幸福についてです。

お金で幸せは買えるのか?それとも買えないのか?そんなことを考えてみたいと思います。

今日お伝えしたいのはある1つの本です。ニューヨーク大学の政治学者の2人の教授が書いた本です。
独裁者のためのハンドブック

経済学では「ゲームの理論」というのがあります。これを使って独裁政権がどうやって生きてきたのか、それがまたどうやって崩れていったのかを説明しています。

政治学の難しい本ではなく、まさに人間の考え方にフォーカスしているように思います。
毛沢東や金日生、カストロなど40人近い独裁者の行動と心理を分析しています。

独裁者は政権の座についたら1日でも長くその座を保とうとします。そして、自分の支持基盤を作るのに十分な盟友達に満足いくだけの報酬を与えます。

まず物で満たすのです。

物で繋がれている関係なので、政権を維持している支配者はいつも不安です。この物がなくなったらどうしよう。自分を支持する者が裏切ったらどうしよう、万が一自分がトップの座を追われたらどうしよう。このようなことで人生のほとんどの時間と自分のエネルギーが使われるのでしょう。

 

そして結局は、何十年かでその政権は終わってしまうのです。京セラの創設者稲盛氏はおっしゃっています。

「人生は30-40でみるとつじつまが合う。

利己を押し通したものは、不幸な人生が待っている。」

このようにおっしゃっているように、30年から40年のスパンで考えると、人生の辻褄が合っているのです。「驕る平家は久しからず」なのです。

こう考えると、稲盛氏がやった事は、この上を行っているのです。

業績の悪いグループ会社に京セラから派遣される役員がいます。この人は大卒でもないのですが、稲盛氏に教わった通りの経営をやります。そして、業績を上げて、毎日が楽しくてしょうがない、人生が幸せでしょうがない、といって稲盛氏に感謝するのです。業績が良くなって、みんなが幸せそうになっていく、それを見ている自分も楽しくてしょうがない。経営とはこのように面白いものかと思う、これを教えてくれて、会長には本当に感謝します。派遣された社長がこのようにいうのです。

心が満たされています。この派遣された社長は生まれてきた喜びを味わっているのです。

 

幸せの質とその持続時間について2つの例を比べてみたいと思います。

独裁者の例では、独裁者も独裁者の側近も物だけ満たされています。独裁者は不安と疑心暗鬼で心がいっぱいです。独裁者の盟友たちもいつ物がもらえなくなるのか、不安でいっぱいでしょう。絶えず自分たちの親分を注意深く見ていないといけません。

彼らに、生まれてきてよかった、本当に幸せだという心の幸福があるのでしょうか?

物はもちろん大切です。危険がなく飢えの心配がない、このような状況はとても大切なのです。けれども、物の幸福に加えて、心の幸福が大切なのです。

心の幸福とは、「生きていて良かったな」と思うことではないでしょうか。これほどの幸せはないと思うことではないでしょうか?

自分に与えられたものを一生懸命に頑張って活かした時、人はこの上ない幸せを感じるのではないでしょうか?

独裁政権の仕組みは、いわゆるグローバル企業の中の覇権争いと一緒です。物のつながりしかないところと、物と心の両面の幸福を追求する日本企業と、強さの違いはここにあるのだと思いました。

日本企業の強さは、京セラのような会社です。なぜこれほどの成長があり、それが継続しているのか、世界の他の企業は不思議に思うでしょう。そしてこのフィロソフィーの秘密は、どうやっても理解できないかもしれません。彼らが物への執着をなくし、心について考えていた時、全ての謎が解けるのだと思います。

今日は物欲が満たされる幸せ、そして心が満たされる幸せ、この二つを考えてみました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。