こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「困難な状況に遭遇しても決して、
そこから逃げてはいけません。
追い込まれ、もがき苦しんでいる中で
「何としても」という切迫感があると、
普段見過ごしていた事象にもはっと気付き、
解決の糸口が見つけられるものです。
『火事場の馬鹿力』という言葉があるように、
切羽詰まった状況の中で、
真摯な態度で物事にぶつかっていくことによって、
人は普段では考えられないような力を
発揮することができます。
人間はえてして易きに流れてしまいがちですが、
常に、『これ以上あとに引けない』という精神状態に
自らを追い込んでいくことによって、
自分でも驚くような成果を生み出すことができるのです。」
稲盛氏がストイックなまでに自分を追い込むように、
とおっしゃる理由は次のとおりです。
1 結果をだすため
2 神の啓示を得るため
3 後悔しないため
一つづつ説明します。
1 結果をだすため
「このことは、不況時においては
特に心にとどめなければならないと思います。
問題を解決して行くにあたり、
私は常に自らを追い込むよう心がけてきました。
厳しい現実から逃避するのではなく、自分から
問題に対し真正面からぶつかっていくような気持ちで、
困難の中に自分自身を追い込んでいったのです。
昔、研究中にこのようなことを体験したことがあります。
連日、徹夜続きで、実験をしていても
なかなかいい結果が出ませんでした。
私は苦しみもがきながら自分を
ギリギリのところまで追い込み、
昼夜を問わず、なおも実験を続けました。
すると切羽詰まった状況が続く中で、ある時、
ふっと我に返ったような瞬間が訪れました。
それまで続いていた緊張が緩み、
パッと問題解決のヒントがひらめき、
そのヒントをもとに実験をしてみるとうまくいった、
このようなことがあったのです。」
→ 「もうだめだ、と思った時が、仕事の始まり」
というモットーが京セラフィロソフィの中にあります。
間に合わない、もう終わりだ、と思っても、
落ち着いて、深呼吸をし、
肚を決めて考える、行動してみると、
思いがけない解決策が見えてくることがある、
このような意味だと思います。
そう考えると、必ず結果をだすには、
何としてもやり遂げる、という思い、
氣のようなものが必要で、
この氣が周囲・周辺に伝わって、
周囲の人々の行動が変わっていくのではないか、
と思いました。
2 神の啓示を得るため
「それでも(私に難しい研究の成果をだすことが)できたのは、
何としてもこの研究をものにしなければと思って、
自らを狂の世界とも言える状態にまで追い込んで
研究に没頭した、その中で緊張がふっと緩んだ瞬間に
開発のヒントを得た、このこともあると思うのです。
京セラフィロソフィー手帳の中に、
自らを限界にまで追い込んで、
必死にやっているとやがて神の啓示がある
という表現があります。
もちろん閃くのが大事なのですけれども、
それはあたかも神様が苦しんでいる自分を憐れんで、
ヒントを与えてくれたものだ、
と例えてもいいのではないかと私には思えるのです。
ですから私は社員にも
神様が手を差し伸べたくなるほど一途に頑張るのだ、
そうすればきっと啓示があるといっています。」
→ 他力本願ではいけません。
あくまでも、自分で何とかしよう、という気持ちが大切です。
ですが、何か「大いなるもの」が、
みていてかわいそうになる、ちょっと助けてやるか、
と思うほど、健気に努力をしなければならない、と思います。
仕事を楽しむことが大切なのか、
それとも禁欲的に努力することが大切なのか、
意見が分かれるところだと思います。
自分の私利私欲のためではなく、
他に良かれかしと思って、鬼気迫る努力をする、
これが大切なのだと思います。
3 後悔しないため
「この自分を追い込んで研究に熱中するということは、
さらにもうひとつの意味があります。
精いっぱい自分を追い込んで、
もうこれ以上はやれないと思うような所まで行くと、
自分は精一杯やったという自負がありますから、
後は天命を待とうという心境にたどり着けるのです。
不況下であれば周りの会社がどんどん倒産して行き、
自分の会社の受注も減っていく、しかし、
その中にあっても自分は必死に精一杯、
仕事に打ち込んでいる、この精一杯が安心を生むのです。
私も自分が精一杯やった後は、天命を待とう、
これで潰れるならしょうがないと思えるまで、
力を出し尽くしてきました。
もし中途半端にやっていれば、
いざ会社が潰れるという時になって、
あの時にもうちょっとやっておけばよかった、
と悔いを残すことになってしまいます。
これは非常に大切なことで、
大抵みんな中途半端にやっているものですから
手形が落ちない、金策のめどが立たない、もう潰れそうだ、
ああ、あの時にやっておけばよかったという
気苦労や後悔をする羽目になるのです。
そして、心労から健康を損ねてしまったり、
最悪の場合、命まで失うようなことになるわけです。
一生懸命に力を出しつくし、
『ここまでやってきたのだから』と達観して、
後は天命を待つ、つまり安心立命の境地に至るまで、
自分を追い込むのです。」
→ 自分はいつも人事を尽くしているのかと思います。
集中力が散漫になりがちですが、
難しい仕事をどうすればいいのか、考えて、
その解決策を真摯に実行しているのか、と思います。
稲盛氏は頭を空っぽにして、次の仕事の内容を考える、
と言いますが、この訓練が自分には足りていないように思います。
さて、まとめますと、
神の啓示ともいえるようなヒントを得て、
結果をだし、あとから後悔しない、
最大限の力を出し切るには、
自らを追い込むことが必要です。
怖がらず、
ピンチをチャンスに変えていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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