こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、「物事の本質を極める」として、稲盛氏がお話しされています。
また、昨今は自己啓発について多くの方が関心を向けています。
今回の「物事の本質を極める」は、自己啓発の真理でもあると思います。
ですので、ここで「物事の本質を極める」ことを考えてみたいと思います。
私は、物事の本質を極めるには、次のステップが大切になると思います。
1 真理をとらえようと努力する。
2 悟りについて考える(なぜ座禅をするのか?)
3 人格を高めるために、仕事に打ち込む
4 仕事を好きになり 継続する工夫
稲盛氏は下記のようにお話されています。「」内は稲盛氏の言葉です。
1 真理をとらえようと努力する。
「私たちは一つのことを極めることによって初めて真理や物事の本質を体得することができます。
極めるという事は一つのことに精魂込めて打ち込み、その核心となる何かを掴むことです。
一つのことを極めた体験は、他のあらゆることに通じます。一見どんなにつまらないと思うようなことであっても、
与えられた仕事を天職と思い、それに全身全霊を傾けることです。それに打ち込んで、努力を続ければ、
必ず真理が見えてきます。一旦物事の真理がわかるようになると何に対しても、またどのような境遇に置かれようと、
自分の力を自由自在に発揮できるようになるのです。」
→弊社の主要ビジネスは不動産です。
私は不動産について34年携わっています。
ごく最近になって、人の心を理解することの大切さに気づきました。
不動産を生かすも殺すも、また不動産で人生を素晴らしいものにするも、
自分の人生を不幸なものにするのも、人の心のあり方によるのだと思います。
しかしまだ、それが真理なのかと言われると、言葉で説明できないところもたくさんあります。
子供にもわかりやすく説明できるように、自分が真理を胆識として体得する必要があると思います。
2 悟りについて考える(なぜ座禅をするのか?)
「先に『完全主義を貫く』ということと『真面目一生懸命に仕事に打ち込む』ということ、
そして『地味な努力を積み重ねる』ことについてお話しをしました。実はこの3つのことを四六時中やっていれば、
物事の本質が極められるようになるのです。
禅宗では日々座禅を組むだけではなく、自分たちで炊事をし、掃除をし、風呂を沸かし、
また農作業をして自分たちの食べるものを作っています。そこでは、あらゆる仕事が座禅と同じく修行とされているのです。
つまり、『一つの仕事に打ち込むこと』が修行であるわけです。例えば食事を作るという場合、雑念妄念を払拭して、
ただ食事を作ることに一生懸命になる。そのことが、やがて悟りへの道を開いていくのです。
年がら年中、朝から晩までだるまさんみたいに座禅を組んでいれば悟りが開けるというものでは無いわけです。」
→ 毎日の仕事の中に、修行の全てがあるのだと思いました。悩んで、考えて、行動し、
結果を受け止め、反省し、さらに悩み、考えて行動する。こうした葛藤を通じて、私たちは、
宇宙に流れている愛に氣づいて行くのではないかと思います。
3 人格を高めるために、仕事に打ち込む
「『一芸に秀でる』という言葉があります。『大工の仕事を極める』という事は、
ただ単にかんなをかけて素晴らしい建物を作れるようになるということではなく、
自らの人間性をも素晴らしいものに作り上げることに通じるのです。つまり、一芸に秀でた人、
物事の本質を極めた人は、万般あらゆるものに通じるようになる、そう私は感じたわけです。
私自身、そういう境地にまで行かなければと思ったものです。
しかし、注意しなければならないのは、人格とは固定的で全く変化しないものではなく『変化する』ということです。
例えば、真面目で立派な人格者だと思っていたのに、リーダーになって、
周りからちやほやされるうちにだんだん傲慢になり、ついには人柄が全く変わってしまう人がいます。
また、若い頃は極道もので悪さもし、周囲の人を泣かせたけれども、晩年になって目が覚めて、
素晴らしい人格者になったという例もあります。このように、人格は普通変化します。
環境によって、また状況によって変わってしまうのです。」
稲盛氏は、内村鑑三の『代表的日本人』の中で描かれている二宮尊徳の話をされています。
「『生まれも育ちも貧しく、教養も何もない一介の農民である尊徳が、侍と同じように裃を付けて城に上がり、
当時の武将たちに伍して話をする。その立ち振る舞いといい、話の内容といい、全てが素晴らしいものであった』
つまり、人格とは、仕事に打ち込むことによって身に付いていくものであって、
学問を収めたり本を読んだりして身に付いていくものではないということです。
そのスピーチでは、『物事に打ち込んで打ち込んで人格を作り上げたような人を、
すべての組織のリーダーに選ぶべきです。そうすれば、集団を不幸に陥らせる事は無いはずです』と結びました。」
→ 真理がわかったような気持ちになって、有頂天になってはいけない。
稲穂のように頭を下げ、謙虚になって、さらに精進しないといけない。心してこの言葉を肝に銘じたいと思います。
4 継続する工夫
「(私は)、ただ京都という街で地味なセラミックの仕事を44年間、ずっと飽きもせずやってきただけの人間です。
しかし、そこで体得したものは、アメリカの中枢であるワシントンでも通じるわけです。
一つ物事を極めれば、あらゆることに通じていくという事は、こういうことだろうと思います。
また日本においても、経済について特別勉強したわけでもない私が経済団体などで発言をすれば、
皆さん私の言葉を尊重してくれます。それは私に威厳があるからではなく、
精魂を打ち込み、あるものを極めた人間の発する言葉がいささかなりとも真理をついているため、
結果として尊重されるのだと思うのです。」
→ 普通の人は、同じことを長いこと繰り返していると飽きてきます。仕事がマンネリ化して、悪いことをしたり、
不正をする人もいます。私達には、仕事を好きになる工夫がとても大切だと思います。
さらに、その仕事が自分の満足だけではなく、他の人の役にたつ、人を喜ばせることができる、
このような喜びも自ら見つけていく必要があるのでしょう。このような喜びを見つけていくと、
継続することができると思います。そして、何があっても継続していく強い意志が大切になるのだと思いました。
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