こんにちは、
最近、モーツアルトについて、いろいろと調べています。
これまで私が調べて感じたことを、皆さんにお伝えします。
子育て中の方、親との確執に悩む方の参考になれば幸いです。
天才の育て方、その秘訣は下記です。
1 和魂洋才
2 早期からの教育
3 かわいい子に旅をさせる
4 ありのままを受け入れる
5 エネルギーを変換する
6 出会いを作る
7 思索の時間(一人の時間)を与える
1 和魂洋才
まずはこちらだと思います。モーツァルトがドイツ人なのか、オーストリア人なのか、これは議論が分かれるところだそうです。モーツァルトは自身の書簡の中で、ドイツ人について語っていたようです。
モーツアルトは、3歳の時から楽器を弾き始めています。父親は宮廷音楽家でした。姉に音楽を教える傍らで、モーツァルトはそのレッスンの内容を聞いて覚えていたようです。
父親のレオポルトからザルツブルク風、ウィーン風など当時のドイツを中心とした音楽をたくさん教え込まれていたと思います。
これは、モーツァルトの心の中に息づく魂のようなものでしょう。
自分のDNAに最も近い音楽や哲学のようなものだと思います。
けれどもすごいのは、このドイツ風の哲学で終わらなかったところです。
モーツァルトはフランスに旅行し、イタリアには3回旅行しました。
ウィキペディアにはこのように書かれています。
和魂洋才という言葉があります。日本人の倫理観や道徳感、哲学を持って、西洋の学問を勉強するという意味です。西洋の学問、芸術、技術は取り入れますが、それと自分の生来のセンス、これらを自分の中でうまく融合させるということです。
モーツアルトはまさに、これを見事にやってのけた作曲家のように思います。
2 早期からの教育
父親レオポルドは、3歳から、姉の音楽レッスンの傍にモーツアルト連れていたようです。そして、当時自分が知っていた宮廷音楽に触れさせました。才能がある子供に、勉強や教育の機会を与えない、このような親がいます。このような親は「子供の芽をつんでいる」と言われることがあります。
けれどモーツァルトの父親は、息子の才能を一番早くに見つけ、その無限の可能性を信じた、一番最初の人だったように思います。
3 かわいい子に旅をさせる
当時は電車や飛行機はありません。ほとんどが馬車や歩きでの移動でした。その中で、モーツァルトは3回にわたってイタリアに旅行しています。またパリやドイツ国内も移動しました。
父レオポルドは、自分と一緒に、あるいは自分が同行できない時も、モーツアルトの旅行を奨励しました。可愛い子には旅をさせたわけです。モーツァルト自身も、その旅行が自分の音楽人生にとって、とても大切だったと手紙などで述べています。
4 ありのままを受け入れた
心理学者などはモーツアルトにある意味の発達障害があったのではないか?と考えているようです。
音楽以外では、下ネタや卑猥な冗談を好み、浪費家で、派手な生活を好んでいた、このような記述もモーツァルトの研究文献にはあるようです。
もちろん現代とモーツアルトの時代のヨーロッパでは、人々の生活習慣は大きく違っていたと思います。
けれどもこれは現代にも当てはまるな、と思います。最近、発達障害と言われるお子さんのお話をよく聞きます。
お父さんもお母さんも、四六時中この子の障害のことを気にしています。
せめて勉強だけはできなければいけない。
障害がある子だからより厳しく育てなければいけない。
障害を持って生んでしまって申し訳ない。
この子が不憫でしょうがない。
ご両親は、このような意識を持って子供さんに接しているようです。
子供さんの方には、「ありのままの自分を受け入れてもらっていない」という愛情の欠乏が起こります。
このような意識の中で四六時中過ごすと、子供はとてもエネルギーを消耗します。エネルギーをチャージする、回復するためにゲームをやったり、嫌な勉強をやめてみたり、居眠りしたりするのです。
この子供ちゃんの態度が、お父さんお母さんを余計に心配させ、いらだたせるわけです。
モーツァルトの場合は、作曲・音楽活動でたくさんエネルギーを消耗したでしょう。
その消耗したエネルギーを回復するために、どんちゃん騒ぎをしてたのではないか?と思います。
モーツァルトのお父さんは、変わり者であっても何でも、ありのままのモーツアルトを受け入れていたのではないかと思います。
モーツァルトの生活に小言をいったかもしれませんが、少なくとも、そのままのモーツァルトを受け入れていたのではないでしょうか?
この辺は全く憶測ですが、数々の作曲を行った、ということは、モーツアルトいた環境は、よい環境だったのではないかと思います。
彼が自分の才能を、思う存分ぶつけることができる環境だったと推測できるのです。
5 エネルギーを変換した
お父さんは、モーツアルトを連れてたくさんのコンサートを開きました。その興業収入は、お父さん自身の年収の8倍だったとも言われています。
我が子が芸能人、その子供のマネージャーになるような親の話を聞いたことがあります。まさにモーツアルトの父親は、そんなタイプだったのかもしれません。
それ自体、悪いことではないと思います。モーツアルトが発した音楽で聴衆を感動させる、聴衆をいい気持ちにさせる、このようなプラスのエネルギーがあります。人々は感じる感動、これはプラスのエネルギーです。お父さんは、そのプラスのエネルギーを、お金に変換しているのです。
お父さんがこのお金をどのように使ったかわかりません。おそらく自分たち一家の生活のためと、音楽活動旅行、モーツァルトのイタリアへの就職活動の旅費にあてていたのではないかと思います。
このようなエネルギーの変換、循環を作るという意味で、モーツァルトのお父さんはとても大きな役割を果たしたのではないかと思います。
6 出会いを作る
数々の音楽旅行の中で、モーツアルトは貴族や王族など重要な人たちに出会います。そして多くの作曲家や歌手、音楽家とも出会います。このような、たくさんの出会いを作る、これもモーツァルトのお父さんがモーツアルトにした、大きな功績の一つだと思います。
出会いには、良い出会いも、悪い出会いもあります。良縁も悪縁(腐れ縁)もあるのです。それを判断するのは子供が成長して、自分で判断することだ。今、親ができるのは、なるべく多くの縁を作ること、このように考えていたのかもしれません。実際、モーツアルトの人生では、このような人との出会いが、とても大きな財産となるのでした。
7 思索の時間を与える
モーツアルトの手紙の中で次のような表現があります。これを読むと、彼の作曲に、どれだけたくさんの時間が必要だったのかと思います。
これはまとまった時間に限らないと思います。
移動中であったり、日常生活のちょっとした時間であったり、こうした時間を利用して、モーツアルトはたくさんの考えを巡らせて、自分で自分の考えを分析・発展させる時間があったのではないかと思います。
「目隠しをされて演奏させられたこともありますし、ありとあらゆる試験をやらされました。こうしたことは、長い時間かけて練習すれば、簡単にできるようになります。僕が幸運に恵まれていることは認めますが、作曲はまるっきり別の問題です。長年にわたって、僕ほど作曲に長い時間と膨大な思考を注いできた人はほかには一人もいません。有名な巨匠の作品はすべて念入りに研究しました。作曲家であるということは精力的な思考と何時間にも及ぶ努力を意味するのです」
小さい時から、成人してオペラを作るようになるまで、このような思索の時間があったのだと思います。
よく、お父さんやお母さんが、子供の横について、ずっと子供の勉強を見ている、こんな話をききます。これが愛情だと思っていらっしゃるようです。それは確かにそうかもしれません。ただ、ここでモーツアルトが言っているように、集中して念入りに研究するには、自分1人で没頭する時間が必要なのです。
おそらくモーツァルトの父親は、ここがよくわかっていたのかもしれません。
だからモーツァルトも無意識に思索の時間を作ることができたのではないでしょうか?
さて、まとめてみると、天才を育てるための秘訣、これは次のようなものです。
1 和魂洋才
2 早期からの教育
3 かわいい子に旅をさせる
4 ありのままを受け入れる
5 エネルギーを変換する
6 出会いを作る
7 思索の時間(一人の時間)を与える
その中でも特に大切なのは、ありのままを受け入れて、一人の時間をたくさん与えたことではないかと思います。
そして、たくさんの親御さんは、この反対をやっているのではないかと思うのです。
子供が、失敗する姿、不幸になる姿、これを見ていることができない、そんな親御さんが多いのではないでしょうか?
けれども子供は、自分の魂を持ってこの世にうまれてきて、自分の人生を生きていくのだと思います。遅かれ早かれ、すべての責任は子供自らが、自分でとらなければなりません。
そう考えると、親ができる事は限られているように思うのです。
いかがでしょうか?
モーツァルトの成長の過程を、イタリアの風景をみながら、見ていきます。
よろしければ、こちらのオンラインツアーで、天才の育て方、一緒にみていきましょう。
VIVA! ITALIA! online #6 オペラ「魔笛」を作曲したモーツァルトとイタリアの意外な関係!ゆかりの地を巡るバーチャル旅行
https://peatix.com/event/1605009
9月15日(火)20:00~、ご都合が悪い方、後日、動画のみの配信も行います。
ミラノ在住日本人のオペラ歌手のガイドさんとモーツァルトとイタリアの秘密を探検したいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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