こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、標記のタイトルで稲盛氏が次のようにお話されています。

「京セラは創業の時から独創性を重んじ、人の模倣ではなく独自の技術で勝負してきました。

他社ができないといったものを喜んで受注し、全員が必死の努力でこれを作り上げ、

結果として独自の技術を次々に確立、蓄積してきたのです。 大河内記念生産特賞や科学技術省長官賞を受賞し、

京セラが大きく飛躍するきっかけとなったマルチレイヤーパッケージ の開発はまさにこのことを実証しています。

何としてもやりとげなければならないという強い使命感を持ち、毎日毎日創意工夫を重ねてく。

その一歩一歩の積み重ねがやがて素晴らしい想像へと繋がっていくのです。」

ここで稲盛氏は、京セラがどのように独創性を高めたのかをお話しています。それは、他社がやらない、

できないといった製品をできます、と言って引き受け、技術も設備も何もないなかで、

まさに「泥縄式」の苦肉の策で新しい技術を生み出した、とおっしゃっています。

本当は、このように独創的な方向にチャレンジしていかなければいけないのですが、

人はなかなかそれができません。それは、新しいものへの恐れ、失敗することへの恐れがあるからです。

その恐れをなくすために、次のことが必要だと思います。

1 不安を具体化する

2 極限まで追い詰める

3  「必ずなんとかなる」を体験する

4  心の浄化

一つずつ説明します。

1 不安を具体化する

人間は、死の恐怖から逃れようとします。ですから、仮にこの注文ができなくても、命を取られる事はない、

と理解することが大切です。

さらに、どんなことがあっても職を失うことはない。そして、このリーダーと挑戦していくと、

自分が成長していける、自信を持つことができる、一緒に頑張っていくと、なんだか楽しそうだ、

このように思ってもらうことが大切だと思います。

2 極限まで追い詰める

「窮すれば通じる道は、必ずあります。つまり、私はあえて自分を窮する状態、困った状態に追い込んで、

そこから新しい技術を生み出そうとしたのです。例えば、立派な研究所を造り、一定の研究費を計上し、

一流大学の優れた人材を採用して『はい、これこれの研究をしなさい』という研究と、生きるか死ぬか、

食うか食われるかという修羅場の、いわばギリギリの状態で研究しているのとでは、迫力が違います。

今までにしたこともない仕事で、つくれそうもないのに『やります』と言ってしまう。

私はそれをうそだと言いましたが、そうすることで、人の模倣ではない、

まさに独自の技術を開発することができるのです。」

また稲盛氏は、海外進出をするときに、弱腰になっている現地のスタッフさんにこのように言ったそうです。

「もしちょっとでもお前が後退しそうになったら、後から俺がお前を撃ってやる。

前から撃たれるのか、後から俺に撃たれるのか、どっちがいいか、死ぬ気で前に進んでみろ!」

動機付けの方法はたくさんあると思います。けれども、こうして退路をたつと、

なんとしてもやり遂げなければならないという意志が働きます。それもリーダー1人の意思ではなく、

そこに関わる人全員の意思が働きます。これほど強いエネルギーの流れはないでしょう。

3  必ずなんとかなるを体験する

このようなエネルギーの流れがあれば、必ず結果が出るのです。最初は半信半疑だったスタッフの方も、

こうした体験をすることで、間違いない、大丈夫なんだと認識していきます。

この認識が、潜在意識の中に蓄積されると、必ず大丈夫、「そのようになる」と信じることができます。

むしろ、「あの時にやった経験と似てるな」、と似たような経験を思い出して、目の前の仕事は、

どのぐらい高いハードルがあるのか、それをどうやって乗り越えるのか、

そこに意識を集中させることができるようになります。

4  心の浄化

実験が何度も失敗しているスタッフのところに行って、稲盛氏は、

「お前は、祈ったのか?神様にお願いしたのか?」と聞いたそうです。

これは、次のようなことをスタッフさんに尋ねているのです。

 

 自分の力を極限まで出し切ったか?

 天の助けを得たいと心から思っているか? (それほど真剣に思いが成就することを考えているのか?)

 純粋な心で仕事に取り組んだか?

 (成し遂げたいと口で言いながら、今の地位の安泰を望んで、実験が失敗することのメリットを

 心の中で考えているのではないか?)

 

気持ちやメンタルは、人の行動に現れます。そして結果を作ります。稲盛氏が繰り返し、繰り返し、

心の純粋さを皆さんに説いている理由だと思います。

まとめますと、独創性はとても大切です。けれども、人はマニュアルを欲しがり、

慣れ親しんだ形にこだわろうとします。そこから抜け出る鍵は、心の不安を具体化し、

極限の状況で困難を乗り越えることを体験し、心を純粋にしていくことだと思います。

リーダー自身が、率先垂範して、この姿勢を見せなければいけないなと思いました。

 

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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