こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、標記のテーマと関連して、

稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で

次のようにお話をされています。

稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。

 

「大きな夢や願望を持つことは大切なことです。

しかし大きな目標を掲げても、日々の仕事の中では一見、

地味で単純と思われるようなことをしなければならないものです。

従って時には『自分の夢と現実の間には大きな隔たりがある』

と感じて、思い悩むことがあるかもしれません。

しかし、どのような分野であっても、

素晴らしい成果を見出すまでには、改良・改善への取り組み、

基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの

地味な努力の繰り返しがあるのです。

偉大なことは最初からできるのではなく、

地味な努力の一歩一歩の積み重ねがあって

はじめてできる、ということを忘れてはなりません。」

 

なぜ地味な努力を続けるのか、

その理由を稲盛氏は次のように説明しています。

 

1 偉大なことを成し遂げるため

2 創意工夫(技術やノウハウ)が生まれる

3 人に教わること(頭を下げること)を覚える

 

一つずつ説明します。

 

1 偉大なことを成し遂げるため 

「私は地味な努力を積み重ねることを大変、大切に考えています。

どんなに偉大なことも地味な一歩、一歩の

努力の積み重ねでしか達成できません。

人生において一つの仕事を成し遂げようとした場合、

ジェット機のように簡単に目的地につける便利な乗り物は無いのです。

地味な一歩一歩を積み重ねていくしかありません。。。。

それは、まさに賽の河原の石積みのように、

一つ積んではまた次の石を積む、という地味な作業の積み重ねです。

しかし、それを繰り返しているうちに、

周りに部下や同僚が集まってきます。

その人たちにも一つ一つ積んでいってもらい、

またその人たちの部下にも積んでもらう。

そうすると会社が大きくなっていくにしたがって、

末広がりに仲間が増えていき、積む石はそれぞれ一つずつでも、

同時に百人や千人が積むような会社になってきます。

一人がやれる仕事というのはたかが知れていますが、

大勢が一致団結して取り組むことによって、

またそれを続けていくことで、

やがては偉大な事を為す事ができる。

そのことに私は気づいたのです。」

→ 弊社が取り組んでいる不動産鑑定という仕事は、

細かい作業が多く、淡々と同じことをくりかえすこともあります。

ですが、このような制度があるから、

日本の素晴らしいインフラができたのです。

鉄道・道路・高速道路、駅ビルや街づくりなど、

まさに日本の素晴らしい社会をつくることができたのは、

こうした地味な一つ一つの作業を

戦前から続けてきたからだと思います。

人々の生活の基盤を作る、

こうした不動産鑑定の社会的な意義を考え、

地味な作業を積み重ねる意味、

これを日々考えていきたいと思います。

 

2 創意工夫(技術やノウハウ)が生まれる

「創意工夫と言えば、難しそうに聞こえますけれども、

それは今日よりは明日、明日よりは明後日と必ず、

改良改善を加えていくということです。

同じ石を積むにしても荷車で運んで行って積む方法もあれば、

何人かでリレー形式で運んで行って積む方法もある、

というふうにいろいろなやり方を考えるのです。

今日はこんな方法でやってみる。

明日はさらに能率の良い方法を考えていく。

そういうことを私は綿々と続けてきました。

創意工夫をしながらやっていくと、

たとえ地味で単純な作業であっても

昨日よりは今日と少しずつ向上して行きますから、

仕事の面白みも変わってきます。結果として、

このことは仕事に飽きないようにするための工夫にとどまらず、

やがては大きな飛躍をもたらしてくれるのです。」

→ 海外の方に、この日本人の創意工夫の話をすると、

とても驚かれました。

特に欧米では、掃除をする人は、

いつもつまらなそうに嫌々やっています。

これは労働に対する考え方が違うからです。

日本人は、掃除をするにしても、

行き届く方法、自分の体の使い方、

気持ちよい空間を作るにはどうすればいいか、

ここにエネルギーを使って考えます。

動画でもお掃除や整理整頓の仕方は、

日本ではたくさんあり、どれも素晴らしい創意工夫です。

身近な作業から、まず創意工夫をこらして

試みるということをしようと思います。

 

3 人に教わることを覚える

「新しいことに挑戦すると必ず行き詰まって、

これはどうしたらいいのだろうと考えることになります。

そうするとその解を求めて、先輩や同業者などに

「・・・ボタン穴をかがるところが上手くいかないのだけれども、

何かいい方法はないでしょうか」と聞きに行きます。

そこで教えられたところに行ってみると、

全く業種は違うけれども同じようなことを

思いもかけない方法でやっているわけです。

あっ、なるほど、そういう素晴らしい

やり方があったのかと気がついて、

それを自分のところに導入し改善していく。

そういういうことを次から次へとやっていくと、

どんどん工夫しているうちに色々な縫製技術を

身につけた専門業者になっていくのです。。。。

つまり大学などで得た学問ではなく、

人から教えてもらう耳学問によって技術が進んでいくのです。」

→ 最近は、インターネット検索があまりに便利なので、

人に聞くことがなくなりました。

それでも、インターネットの情報には限りがあります。

アフガニスタンに用水路を作った医師の中村哲先生は、

故郷で古い地図に取り入れられていた堰のつくりを

アフガニスタンにもっていったといいます。

人に聞き、探し、答えを求め、

それを現場で実践していく、こうした姿勢は、

毎日の創意工夫がないとなかなかでてきません。

このように、常に謙虚に人に尋ねる姿勢が、大切だと思います。

 

さて、まとめますと、

創意工夫を重ね、地味な努力を積み重ねることが、

会社の技術やノウハウを作り、

スタッフ全員が謙虚な姿勢を身に着け、

偉大なことを成し遂げる基礎になる、

これを忘れずに、

いつも自分自身に言い聞かせていたいと思います。

 

 

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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