こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

京セラフィロソフィーの中で、「開拓者であれ」というタイトルで、稲盛氏は次のように語っています。

「」内は稲盛氏の言葉です。

「京セラの歴史は人のやらないこと、人の通らない道を自ら進んで切り開いてきた歴史です。

誰も手掛けたことのない新しい分野を開拓していくのは容易ではなく、海図や羅針盤もない状況で

大海原を航海するようなものです。頼りになるのは自分たちだけです。」

開拓者精神を持つために必要なのは、次のことだと思います。

1 人間の感覚を大切にする。

2 自らの選択で、道なき道を選ぶ。

3 心の羅針盤は変わらない。

4 チャンスをみつける(誰もやっていないのには理由がある。)

 

1つずつ説明します。

1 人間の感覚を大切にする。

稲盛氏は次のように語っています。

「舗装された道」とは、専門家が教えてくれる道、あるいはみんなが通っていく道を指しています。

「でも自分はその道を歩こうと思わない。みんな靴を履いて立派な舗装道路を歩いているけれども、

自分は靴などを履いておらず、裸足で歩いている。夏の暑い日など、

裸足では焼けたアスファルトの上を歩くことができない。ならば、あぜ道のほうがいい。

それに、自分は研究者だから、何か新しい事を開発しなければならないが、

人が大勢歩いてるような道には、もう何も残っていないはずだ。それよりは、泥田のあぜ道の方が、

ヘビやカエル等に出会い、新しい発見もあって、面白いだろう。足が泥まみれになるかもしれないけれども、

自分はこの道を歩いて行こう」このように考えたのは、大学を出て2、3年経った頃のことだと思います。

→ これは、我々人間が持っている、自然の感覚、生き物として本来持っている感覚を大切にする、

ということだと思います。道なき道を行くのであれば、このような、ある意味、

野生の勘を常に養っておくことが大切なのだと思いました。

2 自らの選択で、道なき道を選ぶ。

「このようなイメージを頭に描き、『おそらく自分は一生、道なき道を歩いていくのだろう。また、そうすべきなのだ』

と考えていました。そのような道に、道路標識のようなものは当然ありませんから、まさに、

海図も羅針盤もない状態で航海していくようなものだったのですのです。」

→ このように、自分で意識して選ぶ、ということが大切だと思います。本当は嫌だけれども、やむを得ず、

という姿勢ですと、自分の心と体に無理をさせ続けることになります。そうではなくて、いくつか選択肢がある中で、

あえて自分はこれを選んでいるのだ、と思うことが大切だと思います。そうすることによって、

「腹を決める」ことができます。そして、積極的に困難に立ち向かうことができるのではないかと思いました。

3 心の羅針盤は変わらない。

稲盛氏は判断指針について、このように話しています。

「その時に、私には自分の心の羅針盤として、『京セラフィロソフィー』があったわけです。

例えば、『楽だから』という観点から研究テーマを選ぶ、それは損得で判断をしているわけです。

そうではなく、『この研究は社会やみんなのためになる』と考えられるなら、

いかに難しいテーマであっても俄然と挑戦する。そのように善か悪か、または利己か利他か、

という基準で私は経営においても、研究開発においても判断を行ってきました。

今までそれで間違いはなかったと思っています。」

→ 羅針盤がないと、人は不安になります。究極の精神状態に追い込まれることもあります。

それでも、人として正しいことをする、という羅針盤は、常に必要なのだと思いました。

4 チャンスをみつける(誰もやっていないのには理由がある。)

稲盛氏はこのようにおっしゃっています。

「開拓するという事は大変な苦労が伴いますが、反面これをやり遂げたときの喜びは何物にも変えがたいものがあります。

このような未踏の分野の開拓によって、素晴らしい事業展開ができるのです。どんなに会社が大きくなっても、

私たちは未来に夢を描き、強烈な思いを抱く開拓者としての生き方を取り続けなければなりません。

心を沈め、純粋にして、自分の進むべき方向を自分自身で考える。確かに大変、厳しい生き方かもしれませんが、

それを習慣にすれば、鋭い感覚が身に付き、考えるようになって、正しい判断ができるようになるのです。

研ぎ澄まされ、洗練された、この勘が身に付いたからこそ、私は海図も羅針盤もない状態でも

人生を歩いてこられたのだと思います。」

まとめますと、道なき道を行く、開拓者であるという事は、困難を伴います。

1何が自分にとって心地良いのか、という自然の感覚を大切にすること、

2いくつかの選択肢の中で自分でこの道を選んでいる、と自覚すること、

3人としての道は間違えないこと、

4誰も通らない道だからこそ、無限の可能性があると自分に与えられたチャンスに気づくこと、

 

このような姿勢を持てば、常に開拓者でいられるのではないかと思います。

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