こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「(福沢諭吉が実業社会のリーダーの条件として)
一番に持ってきたのは、
『思想の深遠なるは哲学者のごとく』
という言葉です。
実業家で、あきんどです。
あきんどたるべき優秀な人というのは何かというと、
一番に持ってきたのが、
『思想の深遠なるは哲学者のごとく、
心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして、
これに加うるに小俗吏の才をもってし』。
小俗吏、つまり木端役人です。
わいろぐらい取るかもしれない、
商才がある小俗吏、つまり明治の最初の頃、
新政府ができた頃ですから、
わいろぐらいもらうような
気の利いた木端役人がいたのでしょう。
『小俗吏の才をもってし、
さらにこれに加うるに土百姓の身体をもってして』と。
どん百姓、土百姓の頑健な体、努力です。
『土百姓の身体をもってして、
初めて実業社会の大人たるべし』
と、このように福沢諭吉は言っています。」
ここでは、稲盛氏は
実業社会の大人(リーダー)であるには、
小俗吏の商才がなければならないと言っています。
小俗吏とは、
官僚・お役所主義的なサラリーマンですが、
なぜこの才覚が必要なのか?
これを考えてみたいと思います。
それは次のポイント(理由)ではないか、
と思います。
下記の理由から、稲盛氏は、リーダーには、
小俗吏のような抜け目ない商才が必要である
と強調されているのではないか、
と思います。
1. 人の欲望を理解するため
2. お金の流れを理解するため
3. 時代の流れを読むため
一つずつ、さらに深く説明します。
1. 人の欲望を理解するため
稲盛氏の言葉
「そして同時に加うるに、
小俗吏の才能も持っていた。
明治の時代、急に役人になって
賄賂を取って悪さをするような
木っ端役人がたくさんいたのでしょう。
それを福沢諭吉は小俗吏といっています。
賄賂を取るような小役人は才能があるんです。
気が利いているわけです。
気の利いていない人は賄賂を取ることもできません。
木っ端役人が持っているような才気走った、
気の利いた才能も持っていた」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
ここで、稲盛氏は
「気が利いている」ことを評価しています。
気を利かせるためには、
人の欲望がどのようなところにあり、
それをどう利用すればいいのか?
何が人を動かすのか?
このようなことを、したたかに考えよ、
という意味だととらえています。
ここは、自分に足りていない要素だと思います。
清い心をもつことは大切ですが、
生き馬の目を抜くような社会ですから、
人の欲望がどこにあるのか、
常にフラットな目線で観察する態度が
必要なのだと思いました。
そして、気を利かせて商機をつかむ、
このような発想や態度もまた、
必要なのだと思いました。
2. お金の流れを理解する
稲盛氏の言葉
「下の方にあります
『人生の結果・仕事の結果=考え方×熱意×能力』
という方程式の中で考え方というのがまさに
『思想の深遠なるは』哲学者のような思想、
『心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして』、
というような「考え方」と「熱意」
を持たなければならず、
同時に『小俗吏の才』つまり「能力」も要る」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
稲盛氏は、ここで能力とは、
「お金の流れを理解し、
巧みに相手が喜んでお金を出したくなるような、
財やサービスを提供すること」
と説明しているのだと思います。
ある結婚詐欺師は、毎日毎日、
相手の女性の話をとことんきいて、何もいわず、
肩や足などをマッサージしたといいます。
相手の女性達は、
「絶対に自分はだまされていない」、
と言っていたそうです。
また、オレオレ詐欺なども、
相手が思わず信じてしまうような状況をつくり、
相手を「その気にさせる」わけです。
相手の心を読み、行動をよみ、
どうすれば相手が気持ちよく行動してくれるか
(お金をだしてくれるのか)?
これを読んでいくのだと思いました。
また、昨今では、補助金を収益源とする
ビジネスモデルも多く存在します。
補助金というのは、国民につかってもらって、
初めて生きてくるものですから、
これ自体は、悪いものではないと思います。
ですが、この補助金に頼ってしまうと、
法制度等が変化した際に、
収支に影響がでてくるようにも思います。
ですが、このようなお金の流れに着目し、
「ほどほどに」活用する、という選択肢を
否定するものではないと思います。
そのためには、
考え方が大切になるのではないかと思います。
3. 時代の流れを読む
稲盛氏の言葉
「『(私には)逃げていく場所がなかったのです。
詮方なく、私は会社の粗末な研究室で、
命じられた新しい時代に必要となる
ファインセラミックスの研究に
没頭しはじめました。」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
ここが、稲盛氏の素晴らしいところだと思います。
目の前にあることを、
新しい時代に必要になると思い、
必死に取り組んだ、
ということです。
今は、AIがでてきています。
これでサラリーマンの仕事の
7割はなくなるだろうと言われています。
その環境の中で、人々が求めるものは何なのか?
どんなサービスが求められるのか?
ある人は、人々は、
旅行や仲間との触れ合いを求めるようになる、
と言います。
ポジティブな方向では
このような変化があるかもしれません。
一方、ネガティブな方向では、
自分の仕事を失い、
精神のバランスを崩す人々も
でてくるかもしれません。
投資等に、人々はますます熱狂していくでしょう。
心の在り方、哲学、
自分の信念などが
深く問われる時代になると思います。
精神世界が人々の関心事のなかで、
重要な部分を占めると思います。
より一層、心をベースとした経営や
会社の在り方が問われるのではないか、
と思います。
さて、まとめますと、
「小俗吏の才」をもつ、とは
一見、侮蔑的、冷笑的な響きがありますが、
相手のニーズを知る、
お金の流れを知る、
さらに時代の流れを読む、
という意味で、
この「小俗吏の才」は我々経営者が
身に着けなければいけない才覚だと思います。
私自身も意識して、
積極的に学んでいこうと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
不動産についてのお役立ち情報を、動画で配信しています。
不動産の初心者の方にわかりやすく、基本的な内容を説明しています。
皆様からのご質問も受け付けています。
tomizukayuko07
@462ctofn
ユキーナ・サントス(富塚祐子)の自己紹介は こちら
不動産・投資・国際経済情報をお伝えしています、弊社メルマガお申込みは こちら
経営者・管理職・グローバルビジネスパーソンを目指す方に、経営の要諦・日本のビジネスフィロソフィを日英でお伝えしています。フィロソフィメルマガお申込みは こちら
女性のキャリア・恋愛・婚活・潜在意識など女性のお役立ち情報をタイムリーに伝えます。「UMIで幸せに!女性のお悩みスッキリ解決メルマガ」のお申込みは こちら
まずはお気軽にお問い合わせください。 カウンセリング はこちら
不動産・国際ビジネス・ファミリービジネスアドバイザー、アブリールス株式会社のHPはこちら
カウンセリング募集中; ユキーナ・富塚・サントスのHPはこちら!
ユキーナ・サントス「頑張らない婚活」はこちら!
10月期英会話講座開講・ユキーナの英会話ブロック解消ブログ: 英会話のコツ こっそり確実レベルアップ はこちら!
UMIとつながる、合気道と生活・ビジネスを結びつけるサイト AibisNetwork
メンタルブロック解消で不動産問題がサクサク解決シリーズ
えっイメージ実現のため不動産売却?ブロック解消で不動産問題解決3
不動産問題解決で離婚も円満解決!ブロック解消で不動産問題解決4
号泣、不動産取引の奥にあるもの ブロック解消で不動産問題解決5