こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

コロナ騒動の中、会社経営でのお悩み、共有したいと思います。

京セラの名誉会長、稲盛氏がどう答えられたか、これをお伝えします。

これはまさに今、私達が抱えている悩みだと思います。

 

1 成果主義による成果給を取り入れるべきか?

答え 成果主義は楽だが、人は定着しません

成果主義を取り入れると資本主義が発展する、という事からこのようなお話をされています。

「私が皆さんにお話ししているフィロソフィーは、アメリカの一部の人たち、いわゆるウォールストリートのど真ん中にいる資本主義や個人主義に染まった人たちからは、罵倒されそうなことです。

そんな甘ちょろいことで経営なんかできるわけがない、欲望丸出しで仕事をしていくのが正しい、というのが、アメリカ資本主義の中心にある思想なのです。

うまくいったときにはウワッともらって、うまくいかないときにはガタンと下がってという不安定な生活を、社員みんながやりたいと思っているのならば、それでも良いのかもしれません。

できる人は頑張ればどんどんもらえるわけですから、ぜひ成果主義にして欲しいというでしょう。

ところがその社員も、いつまでも成果をあげられるわけではありません。

成果の上がらないときには、今まで、ものすごくもらっていたのに、急に減ってしまいます。

その社員の奥さんだって贅沢が身に付いてしまって、生活レベルを下げるわけにはいきませんから、こんな安い給料ではやっていけませんわ、となります。

そして社員の方も俺のように能力があれば、もっと高い給料がもらえるから、よそに行きます、となってしまいます。

このように、人間関係というものが金だけがつながっていても良いのだと考えるのならば、成果主義を採用されても良いのだと思います。

私のフィロソフィー経営は違います。

「あなたは、俺はもっともらってもおかしくないと思うかもしれないが、うちの会社の場合、成果の上がらない人も含めた全員で、うちの会社は成り立っている。・・・

そういうわけにはいかないのでそれをわかってくれ、このように社員に話していくべきです。。。。

成果主義をとれば当然のごとく、会社に人が定着しません。

成果が出ず給料が下がると、金の切れ目が縁の切れ目で、会社から去っていきます。これでは会社は成り立たないのです。

成果主義では一体感も連帯感も決して生まれてはこないのです。」

→私も外資系企業で長年働いていましたので、ここで稲盛氏がお話をされている事はとてもよくわかります。

特に景気が良くて、イケイケドンドンのマーケットですと、営業部隊は、たとえ無理をしてでもビジネスを成功させようとします。

「それは明らかに無理、やってはいけないだ」このようなことを言う人は、営業や会社のトップから排除されていきます。

そのあげくに、もともと無理が無理を作っているので、サブプランのような破綻がおきていくわけです。

いかに自分が努力をしても、まっとうな仕事をしようと思っても、なかなか難しいです。

サブプライムやリーマンショック、その後の大量解雇などを経験して、フィロソフィーの大切さを学びました。

人間として、何が大切だったのか、考えさせられました。

このコロナがきっかけになって、経済や金融の不安も起こってくると思います。

コロナの前に好景気が続いていたため、世界には、このように能力主義でお金を中心に考える方たちが多かったのではないかと思うのです。

サブプライムを引き起こしたのと、同じような仕組みで、金融商品が作られていました。

ここから破綻が広がっていくのではないかと考えています。

 

リーマンショック後と今と違うところは、私自身がフィロソフィーを勉強しているかいないかということです。

フィロソフィーを勉強していれば、何が起こるかも概ね見当がつきます。そして自分がどういう立ち位置で何をしていくのか、考えることができます。

 

質問2 利益がなくても賞与を払うべきか?

 

稲盛氏:今までの決められた方法ではボーナスが払えません。

利益が出なくても、ボーナスを払わなければならないのでしょうかという質問です。。。

つまり、現在の苦しい状況を赤裸々に組合の人たちに話すべきです。

「皆さんはボーナスが欲しいと思われるだろうが、どうか辛抱してくれ」と、よくわかるように繰り返して話していくのです。

そしてさらに、何年もこうしたことが続かないように、経営改善をしていきたいと思うので、どうか協力してくださいともいわなければなりません。

今年の業績ではボーナスは払えないけれども、過去の蓄積があるので、わずかですが、皆さんに差し上げようと思います。

しかし、この蓄積まで全部使ってしまったのでは、やがて倒産ということになってしまいます。こういう経営状態ではやっていけませんので、何とか力を合わせて経営の合理化を図れるように頑張っていきましょう」としっかりしたスタンスを持って話をするべきです。

どんなきついことを従業員から言われても、会社を潰すわけにはいかないと言う強い気持ちを持って、(社長は)度胸を据えて話をするべきだろうと思います。

 

質問3 : 賞与アップと財務の立て直し、どちらを優先すべきか?

稲盛氏: 経理担当者の「今期は利益が出そうです。利益が出れば税金を払わなければなりません。

税金を払うよりは、従業員に少し、はずんであげてはどうですか」という発想はいただけません。

従業員たちには予想よりも厳しい条件で働いてもらって、その辛抱の結果、やっと利益が出ることになり、少しでも従業員に報いてあげたい。

利益が出なくてもいいから、ボーナスを少し増やして、従業員の今までの苦労に報いてあげたい。

あなたがそうした考えであれば、それはそれでいいのです。

しかし経理担当者が「税金を払う位なら従業員にはずんでくださいよ」と言う。

これはまさにサラリーマン根性丸出しです。

経理の担当者ならば、本来、あなたの懐刀とならなければならないのです。

今までずっと赤字を続けていたなら、自己資本は貧弱になり、余裕がなくなっているはずです。

累積損失もあるはずです。声は出さないけれども、会社が悲鳴をあげて、赤字でヘトヘトになっているのです。

会社は無生物ですから、ものを言いません。

しかし会社の痛々しい姿を見れば、これは税金を払ってでもいいから、なんとか会社に飲み水を与えなければならないのです。

そうしなければ会社自身がへたってしまいます。

ですから、社長や経理担当は、ものを言わない無生物である会社の気持ちがわかる人でなければならないのです。

→ 経営者(経理担当)、会社、従業員、そして国、この3者の「与える意識」、「奪う意識」から考えてみます。

経理担当: 国に利益を税金という形で奪われたくない、「従業員に与えたい」という気持ちはなく、国から税金を奪うそのために従業員を使おうという意図があります。

これをすると、奪おうと思ったものは必ず奪われる、という宇宙の法則が働きますから、結果として国や他のところから利益を奪われることになります。

国: これまで赤字であったから税金を払っていなかった。

国からすると奪われている意識かもしれません。

そこからさらに黒字になっているのに払わないとするとまたさらに奪われた意識が出てくると思います。

そうなると必然的に国から奪られるという結果を引き起こすようになります。

会社: 利益が出ない、足りなくなった資源を利益をもってチャージしてもらいたいのに、そのチャージがされない、奪われた状況になっています。

会社が満たされる前にエネルギー源を奪ってしまうと、会社は、無生物であっても、それ以外のところから奪い返すようになります。

従業員: これまで労働を提供していたにもかかわらずそ、の苦労に報いてもらえない、となるとそれは奪われた意識になります。

ただここは、社長の言葉や、心の底からのねぎらいの態度、言動などであるいは奪われた意識を解消することができるかもしれません。

もしこれが解消されずに、従業員が奪われたままの意識があると、ストライキなどを起こしたり、仕事の生産性を落としたりして、会社から経済的な対価を奪っていくことになると思います。

稲盛氏がおっしゃっているのは、奪わないようにする方策です。

 

まずは利益を出し、税金を払い、会社から奪うことをやめる。同時に国から税金を奪うことをやめる。

従業員が満たされないかもしれませんが、そこは、経営トップが彼らの労を普段から十分にねぎらっていく、

そうすることで、これが全てとは言わないまでも、ある程度は従業員のエネルギーが満たされるのではないか、このようなお考えだと思いました。

 

会社経営においても、常に人から何か奪っているだけではなく、国や従業員、会社に何かを「与えている」意識とその行動、

これが大切だとおっしゃっているのだと思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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