こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

昨日からずっと、理想のリーダーシップについて考えています。
どんなリーダーならついていこうと思うのか?こんなトピックから、リーダーシップをどのように発揮するか、その細かいところを考えています。
報告・連絡のしかた、これにかぎがあるように思います。個人のバイヤスをいかに外すか、これを部下にどう浸透させるか、これだと思います。

 

去年の話ですが、ある日本の会社さんが、自社の製品を海外で販売するように販促活動されていました。

海外の代理店と話を詰めるところでした。海外の相手企業とのやりとりをこの社長さんは部下の方から報告を受けていました。

そして、悪いのはこちらの海外の相手企業だと結論づけました。

自分たちに落ち度があったことを、人に転嫁しようとする人は、たくさんいる、彼らも、このように、人に落ち度を転嫁する、人のせいにしているのだ、といって、この相手先企業が悪いのだろう、という結論を下されました。

これと対照的な例をお話しします。
京セラのグループ会社のリーダーの方が、このようにおっしゃっています。

「稲盛名誉会長からは良く、『事実はありのまま伝えろ』と言われました。『私はこう思う』ではなく『こうした事実があった』と伝えるのです。『報告者の判断を入れた情報を伝えたら、トップが判断を間違ってしまう』といわれました。『お前の考えを聞いているんじゃない。お前はどう言って、お客さんがどう答えたか。そういうふうに話せ』、と言われました。『お前の下手な報告よりも、それが如実に真実を物語るのや』とよく叱られました。」

これは実は、とても重要な内容です。さすが稲盛氏、部下からの報告を受けるときには、こうでなければいけないということを、経営の最初の頃に理解されていたのだと思いました。

私は心理学や潜在意識の働きを勉強して、わかってきたことがあります。人は皆、自分の思い込みやフィルターを通して、周囲の人の言動や出来事を理解するのです。

例えば、「こちらが説明しても向こうが一向に理解しない、全くらちがあきません!」このような報告を受けたのでは、事実が見えないのです。例えば、被害者意識がある方は、自分の周りに起こるあらゆる情報を自分のフィルターを通じて捉えます。ですので、このような方から報告を受けると、自分が被害者で相手が悪いという情報が出てくるのです。これでは経営者は判断ができません。ですのでなるべく相手の言った言葉、行動をそのまま逐一レポートするように稲盛氏は指導されたのだと思います。

ですから、物事は、自分の偏見をなくして、ニュートラルにそのまま、ありのままをとらえなければなりません!

こんな風に・・・

毎回このような指導があれば、社員は皆さん、お客様の言うことの一言一句を客観的に捉えようと真剣になります。社員の方の個人のバイアスも自然となくなってくると思います。素晴らしい態度だなと思いました。

最初の例の社長さんと違いがお分かりになりましたでしょうか? 

トップが判断を間違う事は、極力避けなければなりません。そのためには、トップが人を見る目、人間をどう捉えることができるか?これにかかっているのだと思います。

 

人は皆、自分が叱責されることを恐れます。トップから、怒られると思うと、無意識のうちに自分を正当化するような情報を作り込んでしまいます。
これを防ぐためには、日ごろから、ニュートラルにものを見る姿勢と、自分のバイアスをなくすトレーニングが必要だと思います。
これについては、また別の機会にもお話をいたします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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