海外起業成功者の法則　その2

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ・サントスこと富塚祐子です。

前回から、海外起業で成功する人と失敗する人、この違いをお話していました。

多くの方たちは、アメリカの利益第一主義に辟易して、事業を大きくすることができません。その中でジュリーさん(仮名)は、アメリカの数カ所に支店を開き、着々と事業を大きくされました。

成功者ジェリーさんのポイントは下記です。

1、心が純粋なこと
2、素直なこと
3、反省すること
4、常識ではなく天意に従うこと
5、配偶者を大切にすること

今日は４－５を説明します。

４、常識ではなく天意に従うこと

他のアメリカの経営者の方、マイクさん(仮名)はこのようにもおっしゃっています。

私たちは盛和塾で学び、成功には原理原則があること、失敗には原因があることを知ったのです。また人間の資質において、何が重要であるのか。その順位は、一番人格、二番勇気、三番、能力であることを勉強しました。事業が発展するに従い仕事のできる人がどうしても必要になってきます。その時に、雄弁で能力のある人を最優先に雇って、その地位につけてきました。しかし最初はうまくいきますが、次第に社員との調和がとれなくなり、内部崩壊していくことが多々ありました。その原因は、盛和塾に入って勉強するまでわかりませんでした。…、人生やビジネスには「利他の心」が大事ですと塾長が言われたのですが、この言葉にはすぐに反発を覚えたのでした。こんな考えでは、日本では通用することがあっても、この利己主義の強いアメリカでは、通用する事はありえないと思ったからでした。

私という人間を信頼してもらうべく誠意を持って親切にするのですが、なかなか通じないのがアメリカの損得社会のビジネスでした。逆に情報だけ取られたりして、また契約では相手の有利なことばかり書かれたり、それを理解するのにも時間がかかりました。そのような経験から、ビジネスでは人を信用することができない人間になってしまっていたのです。」

稲盛氏は、中村天風さんの教えについてお話ししています。JALの再生は、本当は神様というか宇宙というか、といったすべてのものが私を支援してくれたと実は思っています。そうでなければあのように惨めな倒産をした巨大な企業がたった2年位であのような奇跡的な回復を遂げるはずがないのです。天のご加護を招く方法は、中村天風さんが教えてくれたことなのです。皆さんが仕事をされる時に、毎日毎日とても苦労されていることと思います。あーでもないこーでもないと頭の中がくしゃくしゃになる位悩んだり迷ったりいろんなことを考えています。実は毎日毎日そういうことに没頭されているから会社がうまくいかないのです。せめて1日1回でもいいから、そういう煩悩から離れてみるのです。くしゃくしゃとした状態で不満不平があって、こうしなきゃいかん、あーしなきゃいかん、そうなったらどうなると考えています。確かにそれは大事なことかもしれません。しかし、その中でふっと考えるのをやめて、私がいつも言っている利他の心、つまり自分だけではなく社会や他の人たち、相手の人たちを幸せにしてあげたいと思う心を、瞬間でもいいからぜひ思い出してください。

そういう心が消えた瞬間に、雑念妄念が消えていきます。それが消えたときに、大変大事な素晴らしい心が現れるのです。それは宇宙が教えてくれる心だと天風さんは言っています。

→ 私は合気道をもう10年ほど続けています。そして沖縄に来てからは、沖縄合気会の山口先生のお稽古を受けています。その中で先生がおっしゃる事は、中村天風さんがおっしゃることと同じです。自分を限りなくなくして、相手を感じると、自分と相手が一体化していくようになります。そうすると、宇宙を取り巻く法理法則、物事の本質が見えてくるようになります。日常の様々なことに忙殺され、自分の心を忙しくしているうちには、これは見えてこないのではないかと思います。

5、配偶者を大切にすること

ジュリーさんが事業を大きくする時、マイホームを手に入れる時、奥さんが貯めていた貯金が役に立ったとおっしゃっています。そして奥様に、今までいちばん苦労をかけてきた、末永く一緒に幸せでいようとおっしゃっています。とても素直で、ジュリーさんの人柄の良さがうかがえる内容です。

このジュリーさんのお話を聞いて稲盛氏がこのようにおっしゃっています。

私はこの盛和塾をボランティアとしてやっているわけですが、世の中で経営者と言われている人たち、つまり中小零細企業の経営者たちは、経営とはどうすれば良いものかということを誰から教わることもないままに手探りで、自分なりにやっているのです。その中で波瀾万丈の経営人生を歩んでいるのです。私は、そうした中小零細企業の経営者たちを見るにつけて、少なくとも私の経験が役立つならば、それを教えてあげることによって、素晴らしい経営者人生を歩んでいかれる人が多く出てくれるだろうと思っていたのです。私はこういう風に会社経営をしてきました。それを参考に勉強し、その真似事でもやっていくならば、あなたの会社もうまくいくのではないでしょうかという意味でこの盛和塾を始めたわけです。盛和塾に触れることによって、忽然とジュリーさんの魂が目覚め、人生が素晴らしいものへと変わっていきました。その様をジュディーさんのお話で目のあたりにしました。ジュリーさんにおめでとうと言うと同時に自分に対してもお前は本当に良いことをしたなと言ってあげたい気持ちです。見栄を張り、欲だけを原動力にして人生を生きてきた人が忽然と目覚め、自分の人生はこんなものではなかったかもしれない、家族の為にも、社員の為にも、今後はこんな生き方をしていきたいと思うようになった。1人の人生を立派に立て直せることができたことに私自身、嬉しさを感じています。

さて、利己主義の中でも、事業を大きくできる経営者の資質は下記です。

1、心が純粋なこと
2、素直なこと
3、反省すること
4、常識ではなく天意に従うこと
5、配偶者を大切にすること

この中でも1番大切なのは、「素直な心」ではないかと思います。

素直な心を持つには、自分自身の心のケアが必要です。自分の過去のトラウマと向き合い、自分の心の中にある感情を、全て自分が聞いてあげる、これができると、自分自身が自分に対して素直になります。自分に対して素直なので、人からの意見も素直に受け入れることができるわけです。

常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で、これが稲盛氏が掲げる経営12箇条の中にあります。

人間が幸せになるために、1番大切な姿勢「素直な心」を教えていただきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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