こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、稲盛氏がJALの再生について、徳(良い心)が大切だという話をされています。

良い心を持って取り組んだために、大きな利益(儲け)を得ることができた、とお話しされています。

 

良い心を持って、公明正大に利益を追求することのポイント、これを考えてみたいと思います。

1 宗教心を大切にする

2 和を大切にする

3 反省する

4 人間の無限の能力に気付く

5 恐れない( 燃える闘魂)

 

以下「」内は稲盛氏のコメントです。

 

1 宗教心を大切にする

「一般には、日本人は宗教心が薄い民族だと言われています。しかし私は、極めて宗教心があつい民族だと考えています。それは、日本人が信奉する宗教が、いわゆる多神教であるために、一神教の立場から見れば無宗教に見えるに過ぎないのだと思うのです。。。。(日本人が)ものを作るという事は神聖な行為であり、それに際しては自らの身を清め、魂を浄化する必要があり、そのようなことを通じて、作るものに魂を入れなければならないと考えてきたからではなかろうかと思います。」

 

→不思議なことに、このような精神性を理解するのは日本人だけとは限りません。外国人の方であっても、自分たちが馴染んでいる欧米のやり方と日本のやり方が違うと気づく方がいらっしゃいます。そしてその根本にあるのは、精神性が違うからではないか、このように思われる方もいらっしゃいます。

今、ご縁をいただきお仕事をさせていただいている外国人の方々は、日本人の精神性への理解がとてもあるように思います。

日本人はよく優柔不断だと言われますが、これを「人の話を聞く姿勢」と表現されていました。確かに、トップダウンの経営スタイルは日本ではあまり見られないのかもしれませんが、人の意見を聞き、自分を反省して省みる、これも日本人の良さではないかと思います。

 

2 和を大切にする

人間としての優しい思いやりに満ちた心、あるいは「愛と誠と調和」という言葉で表現される、人間としての良き心、今いわば「徳」に基づいた活動こそが、「情けは人のためならず」と言われるように、相手に良いことをもたらすのみならず、日本にも長期的な成功をもたらしてくれると私は信じています。聖徳太子が制定した日本最初の憲法である「17条の憲法」は、憲法と言いながら、その内容は、あたかも倫理規範のようです。有名な一条の「和をもって尊しとなす」に始まり…「人間かくあるべし」ということをうたいあげています。日本という国家の舵取りに当たっても、今後、この徳ということをベースにした活動が望ましいと考えています。この徳という、優しく思いやりに満ちた価値観は、日本が世界に誇るべきソフトパワーです。

 

→ アフガニスタンの干ばつで飢饉が深刻な地域に、井戸を堀り、灌漑事業を行っていた、医師の中村哲先生の話を読みました。武力による攻撃、殺人が横行している地域で、最終的には、中村先生のグループの医療活動(土木事業)が人々の大きな信頼を得たというお話を聞きました。

武で統治する覇道は、仏教では修羅道と言われ、「人」より下に位置されています。日本のあり方を考えるときに、大きなヒントをいただいたように思います。

 

3 反省する

 

JALで働く社員が、搭乗していただいてお客様に、心からの感謝を感じ、その想いと喜びを、言葉と態度でお客様に示していく。それこそが、航空運輸事業にとって一番大切なことではなかろうかと思います。以前のJALは、日本を代表するナショナルフラッグキャリアという自負心があったせいなのか、傲慢さ、横柄さ、そしてプライドの高さが鼻につき、お客様をないがしろにするようなことがまま見受けられたと私は感じています。そのような鼻持ちならない会社であったJALが、フィロソフィーを通じて、意識改革を図るうちに、徐々に変化を遂げてきました。現場の最前線の社員たちが、私が訴えてきたことを理解してくれ、それぞれの持ち場立場で懸命に仕事に取り組んでくれるようになってきました。東北大震災に際しては…例えば機内に長時間閉じ込められたお客様に、炊き立てのおにぎりを作り、提供したキャビンアテンダント、ラウンジに閉じ込められたお客様の体調気遣い、ポケットマネーでチョコレートを買ってあげたモスクワ支店の社員、被災地に向かう日本赤十字の救援スタッフたちに、心温まるアナウンスを行い機内に感動の渦をもたらした機長、さらには、その被災地に向かう救護スタッフの荷物を預かり、さりげなくねぎらいと励ましのメモを忍ばせたキャビンアテンダントがいました。

 

→ これが、日本人が世界に誇るソフトパワーだと思います。このようなことに心を動かされた外国の方は、日本に対して、長期にわたってコミット(ともに仕事をする姿勢)を見せてくれるように思います。

4-5は次回お伝えします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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