こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

ファミリービジネスの危機管理体制について、メルマガでお伝えしました。

ファミリービジネスの危機管理について、世界のファミリービジネスは、どのような戦略を使っているか、前回は2つ、リダンダンシーとシンバイオシスについてお話ししました。

 

前者は冗長という意味ですが、無駄を作り出すということです。無駄を作り出すとは、今までのビジネスの体制を見直し、不要な部分を作り出していく。すなわち、スリム化やリストラをするということです。

シンバオシスが意味するところは、縁戚関係を作ること、これだとお伝えいたしました。

 

今日はこれ以外の戦略についてお伝えします。

モジュラリティとは、積み木のように変幻自在に全体の形を変えていくことです。例えば、自分よりもより大きいファミリー、そのビジネスの1部となることで、情報や人材、いわゆる経営資源などをレバーをかけて(より大きな力を利用して)活用することができます。

 

ダイバーシティーとは多様化、この本業がダメになった場合、どうすれば良いのだろうか?ここを考えて、別の分野にも進出しておく、ということです。

去年、イタリアでファミリービジネスの研修ツアーを行いました。この時には、ゲストスピーカーに来ていただき、ミラノのボッコーニ大学でセミナーをしました。

日本の方からも、何かケースを発表しよう、私はこのように思いました。そしてエネルギー部門から発展した、日本のコングロマリットのファミリービジネスの話をさせていただきました。

お話ししていただいた、エネルギー関連会社の会長さんがこのようにおっしゃいました。

会長: この日本のファミリー企業は、どこのマーケットを中心にしているのか?

祐子: 日本です。

会長: 日本の市場だけなのか?海外市場には進出していないのか?

祐子: 30年前のバブル期には、海外不動産の投資をしましたが、ビジネスは進出していないです。

会長: ふーん。。。

それ以上の質問はありませんでした。

おそらく、私は会長の意図はこのようなものであったのだと思います。

これだけ企業の希望があり、コングロマリットとして成長していながら、なぜ1つの市場だけで安心できるのだろうか?

 

仮に日本の市場が、だめになってしまったらどうするのだろうか?どうしてそれで安心していられるのだろう?日本人は本当にわからない… .

私の思い過ごしや考えすぎかもしれません。けれども私は、このような意図があるのではないかと思いました。

その答えはやはり、日本は世界第3位のGDPを持った国、これだと思います。日本の中で何かマーケットの変化が起こったとしても、日本の別の地域で、生き延びていく方法を考える、これの方が健全だとこちらのコングロマリット企業が考えているのかもしれません。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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