あの上司の公私混同は許しがたい!この言葉にどきっとして、それって私の職場のことじゃない…と思ったあなた、公私混同上司を見てもイライラしない方法を教えます。あなたのピースアドバイザー、 ユキーナ ・サントスです。

許せない上司や同僚に嫌気がさしたら、相談してみませんか?

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今日は、職場の中の公私混同と宇宙の法則の話です。

公私混同しているのが嫌だ、許せない、でも私は立場上、何もできない、こんな時は、自分の感情を解放しましょう。そして宇宙の法則を考えてみると、いろいろなことが腑に落ちると思います。そして奪ったものは必ず奪われる、という宇宙の法則が、ストンと心に落ちるのではないでしょうか?

よく、給料泥棒という言い方をされます。給料はもらってるけれどもそれなりの成果を出していない、結果を出していない、という意味です。また、会社の電話を自分の私用の電話に使ったり、部下を自分の私用で使ったりという話も聞きます。金銭も会社の財産も従業員も、英語ではこれは全てリソースといいます。

会社のリソースは、プライベートな目的では使ってはいけない、これは誰しも理解できることではないでしょうか?けれども実際は、このような会社のリソースを私的に使う事が行われている場合があります。

これは、相手から何か奪ってやろうと思う行為です。ですから、自分も必ず何かを奪われます。かつて日本の企業で働いていた時に、私はいつもこのように思っていました。

自分の将来のキャリアを奪われている、自分のエネルギーを奪われている、自分の自由を奪われている、だから自分も奪い返して当たり前だと。。。お分かりのように、このようなマイナスのエネルギーでやっていた行動はうまくいきません。私が本当に自由になるのに、これだけ時間がかかったのも、かつて自分が奪う事しか頭になかったからかもしれません。今から思い返すと、日本の会社で働いていた時は、本当に後悔の連続です。悪い従業員だったと思います。申し訳なく思っています。

京セラの名誉会長稲盛氏が、「京セラフィロソフィー」でこのようなエピソードを話してくれています。

官庁出身の役員が定時になって帰ろうと思ったときに自分の社用車がない、営業部長が使っているということを聞いて「営業部長ごときが俺の車を使った」とものすごい剣幕で起こりだした、とあります。これについて稲盛氏がこのように話をしています。「役員だから車がついているのではない。役員ともなれば、四六時有意注意で、ド真剣に物事を考えなければならない。そんな中で、朝晩通勤時に、タクシーを拾うかとか電車に乗ろうかとか余計なことに気を使わせるより、その時間も仕事のことを考えることができるように、行き帰りぐらいは会社で運転手をつけてあげようということで車を用意しているのだ。定時で帰るといって仕事もしないような男に、それも、営業部長がたまたま車を使った位で激怒するような、その程度の男に、車をつけているわけではない。。。。「世間では、専務だから、あるいは副社長だから当然の権利だ」、という解釈なのだろうと思います。しかし、そうではないのです。本来は、「この人はこの会社にとって重要な人物で、出退勤時であろうと仕事のことを真剣に考えてもらうために車を出している」ということなのです。」とおっしゃっています。

 

なるほどなと思いました。この公私混同についてでは世界ではどうなのかを考えてみます。

「プラダを着た悪魔」という映画があります。有名なファッション雑誌の編集長は、公然と公私混同をします。自分の秘書に、エステの予約や子供の送り迎え、離婚でもめている夫との連絡など、自分のプライベートなことをすべてやらせるわけです。アメリカは、コンプライアンスや資金の使い込みなどとてもうるさいのではないか、と考えるかもしれません。確かにそれはそうです。ではどうしてこの編集長の公私混同が許されるのでしょうか?それはこの人が数字を出しているからです。結果として業界トップの雑誌をリードし続けているので、好き放題やっても、誰も文句が言えないのです。

この映画の終わりに近いところで、この編集長が主人公に言うシーンがあります。everybody wants to be us…誰でもみんな私たちのようになりたいと思っているのよ、

果たしてそうなのかと思います。物質と地位で幸せになれるのかと思います。あらゆる公私混同をして、会社のリソースを奪ってみても、結局は自分の大切なものが奪われるのではないかと思います。この編集長の場合は、安らぎのある家庭であったり、子供と過ごす幸せな時間かもしれません。そして部下との信頼関係や、必要とされる幸せ、これも持つことができないのだろうなと思います。

公私のけじめとは「会社から時間を含めたリソースを奪ってやろう」と思ったら、自分もいずれ何かを奪われるという法則だと思いました。公私混同はいけないことです。でもその背景は、規則で決められているからいけないのではなく、奪おうと思ったら、奪い返されるからなのでしょう。人からたくさんのものを奪っている上司が、たとえ口では幸せだと言っていても、幸せのために必要な何かが奪われているのだと思います。

宇宙がこうして帳尻を合わせているのだと思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。