こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

私が尊敬する、京セラの名誉会長の稲盛氏が「心の管理のため」と題してお話をされました。
経営者や管理職、新卒者など社会的地位は関係ありません。現代人は、健康管理と知的管理(知性をあるレベルに維持しようとすること)に加えて、「心の管理」が必要だとおっしゃっています。

心で何を思っても自分の勝手でしょ、このように思われる方もいます。けれども実際は私達が心で思ったとおりのことが現象として現れます。事実は心で思ったとおりに実現されるのです。だから、心をどのように維持するかがとても大切になります。

稲盛氏の言葉を、自分なりに解釈して、実践できる「心の管理」のための行動リストを作ってみました。

1 ブラックな自分を認める
2真善美を意識する
3 プラスの意識を出し続ける
4 逆境時には自分の感情に注意を向ける
5 道理について考える

 

順番に説明しますね。

1 ブラックな自分を認める 

これは、「自我に気づく」と言うことです。

自我」とは利己心、エゴ丸出しの自分の欲求です。とかく管理職や社長になると自分をよく見せようとします。本当は心の中にこのエゴが渦巻いていても、それを見せないようにします。そうすると人間の心は不思議です。自分の潜在意識の奥深いところに、このエゴ(利己心)が落とし込まれてしまうのです。

そして実現されるのはエゴの方です。利己心の塊が実現されます。

ですから私は、心の管理として、まず自分のエゴを認めることから始めることをすすめています。

起業家は、会社を立ち上げて、最初の数年は懸命に働きます。その後、収益が上がってくると、会社の経営者やオーナーはエゴに走ります。これだけ苦労したのだから、自分が「いい目」を見て良いはずではないか?
まずは自分の欲望を満たして良いのではないか?
このように思います。
その反面で、そんなことをしてなんて奴だ。

意地汚い。欲まみれで、なんて汚い!

このように、自分で自分を非難する人格が自分の中にいます。

これがなんとなく潜在意識に落とし込まれます。

そうすると、人間の意識と行動の関係はとても不思議です。現実の世界で実現されるのは、この潜在意識のイメージの方です。自分で忌み嫌っていればなおさら、自己中心的な自分を実現してしまいます。

ですから、潜在意識に落とし込まれる前に、顕在意識にあげます。

嫌な自分、エゴイストの自分を認めるのです。
そのためには自分のエゴについて、紙に書き出してみると良いでしょう。

もっと金儲けがしたい。
働きたくない。

もっと楽をしたい。

このようなことを紙に書き出してみると良いのです。

一見、逆効果のように見えますが、これが自分のエゴを、小さくしていく、最も効果の高い内容だと思います。
自分のエゴがわかってくると、次の段階がやりやすくなります。

それは真善美を意識するということです。

2 真善美を意識する

哲学の用語、仏教の用語では、この真善美を「真我」といいます。宇宙の大元(おおもと)といっても良いのかもしれません。
宇宙のおおもと、原点は、愛と誠と調和に満ちている。

我々の存在それ自身が、真善美のあらわれだ、このような考え方のことでしょう。

前述の「会社を私物化しようとする」社長さんの例で説明します。
社員はこのように考えます。

この社長はどこまで欲が深いんだろう。
よくにまみれて身動きが取れなくなっている、

惨めな人間だ、軽蔑に値する、大嫌いだ。

このようなネガティブな思いをもってOKです。
これはこれで自分の感情として吐き出します。
そして全て吐き出した後で、真善美に照らして、この社長さんを見てみるのです。

この社長さんの中に真善美をさがしてみるのです。

こんな人でも、自分の娘の教育費のために、必死になって会社のお金を使い込もうとしている、その奥にあるのは娘への愛情なのだな。こんな極悪非道の人間の中にも、愛が流れているのだな。

こんな最悪の社長でも、横断歩道で老人が渡ってきたら、ちゃんとブレーキを踏んでとまったぞ、車でひいたりしないんだな。最低限の道徳があるのだな。

このように、自分がこれまで嫌で嫌でしょうがないと思っていた人について、その人の中の真実、善いこと、美しいものを見るようにしてみます。

そんなことを言っても、あんなひどい奴、最低の人間だ。

あんな奴に良いところなんて見出せない。

このように思われるかもしれません。
そんな方は、1番のブラックな自分を認める、自分の中のブラックな気持ちを書き出してみる。これをやってみてください。

心のケアで難しいのは次のようなことです。

自分の中で、こだわりを強く持っている場合です。

こうでなければいけない、

〇〇は△ △するべき、

このような思いがとても強い方は、心が苦しくなります。
なぜなら、自分が受け入れられないもの、自分の心を乱す者が周りにたくさんあるからです。

そして、自分を苦しくしているのは、自分がきめたルール・先入観・執着なのです。
ですから、自分の執着に目を向けます。
その執着を作る大元になる自分を、まず受け入れる、

自分の執着を取り出して自分で見る、

これをやってみます。

ブラックな自分を書き出すというのは、この自分を受け入れる作業なのです。

そうすることで、他人のブラックさも認めることができるようになります。

自分も人のことなど言えないじゃないか・・・

これに気づくようになると、楽になります。

心のケアをするときにはこのように、自分のブラックを認めてみるといいでしょう。

そして相手の未熟なところを認める。

こうしたことをやっていかれると良いかもしれません。

3 失敗する勇気、嫌われる勇気を持つ

これは、プラスの意識を出し続ける、と言うことです。

プラスの意識は、与える意識です。
「山田さんのおかげで助かりました」
あなたは同僚の山田さんにこう言ったとします。

これを言われた山田さんは、とても嬉しくなります。

あなたは、山田さんに嬉しさを与えているのです。

しかしこの言葉がけで、山田さんがこのように考える場合もあります。

「俺にお世辞を言って、俺をうまく使おうとしてるに違いない、そんな手に乗るものか」

仮に山田さんがこのように思ったとします。

そうすると、山田さんに悪い気持ちを与えているわけです。

与えるつもりで言ったのに、逆に山田さんからエネルギーを奪っています。

これはマイナスの結果を生みます。
けれども、言葉を発したあなたには、相手からエネルギーを奪ってやろうという意識はありません。

あくまでも意識はプラスです。

だから、相手がどう思おうとも、「ありがとう」を発していきます。

ガン無視される、ディスられるかもしれません。

でも、淡々とプラスを出し続けていきます。

これには失敗する勇気、嫌われる勇気が必要です。

このように相手がどう思うかに関係なく、自分がプラスの意識で言葉を発する。プラスの意識で行動してみる、これが大切です。
これをすると間違いなく、やがて相手から、やがてプラスがかえってきます。
人間関係ではとても難しいことだと思います。

けれども、失敗してもいい、嫌われてもいい、

この思いで行動し続けることが大切です。

 

4 嫌なことがあったとき、自分の感情に注意を向ける

これは、仏教の世界でいう、忍辱(にんにく、耐え忍ぶ事)になります。

耐え忍ぶと言っても、黙々と嫌な仕事をしろ!ということではありません。

「嫌なことでも淡々としろ!」という教訓と、この「耐え忍ぶ」は少し意味が違います。

とても嫌な仕事を任された。

他の人はみんな断った、私のところに来た、

私が断らないと思って私に仕事を振ってくる。

とても嫌だ、疲れる、逃げ出したい、死にたい・・・

こんな気持ちになったら、その時の自分の、

気持ちや感情に意識を向けてみるのです。

黙々と取り組む、感情を押し殺して仕事に向かう前に、

自分はどう思って、どう感じているのだろうか?

自分の心の声に耳を傾けてみる、これをやってみると良いと思います。

なぜならば、うつの症状は、このように考えることもできます。
自分の心は、これまでたくさんの感情を伝えたかった。
馬鹿にされて悔しい。
ディスられて悲しい。

かわいそうな私を見て欲しい。
他の人と同じように扱って欲しい。
気にしてほしい。
愛されたい。
とても大切に扱って欲しい。

あなたの心の中には、本当はこのような感情が渦巻いています。

あなたの心は、これらの感情を、誰に分かって欲しい、と思ってるのでしょうか?
上司? 部下? 家族? パートナー? 親?

はい、みんなちがいますね。

あなたが、1番わかってほしいのは、自分自身に対してですね。自分で自分の気持ちに気づく、これが必要なのです。けれども今までそれをしてこなかったのです。

自分で自分の感情に蓋をしているのです。

うつになる方、ほとんどはこの傾向があります。

自分で自分の感情にきづいていない、

そうするとあなたの心は、あなたの体の様々な症状を使って、あなたにSOSのサインを送りつづけます。

私はこんなに頭が痛いの、やる気が起きないの、疲れているの、つらいの、怖いの!

私の心の叫びに気づいて!

このようにあなたの体が言っているのですね。

自分の心の声に耳を傾ける。

黙々と仕事を始める前に、これをやってみてください。

心の状態が違ってくると思います。
その意味で、嫌な作業をする前に、まず自分の気持ちや感情に意識を向けてみましょう。そうすることで、心が軽くなります。

5 道理について考える

稲盛氏は、「人を相手にせず、天を相手にする」とおっしゃいます。

「人を相手にせず、自分の心の中にある道理、自分の心の中にあるまっすぐな心、すなわち正道を持って対処すべきだ…例えば、バブル崩壊で不動産価格や株価が物の見事に暴落し、多くの人が手痛い目に遭いました。それはみんな、「人を相手」にしていたからです。「天を相手にする」、つまり道理に合っているかあっていないかということを問わなかったからです。」

道理を理解するには、よく自然を見てみると良いです。
花は、「私はこれだけきれいなんだから見て!!」と主張して咲いていますか?
木の枝は、「隣の木よりも、もっとたくさん日光をもらってやろう!!」と考えて枝を広げているのでしょうか?
坂道を流れている水は、「みんなと同じ速度で流れなければ!!自分だけ取り残されたらどうしよう」と思って流れているのでしょうか?
ちがいますよね。自然はすべて道理でできています。

道理に合わないことをするのは、人間ぐらいです。

ですから人間も時々、長時間、自然に触れてみるといいです。

この自然の道理を肌で感じると良いと思います。

合気道は、この道理を体感することができます。もしご興味があれば、こちらの動画も見てみてください。

合気道で人間関係を学ぶ、相手と中心を合わせる

さて、うつの治療する前にやる「心の管理」まとめてみるとこれです。

1 ブラックな自分を認める
2真善美を意識する
3 プラスの意識を出し続ける
4 逆境時には自分の感情に注意を向ける
5 道理について考える

 

このうち特に難しいのが、1番の自我を認めること、2番の真我(自分と相手の奥にあるものをみつけること)だと思います。

けれども、この2つが、人間の中に同時に必ず存在する。どちらも人間には必ず備わっている、こう考えるだけで人生が楽になると思います。

唐突ですが・・・一説には、コロナ後の世の中は、三つ巴の戦いだと言われています。

1 トランプ率いるアメリカ
2 中国共産党
3 トランプに反対し、中共を封じ込めるdeepステート

これらはお互いに牽制しあってます。

そして、お互いが複雑に絡み合って、世界の様々な事象に影響を及ぼしている、と言われます。

これも考えてみると、自我(エゴ)と真我(真善美)の表れだと思います。3つのうちのいずれも、100%悪いこと「だけ」、100%良い事「だけ」はできないのです。

それぞれは、人間にとって良いこともするけれども悪いこともするのです。

良いことをするときは、その存在の真我が働いています。

悪いことをするときは、その存在の自我が丸出しになっているのです。

一見、世界情勢は難しく見えます。

でも、人間の真我と自我に気づいたら、その仕組みがわかると思います。

そうすると、憎しみ・怒り、自分が感じるストレスが小さくなっていくように思います。

よろしければ試してみてください。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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