こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

さて、コロナで売り上げがだいぶ落ち込んでしまった会社さんもあるのではないでしょうか? 社長さんや役員の方、会社の株主の方はとても心を痛めていらっしゃると思います。

今日はそんな方のために、「V字回復を果たすための条件」、これについて考えてみたいと思います。

マイクロソフトという会社をご存知ですね。2014年にCEOがサティア・ナデラ氏に交代いたしました。その時から、株価が急上昇を始めました。2019年までで約3倍程度の値上がりになったと報道されています。2009年頃には1株が20ドル程度でした。それが今では210ドルまで上昇しています。

この秘密を考えてみたいと思います。
マイクロソフトは1年後に「1兆ドル企業」に? 期待が高まる理由

このような内容を参考にして、V字回復を果たした条件について考えていました。

1 既に持っているものを見ていったこと
2 常識を極力排除したこと
3 時代の流れを敏感に読んだこと
4 事業の目的と意義を明らかにしたこと
5 SNSを巧みに使ってマスに遡及していたこと

 

1つずつ説明しますね。

1 既に持っているものを見ていったこと

業績が低迷していた時は、彼らは、新しいソフトウェア、この開発で頭がいっぱいでした。すでに、

世界一のカスタマベースを持っていること、

最強のネームバリューがあること、

これまでのビジネスで積み上げた潤沢な資金があること、

これを理解していなかったのではないかと思います。

ここに気づいた彼らは、ソフトウェアやシステムで他の企業と争っていくことをやめます。それではなくて、潤沢な資金で彼らを買収する方向に転換したのです。

こちらの記事ではこのように書かれています。

今日でCEO就任満5年、サティヤ・ナデラがMicrosoftの企業文化を一変させた秘密

「ナデラのアグレッシブなM&A戦略も見逃せない。巨大な資金力を生かして、Microsoftは大小の企業の買収を進めた。特に目立ったのは 2016年にLinkedIn買収になんと262億ドルを投じたことだろう。また昨年、GitHubを75億ドルで買収したことも記憶に新しい。10億ドル以下の「小型」の買収も数えきれない。これらはセキュリティーやデベロッパー生産性、ゲーム、クラウド処理などでMicrosoftの既存プロダクトに欠けていたピースを埋めるものとなっている。」

ファミリービジネスで言えば、

「すでに何世代も続いた老舗の企業が、新製品でネット販売の会社と争おうとしている」、このようなものではないでしょうか?

ちょっと待てよ・・・争うのではなくて、この会社を自分たちの傘下に入れれば良いのではないか?

このようなことに気づいたのだと思います。

そして彼らの強みと我々の強みをお互い生かせるようにすれば、良いのではないか?

これがマイクロソフトの新しい発見だったのだと思います。

2 常識を極力排除したこと

会社は常に、新しい物に取り組み、競争に方なければならない。

このような先入観が、歴代のCEOの頭にはあったのではないでしょうか?

これをクリアにするためには、「事業の目的と意義を明確にする」これが必要です。

何のためにその会社を存続させるのか?

これが明らかになれば、こだわりや執着がわかっていきます。

目的に照らして、今の会社で必要でないものはどんどん捨てることができるのですね。

Microsoftにとっては、ソフトウェアを作って売らなきゃならない。

このこだわりや執着が簡単に取れたのだと思います。

3 時代の流れを敏感に読んだこと

Googleも、こちらのMicrosoftもそうです。

グーグルはインド系アメリカ人のサンダー・ピチャイ氏がCEOとなっています。

そして、それ以外の主要な世界規模の投資家、ベンチャー投資家などを見ても、インドとのつながりがとても深いです。この先の時代は、流れがインドに向いている、これは明らかに毎日毎日私が肌で感じていることです。

この流れを読んで、2014年の頃から次のCEOはインドで一定期間を過ごした方、という決定をしたのだと思います。

このようなビジネスのやり方は、世界中どこでも一緒です。

次のビジネスの方向性が決まったら、そこに精通している人、有力な人脈を持っている人間を経営幹部に入れます。

そうでなければ、新しいチャレンジができないのでしょう。

その市場に精通した人は必要ない。

日本人だけで、新しい市場をとっていくことができる、このような考え方をするのは日本の会社だけのようですね。

これにはもちろん、賛否両論あります。

これから進出していく先のマーケットでビジネスを成功させたい。

そのためには、現地を熟知している人材がなければいけない。
けれども、私たち(日本人)の考えていることを、手に取るようにわかってくれないと困る。

これが新しいグローバル企業のリーダーに求められることです。

これはいつの時代でも一緒です。

AIがどんどん進んでいくと、グローバルリーダーの資質が標準化されてくるかもしれません。***についてよく知っている、○○〇の知識はAIの教育プログラムですべてカバーしている、そうなると、誰がリーダーになっても、リーダーの資質にあまり差がなくなると思います。

そうなると、資質に着目する必要はないかもしれません。

ただこの先の少なくとも5年位?は、グローバル企業のリーダーは、様々なマーケットをよく知る方になると思います。

4 事業の目的と意義を明らかにしたこと

これは、株主に最大の満足を届けるということです。
会社は誰の為、何のために存続するか?

これは古くて新しい議論だと思います。

Microsoftは、会社は株主のためである、これを明らかに打ち出している会社ではないでしょうか?

マイクロソフト経営の結果を見れば明らかです。

株価がこれほど上昇したわけです。

かつて持っていた10の資産が100になっているわけです。

これは株主にとても大きな満足をもたらしています。

企業のトップが、この会社の目的は「所有者である株主を最大限に満足させることだ」、これを事業の目的と意義に置いたからでしょう。

世界中どこにいても、どこの国の人であっても同じです。

心に思い描いたことが現実に現れるのです。

経営幹部が、心のそこから株主を満足させること、これを望んだのでしょう。

そしてCEOも自社の株式を得たという事はニュースで明らかになっています。

頑張ったものが一番報われる、この仕組みを作ったのですね。

5 SNSを巧みに使ってマスに遡及していったこと

これと同時に、マイクロソフトは従業員を満足させる、地域に貢献する、広く少数派の利益を守る、このようなことにも敏感に反応しています。SDG、ESG活動というものですね。これは、会社の方針というよりも、世界の流れを読んでいるのだと思います。

従業員からの不満が起こらないように、

ブラック企業と言われないように、

最悪のサービスだとレッテルを貼られないように、

それなりに注意を払っていらっしゃるのだと思います。

会社だけでなくサティア・ナディラ氏ご本人のツイッター(https://twitter.com/satyanadella

)でも、顧客満足・従業員満足の情報発信がなされています。

コロナでテレワークが必須になりました。

ITにうといシニア層(おじさん・おばさん)のトレーニングプログラムなど、従業員と顧客の方向を向いているような気がします。

さてまとめてみると、会社がぐんと回復する、そのポイントは下記ではないでしょうか。

1 既に持っているものを見ていったこと
2 常識を極力排除したこと
3 時代の流れを敏感に読んだこと
4 事業の目的と意義を明らかにしたこと
5 SNSを巧みに使ってマスに遡及していたこと

 

その中でも「事業の目的と意義を明らかにする」これが大切だと思います。

そして、企業が一部の経営者と株主の利益ではなく、全従業員の物心両面の幸福を満たしたとき、会社が永遠に成長し続け、永続していくのだと思います。

詳細はこちらにも書いてありますのでよろしければご参考にされてください。

 

会社をつぶすたった一つの理由 名経営者が指摘した倒産原因

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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