こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「よく90%うまくいくと『これでいいだろう』と
妥協してしまう人がいます。
しかし、そのような人には完璧な製品
いわゆる手のきれる製品作りは到底できません。
間違ったら消しゴムで消せばよいというような
安易な考えが根底にある限り、本当の意味で
自分も周囲も満足できる成果を得ることはできません。
営業にしろ製造にしろ、
最後の1%の努力を怠ったがために受注を失ったり、
不良を出したりすることがあります。
自分自身の努力をさらに実りあるものとするためにも、
仕事では常にパーフェクトを求めなければなりません。」
なぜ完璧主義が必要か、その理由は
稲盛氏のお話から考えると、
次のような観点ではないかと思います。
1 他者の追随を許さない(常に引き離す)
2 より良い製品(サービス)を作る
3 すさまじい集中力と記憶力
一つずつ説明します。
1 他者の追随を許さない(常に引き離す)
「シュルンベルジェはベストを狙う。
京セラはパーフェクトを狙う。
ベストとは「他のものより良い」「最高にいいもの」
という意味ですが、私は
「ものづくりの精神から言って最高いいものであっても、
ちょっとした瑕疵(=欠点)、傷があるだけで
全てがダメになってしまう。
だから、完璧、パーフェクトでなければならない」
といい、ベスト対パーフェクトで深夜まで議論が続いたのです。
ついにジャン・リブー氏が
「いや、そのとおりだ。今後はベストをやめて、
わが社もパーフェクトに変えようと思う」
と私の意見に同意してくれました。
実際、完全主義といっても人間ですから
完全なことなどできるわけはありません。
しかし、それでも完全主義を貫いて行こう
という意識を持って努力して行くことが大切です。」
→ わずかな欠けすらない、完全を目指していくから、
品質が高まっていくのです。
より良いものを目指す姿勢とは、求めているものが違います。
全従業員が、このような姿勢をもって
ものづくりに取り組んでいれば、そこで作る製品の質は、
他社とはくらべものがないほどいいものができると思います。
2 より良い製品(サービス)を作る
「つまり製造の全工程において、
たとえわずかコンマ何パーセントというミスであっても、
それまでの努力がすべて水泡に帰してしまう、
そういうことを、私たちものを作る人間は
経験してきているわけです。
一瞬の気の休まる間もないくらいの完全主義を貫き、
パーフェクトを狙っていかなければならない。
これがものづくりの世界です。
(最後のミスで行程が台無しになり、納期に間に合わない)すると、
『お前のところみたいなボロ会社に頼んだばっかり、
うちの会社がつぶれてしまうのではないか』、
というようなことを言われ、営業がこっぴどく叱られます。
それを、もみ手をしてなんとか許してもらって、
『社長二度と取引はしないと憤られています』
と半ベソをかきながら帰ってくる。
そういう辛酸をなめてきたからこそ、
わずかなミスでも大変なことになると知っているのです。
それ故に京セラは完全主義を旨として今日までやってきました。」
→ このような経験から、どうすれば完全主義を貫けるのか、
働く人の意識・体調から、工程から見直す仕組みまで、
改良が重ねられます。
そうすると自然とより良いものができていく。
完全を目指して努力と改良が積み上げられる。
こうすることで、永遠に製品や
サービスの改善が図られていくのだと思います。
3 すさまじい集中力と記憶力
「これが製造であれば製品は全部ダメになってしまっていたでしょう。
経理の人間というのは、後で消せるように数字を鉛筆で書いておいて、
間違っていたら消しゴムで消して書き直せば済むと思っている、
だから、いつまでもこういうミスがなくならないのだと、
私はその時、烈火の如く怒ったわけです。
つまり消しゴムで消せないものがあるのです。
事務系の人間は消しゴムで消して直せば大丈夫だと
思っているようですが、それではいけません。
全ての仕事において、少しでもミスがあれば
取り返しがつかないことになる、そう思うくらい
日日緊張して仕事をしなければならないのです。
ですから、最後に数字が合えばいいという考え方は許しません、
と私は事務系の社員にも完全主義を要求しました。」
→ ミスを予防するには、集中力、記憶力を高めないといけません。
ですが、それ以前に、ミスをしない、と自分で決意をし、
自分の行動を改めることが大切です。
そのために、仕事に最高の集中力を発揮できる環境、
意識づくりが大切です。集中力を持続させる仕組み、
人間の集中力を発揮するメカニズムなどを学び、
実践に取り入れていく必要があります。
さて、まとめますと、
わずかなミスで行程全体、
仕事の結果自体が台無しになることがあります。
これを防ぐためには、
集中力・記憶力を最大限に高める環境を作り、
常に完全を求めていく、
この姿勢が結果として、
他と差をつけることにつながります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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