こんにちは、
昨日、もと日経の記者、岡崎守恭氏の講演を拝聴いたしました。
中曽根元首相のお話でした。
中曽根氏は、奥多摩の日の出山荘で、真っ暗な中、 星を見るのが好きだったそうです。
そして毎日毎日、星を眺め、 その中から母の星を探していたそうです。
お母様が亡くなった時、中曽根氏はそれを知りませんでした、 死に目に会えなかったわけです。
それはお母様の意思でした。
東京大学の受験を控えている、息子を邪魔してはいけない。息子に知らせないでほしい。 このようにおっしゃっていたそうです。ですので、 周囲の方はお母様の容体について中曽根氏に知らせなかったと言う ことです。
中曽根氏にとって、お母さんは永遠のマドンナでした。
そして、お母さんの愛と自分への想いを考え、 日の出山荘にいるときは、毎晩お母さんの星を探すそうです。
そして自分が母親に守られていることを実感するそうです。
UMI的に、この話を、ちょっと考えてみますね。
自分が危篤であることを息子には知らせなかった。
息子としては、これはショックな出来事かもしれません。 母親は自分を愛していなかった。母親は自分に関心がなかった、 人生の最後の時でも自分に会いたいとは思わなかった、 こんな風に捉えてショックを受けるかもしれません。
これも全て、自分のブロックがなせることです。 自分にブロックがあればこのような思いを抱くことも自然かもしれ ません。
「どうせ俺は母親から思われていない、 どうせ自分が大切にされない」
これは1つの「思い込み」、や「思い癖」です。
無意識のうちに、 なんとなく自分がこうではないかと思い込んでいるので、 この前提に立った言動をしてしまうのです。
そうすると、このネガティブな思いは周囲の人に伝わりますから、 中曽根氏は潜在意識で自分が考えるように扱われるようになります 。
やっぱり母親から思われていない、
やっぱり俺は愛されていない、
これを実現するような行動を無意識のうちにとっていくようになり ます。
一国の首相が、このようなマイナスの思いを持っていると、 それが自分の言動を作っていきますから、 仕事の成果にも影響してくると思います。
けれども、中曽根さんがえらかったのは、 このマイナスの意識を持たず、母の愛情を理解したことです。
夜空に浮かぶ母の星を見つけながら、 母の愛がいかに深かったのかを考えたところです。
ときには、自分を責めたのかもしれません。
そしてときには、お母さんのことも、 どうして教えてくれなかったんだ、と攻めたのかもしれません。
けれども星を見ながらお母さんと話し、 自分の思いを伝えていたのかもしれない、こんな風に思いました。
そして星空の対話の後は、お母さんから自分に注がれていた愛、 これに気づいて中曽根氏は涙していたのではないか… こんな風に考えます。
岡崎さんの「自民党秘史」はこちらからです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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