こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、いわゆる士業ビジネスの会社の社長さんの話がありました。

士業ビジネスは、人を育てるのに時間がかかる、それなのに技術を覚えて、使い物になるとすぐ独立してしまう。あるいは大手の会社に引き抜かれてしまう、ということでした。

そこを、どのようにすれば定着率が高まるのかという観点から稲盛氏がお話をされています。

そのポイントは下記です。

 

1 経営理念をしっかりさせる(利他の心を経営理念の中心に置く)
2 一生懸命に説き続ける
3 業績が良くなることを見せる
4 オンリーワンを目指す
5 追わない
6 自ら選ぶ

 

1 経営理念をしっかりさせる(利他の心を経営理念の中心に置く)

 

「Aさんは、『もともと自社の経営理念がありました』とおっしゃいましたが、しかし本当は二代目の経営者であるあなたが、新しい経営理念を作らなければならないのです。(既存の経営理念を)意訳・解釈するのではなく、新しく作らなければならないのです。(専門家集団は)職員の全員がインテリです。それも相当高いレベルのインテリです。その人達に向かって、(その自分が作った理念を)語りかけなければいけないのです。
・・・一般的にもプラス思考という言葉が使われますが、我々の場合には「利他の心」、「思いやりの心」と言っています。ですから皆さんも少しでも世の中を良くしていこう、みんなに優しい思いやりをという意味でプラス思考という言葉を使ってらっしゃると思いますが、そのプラス思考で組織を作っていくのです。

→インテリの人を引き止めるには、誰かの為にというモチベーションが働くのが良いように思います。

インテリの人たちは、いわゆる覇道(戦いと競争に明けくれる日々)を送るのです。その中でも、戦いと競争がなく、思いやりを持って接し、人からの思いやりが返ってくる、そして感謝をされる、感謝し、感謝されることで自分の存在意義を認めることができる、こんな人生もあるのだと思うことが大切ではないかと思います。人間が本当の幸せに目覚めれば、仲間と共に頑張る喜びを分かち合えるのではないでしょうか?

2 一生懸命に説き続ける

「日本空港もインテリ集団でしたのでフィロソフィーを浸透させるのには、とても苦労しました。
(日本航空にフィロソフィーが浸透したのは、)日本航空が潰れてしまったからなのです。本来なら日本航空の皆さんは職を失い、今頃、職を探しているところだったはずです。幸いにして会社更生法が適用され、何とか経営を続けているに過ぎません。これはなんとしても正常な会社にしていかなければなりません。そのためには「人間としてはいかにあるべきか」、「人間として正しいことを正しく貫いていく」、という一番ベーシックなものがいるのです。プリミティブではあるけれども、人間としての原理原則も理解していないような人たちでは、またそれを守っていくこともできないような人たちでは、会社の再建ができるわけがありません。そのように私は彼らに順々に説いていったわけです。もう後がない状態だったから、日本航空のインテリ連中も私の意見を聞かざるをえなかったのです。

 

このように、とにかく根気強く説き続けることが必要だと思います。

3 業績が良くなることを見せる

「しかしそれ(フィロソフィー)が浸透するに従って、業績はぐんぐん良くなってきました。稲盛会長だけに苦労をかけるわけにはいかん。我々で創意工夫し、我々の会社なのだから、我々で守っていかなければならないと(JAL社員の)気持ちが変わってから、業績がぐんぐんと変わっていったのです。」

 

→ やはり、人間として正しいことを正しいままにやっている人は、成功を収める、結果がついてくる、これをリーダーが心の底から信じ、従業員に話すことが必要ではないかと思います。

4-6 は次回のブログでお話します。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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