こんにちは、
今日のテーマはこれです「相手の言葉に、反射的に答えてしまうのはなぜ?」
メルマガ読者様(Aさん)から、次のような質問をいただきました。
Aさんは、婚活についてお悩みです。
私には相手の言葉に反射的に答えてしまう癖があります。
私的には楽しい言葉のキャッチボールですが、その返答に相手が機嫌を損ねてしまうことがあります。
相手にマウントと感じさせているのかも、そんなつもりはないのですが
私のバカにされたくないというメンタルブロックでしょうか?
バカにされた、と自覚はしていません。
(一部、表現を補って記載しています)
ご質問をありがとうございました。
AさんとAさんの彼の間に、どのようなやりとりがあるのか、詳しく見てみないと何とも言えません。
ですが、このご質問から読み取れることをお話ししていきますね。
Aさんもお気づきのとおり、Aさんのメンタルブロックから、彼が機嫌を悪くしている可能性があります。
Aさんの潜在意識の働きで、彼が機嫌が悪くなるような言葉をなげかけ、絶妙に相手の機嫌をわるくさせている、ということが起こっています。
これは、もちろん、Aさんだけが引き起こしていることではありませんが・・・
同じように、「マウントを取る」こちらにもメンタルブロックがあるように拝見します。
彼にそう感じさせているのでは?と思う、ということは、マウントという言葉にもご自身の意識が反応しているように見えます。
こちらも、Aさんの意識を具体的に掘ってみると、「負けること」、「バカにされること」、
「下にみられること」等にこだわりがあるのではないでしょうか?
このようなブロックがあること、これを前提に、解決策を考えていきます。
さて、Aさんが、彼とうまくいく、結婚することを望んでいるのであれば、次のような行動をとってみることをおすすめします。
1 言葉のやりとりを行った後、ご自身がどんな気持ちになるのか考えてみる。
2 相手のどんな言葉に、自分が反射してしまうのか、相手の言葉を意識してみる。
3 彼に限らず、対人関係で、自分がマウントを取ったと思う時、あるいは相手からマウントをとられたと思う時、これを考えてみる。
このような行動をしてみると、彼との関係が少しずつ改善されます。
その理由を説明しますね。
1 楽しい言葉のキャッチボールの後、Aさんがどのような気持ちになるのか
Aさんご自身は、楽しいと思われているようですが、それが相手にとっても楽しいのか、Aさんご自身が心のそこから楽しいと思われているのか、考えてみていただきたいです。
例えば、私たち夫婦の話で恐縮ですが、以前、夫婦仲が良くなかったときには、このようなやりとりがありました。
自宅に、「会社の同僚が来る!」と私が夫に伝えたとき、
夫が私に、「パエリアは作らないほうがいいよ!」と言いました。
私は、反射的にこれに言い返しました。
「パエリアどこがまずいって言うの??
あなたは何も手伝わないくせに!!
言いたいこと言いやがって、
この前、作ったのは失敗したかもしれないけど、
本当はもっと美味しくできる!!」
と、こんな風に食ってかかっていました。
このやりとりをしたあと、私はたまらなく嫌な気持ちになりました。
私の気持ちは、次のようなものです。
本当は、夫に喜んで欲しくて作ったのに、わかってもらえなくて悲しい。
夫から褒めて欲しかった、
良い妻だと認めて欲しかった、
私を褒める言葉がもらえなくて悲しい。
自分の努力、健気さ、可愛さを認めて欲しいのに、
認めてくれなくて、悔しい、虚しい、とても悲しい。
人によって、親しい相手と、言葉のキャッチボールをした後に、心の中に沸き起こってくる感情は違うはずです。
相手から自分が責められたようで嫌だ。
ダメ出しをされているようで辛い。
自分が認められなくて悲しい。
大切な存在になりたいのに、大切に扱われなくて、悲しい、虚しい。
ここに意識を向けることが大切です。
自分の感情や思いは、実は自分が潜在意識の中で望んでいるものです。
言い換えると、自分がその感情や思いを持っていたい(感じたい)ので、あえて相手にこの流れを作るような言葉を言わせている、ということが無意識のうちに起こっています。
先程の私のパエリアの例ですと、パエリアの事を振ることで、夫はこのように返してくるだろう、それに対して私は、このように答えよう。
それによって、私は、「寂しさ、悲しさ、辛さ」を(自分が)気づかないところで、感じようとしているということです。
ですから、言葉のキャッチボールの後に、
自分がどのような気持ちになったか、
ここに意識を向けることが大切です。
その意識に気づくと、意識の大もと(根っこ)は自分の顕在意識に上ってきます。
そして、自分がこのような気持ちを味わってるんだな・・・
と思うことで、自分の行動を意識的に変えることができます。
無意識的に、自分からその感情を味わいに行くことが減ってきます。
状況が少しずつ改善します。
好ましくない結果を引き起こす、「言葉のキャッチボール」の回数が減っていくのではないでしょうか。
2 相手のどんな言葉に、自分が反応するのか?
思わず自分が反射的に答えてしまう、「相手の言葉」とは、どのような言葉か?
これを考えてみます。
「反射的に」という事は、ご自身の潜在意識のレベルで反応してる、ということです。
思わず口をついて出てくる、という内容ですね。
先程のパエリアの例ですと、私の能力や、家事、女性らしさ(料理のスキル)に対する批判の言葉、これに私は反応しました。
これは私自身がもっている女性性の否定、と関連しています。
私は、女性だと思って馬鹿にされたくない、
低く見られたくない、だから、これまで「なにくそ!」と頑張ってきたわけです。
その奥に、女性らしいことももちろんできる!!というこだわりがあります。
「女性らしさ」を否定されたくない、という意識があります。
だから、ここを刺激されると、私は反応するわけです。
これも、落ち着いて見てみると、「これは自分の勘違いだった!」、ということがわかります。
つまり、夫は、一ミリも、私の女性性、家事能力を否定していないのです。
ただ、「パエリアではなくて、もっと得意な料理を作ればいいじゃないか」と言ってるわけです。
「なんで、チチ(私のあだ名)は、パエリアを作ろうとするの?」
夫はシンプルにこれを聞いているのです。
慣れてないパエリア、
そんなに作ったことがないパエリア、
特殊なフライパンがあったほうがうまくいくパエリア、
チチはどうしてこれにこだわるのか?
夫はこれを聞いているわけです。
けれども私には、
「自分はダメ出しをされる、
私は夫から愛されない」というブロックがバリバリありました。
ですから、夫の口から出る言葉を、全て自分への「ダメ出し」と受け取ってしまっていたのです。
そこで、相手の言葉に注意を向けてみます。
そうすると、自分が反応する前に、ワンクッションいれたらいい、これに気づきます。
こちらから何か言い返そう、とする前に、相手に対して、
「ごめん今の聞き取れなかった、なんて言ったの?」
と聞き返す余裕が出てくるわけです。
そして、相手の言った言葉を、もう一度、自分の中で繰り返しています。
それは自分に対する批判なのか、
ダメ出しなのか、
私を責めているのか、
このような観点で見てみることが大切です。
パエリアの例で考えてみます。
「私のことをだめな妻だと言いたいんだな」
こう考える前に、もう一度、夫に聞いてみるわけです。
「ごめん、今の聞き取れなかった。なんて言ったの?」
「パエリアは作らないほうがいいよ。別の料理を作ったほうがいい!」
ここでもう一度、考えてみます。
これは私に対するダメ出しなのか?
そこで私は、このように夫に聞いてみます。
「もしかして、それって、私の得意な料理を作ったほうがいいっていうこと?」
「そうだよ!!パスタとか、魚のパスタがあったでしょう?
カニを使った、トマトソースのやつだよ、
あれはとてもおいしいよ。
チチはあれを作ればいいよ。
お客様たち皆さん喜ぶよ!!」
夫はおそらく、このような答えをしていたと思います。
そこで私はこう思います。
そうか、「夫は私にダメ出しをしているわけではなかったんだ。」
ていうか、私のトマトソース・パスタを気に入っていたんだ。。。
おいしいと思っていたんだ。。。
そして、私の心が温かい気持ちで満たされます。
「ありがとう!あのパスタ、材料がゲットできるか見てみる!」
と言って、夫にチューをして、私はウキウキと会社に出かけていくことができるわけです。
これは、特に男性からの発言について、注意を向けてみるとだんだんわかってきます。
その発言をすることで、その人は、どのような答えを自分から聞き出そうとしているのか?
その答えを聞くことで、何を手に入れたいと思っているのか?
ここにまで思いがいくと、パートナーとの関係はとても良好になります。
私はここ数ヶ月、過去の出来事を振り返っています。
自分の昔の日記などを見ています。
相手の言動に、当時の自分はとても傷つきました。
自分がダメ出しをされている、、嫌われていると思っていました。
けれども、相手の言動を見ると、わかってきたのはただ1つです。
この人は、ゆうこから「私はあなたのことを愛している」と言って欲しかったのです。
言い換えると、それほど、私からの愛の実感が欲しかったということになります。
当時の私は、それに気づきませんでした。
ですから、毎回、逆のことばかりをやっていたのです。
逆の事とは、
愛してるとか言うと嫌われる、
しつこい女は愛されない、
と思って、何があっても、「あなたのことを愛してる」、とは言わなかったのです。
ここも潜在意識の働きですね。
お互いが、相手の愛情に不信感を持っていたわけです。
自分は愛されていないのではないか?と思っていたのです。
ですから、実際、私達には、「自分が愛されていない」と深く実感してしまうような事実が起こるわけです。
3 マウントについて、自分の意識にあげる。
Aさんのご質問から、「マウント」という言葉が出てきます。
ですので、マウントを取る、取られるということに普段から意識が向いているのではないかと思います。
これが潜在意識に深く落とし込まれていますので、これに注意を向けることで顕在意識に持ってくるわけです。
やり方としては、次のことを考えてみます。
マウントを取るってどういうことだろう?
マウントをとられたってどういうことだろう?
これを考えてみます。
そうすると、日常の生活の中で、ご自身がとてもたくさんマウントを取ったり、取られたりしてることに気づくはずです。
そうすると、彼とのやりとりだけではなく、他の人とのやりとりの中でも、
「この人は私のマウントを取ろうとしている。」
「この人から、マウントとられてなるものか!」と私は思っている、
このような思いが湧いてきます。
ここを意識するだけでも、ご自身の言葉や態度が少しずつ変わっていきます。
さてまとめますと、パートナーとの言葉のキャッチボールがうまくいかない、
どちらかが怒ってしまう、そんな出来事があったら、解決策は次の3つです。
1 言葉のやりとりを行った後、ご自身がどんな気持ちになるのか考えてみる。
2 相手のどんな言葉に、自分が反射してしまうのか、相手の言葉を意識してみる。
3 彼に限らず、対人関係で、自分がマウントを取ったと思う時、あるいは相手からマウントをとられたと思う時、これを考えてみる。
この3つを少しずつ実行してみてください。
もしも、やり方がわからない、これで顕在意識に上っているのか不安?などわからないことがありましたら、ご質問をお寄せください。
あるいは、カウンセリングなどで試されてみてください。単発でのカウンセリングも行っています。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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