この人を信じたもんか?わからない、そんなお悩み、エキサイティングな映画で解決できます、あなたのシネマ・ダイレクター、 ユキーナ ・サントスです。

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私の英語塾では、半年間に一回は、映画で英語を勉強するというクラスをやっています。

前回に引き続きて、映画ゴットファーザーから学ぶ英語です。

ゴットファザーから学ぶ英語とファミリービジネス

今日はこのファミリービジネスということを取り上げてみます

スリーサークルモデル(ファミリービジネスを分析するツールの一つで、ファミリー、オーナーシップ、ビジネスの三円の重なりを分析するもの)についてお話します。詳しくはこちらに! http://famibiz.jp/wp/203/

わかりやすい所から「ファミリー」ですが、この映画は至る所で、 ファミリーとその意味を大切にしています。

ファミリーの中で誰が後継者になるか、という問題から、後継者ではないファミリーメンバーがファミリービジネスの中で、どんな役割を担っていくのか、という問題まで現代の日本のファミリービジネスが直面している問題を考えるヒントがたくさんあるような気がしました。

ファミリービジネスの創始者、ヴィト・コルレオーネが表向きは「オリーブオイルの輸出入」の会社を立ち上げます。その後継者として、三男のマイケルがその後を継ぐわけですが、他の兄弟との確執も出てきます。そしてここは闇の世界のファミリーなので、従業員ではないのですが、その「企業」のメンバーから、どのようにしてリーダーと認められるのか、マイケルが次第にリーダーになっていくシーン、ここはやっぱり見応えがあります。マイケルは命をかけて、ファミリーのために戦うという姿勢を見せるのです。次の後継者になるには意気込みというか、自分が命がけでファミリーとその仲間を守っていく、これを行動で見せることが大切なんだなと思いました。

ラスベガスのビジネスを見ていたお兄さんのフレッドに、マイケルが言います。

「But don’t ever take sides with anyone against the family again. Ever!! ファミリーを陥れる奴の肩をもったりするな! 二度とするな!」

この”Ever!! ”と後から繰り返すようにつぶやくセリフ、この間の取り方が迫力があり、アル・パチーノがアカデミー賞を取ったのもうなずけます。

 

さらに 久々に家族が集まるパーティーのディナーのシーンでは、”Cennti Anni!! 百年を目指して-百年を記念して-!”、と言って、マイケルと兄弟の家族たちが乾杯をするシーンがあります。家族が未来永劫繁栄することを全員が願う、こういうマインドも現れています。

さらにここには、ノンファミリーですが、幹部ともいえる企業の顧問弁護士、トム・ヘーガンがでてきます。 彼は、イタリア人ではないのですが、ビジネスの創始者のビトと一緒に、息子のマイケルの将来を真剣に考えたり、ビジネスの重要なミーティングには必ず出席したり、と名番頭ぶりを発揮しています。

you gonna take over… マイケルがしばらく留守にする間、ドンの役割を任せるのはトムなのです!

I am truting you with a life of my wife and my children.

 

この後のセリフ、all our people are business men and the loyalty is based on that…..

いくら忠誠をちかっても、ビジネス、金がからんだら、忠誠・忠義など何になる・・?

と言っているのです、それでもなお、Tomに妻子の命を託す、ということは、どれだけ信頼しているか、ということにつながります。

マイケルが心の底から信頼するのは、このトム・ヘーガンだけというのも、ファミリービジネスの特徴、そしてイタリア人の血をよく捉えてるような気がします。

次回は、ゴットファーザーのビジネスとオーナーシップについてお話したいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。