こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、稲盛氏が、標記のタイトルで、「京セラフィロソフィー」の中で、このようにお話をされています。
「」は稲盛氏のお言葉です。
「仕事において新しいことを成し遂げられる人は、自分の可能性を信じることのできる人です。
現在の能力を持って『できる、できない』を判断してしまっては、新しいことや困難なことなどできるはずがありません。
人間の能力は、努力し続けることによって、無限に広がるのです。何かをしようとする時、まず
『人間の能力は無限である』ということを信じ、『なんとしても成し遂げたい』という強い願望で努力を続けることです。
ゼロからスタートした京セラが世界のトップメーカーになったのは、まさに、このことの証明です。
常に自分自身の持つ無限の可能性を信じ、勇気を持って挑戦するという姿勢が大切です。」
「このことは、『人間の無限の能力を信じる』と言い換えることもできるでしょう。
多くの人は、自分はそれほど優秀だと思っていないはずです。例えば、小学校の頃から何度も忘れ物をしたし、
試験でヤマが外れて0点をとったことさえあった、だから無限に近い能力が自分にあるなんて、
とても信じられない、このように思うことでしょう。それでもなお、私は『無限の能力があると信じなさい』と
皆さんにいいます。
『能力が進歩する』と言い換えても良いでしょう。
『自分には無限の能力がある。それを伸ばせなかったのは、自分が今までその能力を向上させるように
努力してこなかったからだ。だから今から努力しよう』
このように考えることが大事だと思います。
つまり、能力を磨いて向上させ、進歩させていくために努力を積み重ねていくという、
この一点しかありません。」
不況の中で、新規の注文を取ることが難しいこと、
また新規事業をやろうと思っても、自分には能力もないし技術も資金力もない所詮無理だと思うこと
このような例を挙げて稲盛氏は、「人間の無限の可能性」について説明をされています。
「できない条件を山ほど挙げて、簡単に諦めてしまう。これではいけません。人間には無限の可能性があるのですから、
『やりようによっては、何とかなるのではないか』、このように思うところから、
可能性を追求していかなければならないのです。そういったところで、確かに簡単にできるものではありません。
それでも、『これは難しいから、うちにはできないだろう』 と言ってしまうことだけはやめるべきです。
『何とかやれるのではないか』 と無理矢理にでも考えていただきたい。そうすれば、次は『やってみよう』と、
地味な努力を始めるようになるものです。シャクトリムシが木の枝を登っていくようなものだと思われるかもしれませんが、
進歩というのは、そういうことから始まっていくものなのです。」
ここは、スタッフや我々経営者の人生も変えていくような、とても重要な箇所だと思います。
無限の可能性を追求する、どうすればこれが、実際に、本当に、できるようになるのか、
その理由を考えてみました。
1 追求できない本当の理由を見る
2 失敗を許す
3 受容(愛)を実感する
1 追求できない本当の理由を見る
色々と理由をつけて、言い訳をいい、新規事業やチャレンジをやらないようにする。
それは、その発言者の心の中のメンタルブロックが反応して、言い訳を言わせているわけです。
メンタルブロックとは、その人間が持つ「思い癖」であり、
潜在意識にまで染み込んでいる強い「思い」です。
このブロックは、究極的には、人間の死の恐怖と結びついているため、
とても強い影響力を発揮します。ですが、このブロックの裏側には、「失敗」することを恐れる等、
何かを失うことの恐怖がその裏側にあります。
チャレンジしてみてできなかった、ダメな自分を自分に突きつけられることが怖いわけです。
チャレンジしなければ失敗は永遠にあり得ません。ですので人は、安全な場所にいようとします。
チャレンジしない道を選ぶのです。
まずこの心の仕組みを、しっかり理解することが大切だと思います。
稲盛氏もこのようにおっしゃっています。
京セラがうまくファインセラミックブームに乗ったという批判に対して、
稲盛氏は次のようにおっしゃっています。
「我々がブームを作ってきた。しかもファインセラミックについて我々に最初から立派ではない。
あったのはフィロソフィーだけだった。このフィロソフィーこそが、すべての源泉なのだ。
つまり心がすべての根源であり、種子であって、そこから木が育っていくように、あらゆることが生じていったのです。」
「チャレンジしたら困る」人の中に、この心があること、これが一番の原因です。
まず、その心の部分を見ることが大切だと思いました。
2 失敗を許す
京セラでは、挑戦しない者が、もっとも評価されないという話を聞きました。
京セラの役員の方のインタビューなどを聞いても、「仲間のために頑張ったものに対しては、
その結果が失敗だったとしても、責められる事は決してなかった」という話がありました。
このような経験を、たくさん積んでいくことがとても大切だと思います。
失敗できる環境、これも大切です。
3 受容(愛)を実感する
夜遅くまで、営業に出ていた社員が戻るまで、社長である稲盛氏が玄関の門のところに立って、
この社員が戻ってくるのを待っていたという話があります。
大家族主義で経営する、パートナーシップを重視する、愛と誠と調和の心をベースとする、
などとても重要なモットーがあります。
精一杯のことをやった社員は、
自分の努力をパフォーマンスを受け入れてもらった、
認めてもらった、一緒に戦ってもらった、という気持ちでいっぱいでしょう。
そして、たとえ頑張ってチャレンジした結果がダメであっても、
自分は決して嫌われない、
自分が受け入れられる、
京セラの社員の方は皆さん、このようなことが実感できたのではないでしょうか?
受容、愛を持って受け入れられること、
これが体験できれば、スタッフの方は皆、自分の無限の可能性を信じることができるようになると思います。
稲盛氏は日々、進歩発展を繰り返すことの大切さを伝えています。
「また同時に『常に創造的な仕事をする』ことも大切です。今日よりは明日、明日よりは明後日と、
常に創意工夫をしなさいと私は常々、言っていますが、大きな仕事を成し遂げるためにも、また、
自分自身の能力を磨くためにも、このことは非常に大事です。」
自分の可能性を信じるには、前に挙げた三つ、恐れる気持ちを理解し、失敗が許される、
常に受け入れてもらえる、こうした環境づくりが大切です。従業員が
「自分が挑戦できる環境にいる」と思える時、このような常に創造的な仕事も
意識してできるようになるのではないかと思います。
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