こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

前回お話した、営業が苦手な方の対策法、はこちらです。今日は、下記ポイントの4-6を記載していきます。

今日は、京セラの名誉会長、稲盛氏と経営者の方の経営問答集からのお話です。

この社長さん(Yさん)は制服などを仕入れ、販売している会社を経営しています。

その社長さんは「自分は営業が苦手である。販売会社の社長ではあるが、営業が苦手なのでどうしたらいいのか?」と稲盛氏に尋ねました。

いかにしてものを売っていくのか?このヒントをいただきました。

稲盛氏がお話されたポイントは下記です。

1 頭を下げることが営業だと理解する
2 自らがやると決意する
3 相手の不安や懸念を理解する
4 自分の執着心を捨てる(土下座して注文が取れるなら喜んで土下座)
5 新しい提案をする
6 従業員に感謝の気持ちと愛情を持つ

 

4 自分の執着心を捨てる(土下座して注文が取れるなら喜んで土下座)

 

「営業しかないのだと思うところから始まります。訥弁でも構いません。頭を下げて、一生懸命にお客様を回っていくのです。営業というのは、どのくらい自分を殺すか、自分をゼロにするかという事から始まるのです。召使いみたいなものです。「お前が土下座をすれば注文を出してやろう」とお客さんが言うのなら、喜んで土下座をして、額を地面に擦り付ける、それは少しも恥ずかしいことでもないのです。卑屈になっているのではなくて、お客さんが望むのなら、そういうこともしてあげる、そのくらいのことがなければ営業にはならないのだと思います。」

→ 6つの精進の中で、「修身」とは懸命に働くことだと稲盛氏はおっしゃっています。仕事はやはり、自分の我を出したらうまくいかないことの方が多いのではないでしょうか? 我を通してうまくいったとしても、それはその一時だけのもののような気がします。
いかに自分をなくすか、これはまさに合気道です。瞑想をしたり、座禅をしたりしなくても、自分をなくして営業することで、心の修行ができるのだと思いました。

 

5 新しい提案をする営業を展開する

 

「販売会社ですから、あなたの会社には営業しかありません。にもかかわらず、私は営業が嫌いです、社内でも私は営業好きでないことを知っていますとおっしゃいました。とんでもないことです。天に唾するようなものです。苦手かもしれない、喋るのが嫌いかもしれません。私もしゃべるのは、今でも嫌いです。ところが会社の注文となれば、私は必死になります。私は季節の挨拶には行きません。しかし、この注文をもらいたいというのであれば、喜んで行きます。そして注文がもらえるまで誠心誠意、話ができます。

何か目的がある場合、私はいくらでも行きます。しかし、普通にただ頭を下げてという事は、私にはできません。それができない男がアメリカまで行って営業して、今日の京セラを作ったのです。あなただってそうです。俺は営業が下手だからと言うのではありません。営業は難しいことではありません。自社の製品を十分に研究し、この店にはこんな制服が似合う、こうゆう制服を着せたらもっとお店は繁盛するのではないかと、それが自分の商売であるかのように考えてプレゼンテーションしていく。もし相手が納得しないのなら、「また新しいものを提案します」という、それしかないのだと思います。」

 

→お客様は必ずヒントを下さると思います。何に不満を感じているのか、何が心配なのか?こうしたヒントをくれると思います。それをありがたくプラスの意識で受け取ると、少しづつですが、歩を進めることができると思います。

 

6 従業員に感謝の気持ちと愛情を持つ

 

「何度も言いますが、あなたは頭が良いものですから、自分の部下たちのいい加減さが目について、しょっちゅう小言を言うわけです。それをなくすには、やはり感謝だと思います。至らない社員しかいない会社かもしれないが、そういう人たちがいてくれるだけでもありがたいことだと、感謝をしなければならないのです。あなたが偉いのではなくて、いい加減な社員がいてくれることがありがたいことなのだとまず感謝をすべきです。なまじっか、他人の欠点が色々と見えてしまう賢い人間に生まれたが故に、あなたは業を背負っておられるような気がします。おじいさん、お父さんがやってきた会社があったために、あなたは社長になれたわけです。そのことに感謝をしなければなりません。同時に、私のような人間を社長として、ついてきてくれる社員たちに、心から感謝をするのです。

→ 今回の別の箇所で、優秀な人間はやめていくがどうしたらいいか?という社長さんの質問がありました。それに稲盛氏が、残ってくれる社員が優秀なのだと答えていらっしゃいました。「優秀な人間は辞めていく、それは、私が至らないから優秀な人が辞めていくのかもしれない。私にこれだけの能力しかないからかもしれない。けれども、私を信頼してついてきてくれる人がいる以上、私は勇気が生まれてくる。私は残った人たちを大事にして、この会社を盛り上げていこうと思う」残っている従業員にこのように伝えなさいと稲盛氏がおっしゃっていました。

頭が良く、何でもできて、完璧な人間が、社長になるのではないなと思いました。このような社長さんが、一生懸命営業をしようとされるから、皆ついていくのではないか、と思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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