こんにちは、
私の本業は不動産投資アドバイザー業です。
不動産業界には、自分の欲を追求して、我利我利亡者の心をむき出しにする方がいらっしゃるように思います。
私の本業は不動産投資アドバイザー業です。
不動産業界には、自分の欲を追求して、我利我利亡者の心をむき出しにする方がいらっしゃるように思います。
以前、稲盛氏が、ある製品について、特定の団体の方から、再三にわたる嫌がらせを受けたと読んだことがあります。稲盛氏はその時、懇意にされている西方老師のところで、「ご自身の業(ごう)が落ちるので、めでたいことではありませんか」とお話しを受けたそうです。
自然界にあるすべてのものには、陰と陽の二面性があります。
宗教の本をひもといてみても、物語や小説、映画などにしても、善と悪の二面性があります。
私は、美しい心を持ち続けたいのですが、このような我利我利亡者の方(悪)たちにとても心を乱されています。
ただ1つ言える事は、自分のこれまでの行い(業を落とす)や、自分の人生に必要な存在として、この我利我利亡者の方たちは私の目の前に現れているのだと思っています。
そこから何を学ぶのか?
おそらくこの我利我利亡者の方たちは、私の心にある弱い心・悪(利己)の投影ではないかと思うのです。ですから、自分の心を美しく、より高いレベルにすることが、このような我利我利亡者と対峙する一番の対策ではないかと思いました。
自分の中の、我利我利亡者との対峙の仕方を考えてみました。
そのヒントは、稲盛氏のお言葉の中にありました。
1 心を美しくする工夫
2 人間として何が正しいのか?
3 真我に触れる
4 経営(仕事) を好きになる
5 生まれ変わった方のお話を聞く
一つづつ説明していきます。「」は稲盛氏のお言葉です。
1 心を美しくする工夫
経営体験を発表された台湾の経営者の方に、稲盛氏はこのようにおっしゃっておられます。
「Aさんは、特に上海に工場を作られたときに、中国の現地の方の働きぶりを見られて、それをどういう風に改善していくかということで、経営哲学、経営理念の大切さに気づかれて、一生懸命社員に伝えていかれたということでした。・・・
私が感心しますのは、経営理念、経営哲学を社員に導入すると同時に、会社の中を公園のように素晴らしく美しいものにしていらっしゃったことです。京都の企業でロームという半導体の部品を作っている会社があります。会社の創業者の方が私と同じ年齢の方で、徒手空拳で会社を経営し、技術的にも大変優秀でありますと同時に、会社の周辺にあったみすぼらしい民家を買収して解体し、公園のように美しくしていきました。彼の工場周辺は地価も高いのですが、(それを)素晴らしい公園のようにしていったのです。それらは直接経営には関係ありませんが、工場周辺や街の美化に心を留めておられる経営者は立派だと思います。(経常利益率が20%を達成していても)単に我利我利亡者でやっているのではなく、心の美しい、心豊かな経営をしておられて。。。。そういうことが以心伝心、社員にも伝わり、素晴らしい社員が育っていらっしゃるのだろうと思いました。」
→ 私は、事務所や、自分の周りをなるべくきれいに整えようと思っています。けれども十分にできていません。そのようなことが、心を波立たせて、我利我利亡者を呼んでしまうのだなと思いました。自分の心を綺麗にするための行動、これをひたすら積み重ねていきたいと思いました。
2 人間として何が正しいのか?
「人間として何が正しいかという判断基準がないと、経営は、技術と経営資源を使って次々と戦略を組み、展開していくだけのものになってしまいます。合理性や効率性が中心的な考え方の社会は、不正行為などのトラブルが起きがちです。リーダーや従業員が明確な判断基準を持たないために、モラルが欠落し、公平な人事や公正な企業運営が行われにくくなってしまいます。効率性や合理性を追求すると、人間の能力は、金銭的な報酬として報われて当然という考えになります。こうした報酬以外に価値を見出せなくなると、お金が全てと考えるようになり、自分の報酬に対して不満が興じるようになります。そこには人間性を支える哲学がありませんから、悪い考えを持つようになります。経営者がそうなってしまうと、幹部社員も見習うようになり、会社のモラルは急速に低下していくのです。」
→ 不動産の業界で、よくこのようなことが起こります。先程の我利我利亡者の方のように、手数料を操作しようとすると、いろいろなところで歪みが生じます。不動産業者は、これを不動産の価格に反映させて(不動産価格を上げ下げして)、自分たちの最大の手数料をなんとか捻出しようとします。情報を操作しようとします。稲盛氏の考え方を学んでから、私はこの手のことが、大嫌いになりました。取引をする上では、妥当な価格、適正な価格とは何か?これを押さえた上で交渉をするのが本筋だと私は思っています。
そこから著しく離れた価格には、何か意味(裏)があるように思います。己を無にしなければいけないと分かっていますが、報われない努力、正しいことをしようとしているのにそれがわかってもらえない、たまらない虚しさを感じます。それでも、淡々と、誠意を持って、私が向き合う相手と真摯に向き合うことを、心がけたいと思います。
3 真我に触れる
京セラが合併をした会社の人たちは、十数年前は敵対心の塊のような目で稲盛氏を見ていました。「この会社は、10年間のうちに黒字化し、従業員がすっかり変わりました。京セラから出向した、古くからいる幹部社員は、人間として何が正しいかを従業員と話し合って回り。。。従業員の奥さんから手紙をいただいたそうです。その手紙には、『主人は家ではぐうたらで子供にも馬鹿にされていた。ところが、あなたが来てから目の色が変わった。朝早くから夜遅くまで仕事をするようになったし、言うことも変わった。それを見た子供が、主人を尊敬するようになり、家族が生き生きとしてきた。なんとお礼を言ったらいいかわかりません』という感謝の言葉が書いてありました。」
→ 幹部社員の方は、このぐうたら社員の「真我」に向かって、語りかけたのではないかと思います。私はまだまだ修行が足りず、我利我利亡者の心の底の「真我」を見ることができません。けれども、自分自身が、我利我利亡者に感化される必要はなく、何が正しいのかということを、淡々と発信をしていけば良いのではないかと思いました。
毎日毎日を精一杯、ど真剣に生き、神様が、あまりにもいじらしいから助けてあげたくなるほど、真剣に働くこと、これが今、自分が1番真摯に取り組むことではないかと思います。
4 経営(仕事) を好きになる
この合併した会社に出向した京セラの幹部の方が稲盛氏にしみじみとこのように言いました。
「『会長、こんな素晴らしい仕事をさせていただいて、なんとお礼を申しあげたら良いのかわかりません。経営がこんなにも面白いものかと初めて知りました。人生には仕事以外に面白いことがたくさんあると思っていましたが、今では経営を考えていることが楽しいのです。考えたとおりに経営が行くものですから、楽しくて仕方がありません』
それを聞いた私は参りました。彼は経営者として免許皆伝です。彼は夜何時になろうと、どんなつらいことがあろうと『楽しい』といいます。だからいくらでも頑張れるのです。名経営者になる条件は、経営という仕事を好きになることが全てなのです。」
→ 私は自分の仕事に、経営ということにへこんでいました。まず、自分が相手の何がそんなに嫌なのか?ここを徹底的に考えてみようと思いました。
物事の本質を理解しないで、どんな手を使ってでも、お金を自分のところにかき集める、このような「執着」が嫌なのです。
見方を変えると、これは自分の中にある、利己的な心なのではないかと思いました。自分のうぬぼれや、自尊心の塊を相手の中に見ているから、嫌なのではないかと思いました。お金とは何か、報酬とは何か、報酬に対する適正な対価とは何か?自分の実力・自社のサービスとは何か?その適正な価格は何か?
私はこれをとことん考えていなかったのではないか?このように思いました。私の利己心や自信のなさ、勇気のなさ、闘争心のなさ、これを戒めるために、この我利我利亡者は、私の人生に現れたのではないかなと思いました。
私は瞑想して、自分の中のドロドロした汚い心を斬りました。そして同時に、この我利我利亡者の中のどす黒く固まった執着も斬りました。
人間として正しいことを精一杯全うしようという気持ちになりました。地道にコツコツと一つ一つ、積み上げて頑張っていこうという気持ちになりました。
こうした態度があるいは、本当の意味で、お客様が求めていることかもしれないと思いました。
なぜならば、やはり倫理にもとる行動は(人間として正しくない行動)は最終的には、誰のためにもならないように思えます。そして、もしかしたら、ここが、私が他と差別化を図れるとても大きなところではないかなと思いました。
5 生まれ変わった方のお話を聞く
コロナ禍でありがたかった事は、稲盛氏から直接薫陶を受けた、経営者の方のお話を聞けることです。オンラインで、日本にいながらにして本州や海外のにいる方のお話を聞かせていただいています。
皆様、本当に素晴らしい経営者の方々です。稲盛氏がこのようにおっしゃった、このような行動をとられた、このように自分を叱ってくれた、包み隠さず、たくさんのお話をしていただきます。お言葉が誠実さと温かさ、愛に満ちているのがわかります。
このような経営者の方は、稲盛氏と出会う前に、ご自身がいかに利己的だったかというお話をしていただきます。
利己的な心、欲にまみれていると、ご自身が出されているマイナス貯金が蓄積していきます。そのマイナス貯金がある時、一気に吐き出されます。
会社が倒産する、
従業員が全て自分から離れていく、
重度の鬱になる、など、経営者の方々は、とても辛い経験をされます。
そこから、陰が極まって(マイナスの極限まで行って)、反省され、素直に稲盛氏のお話を聞いていかれます。経営12箇条を真摯に学ばれ、少しずつ従業員との仲を改善していかれます。そして、従業員から愛され、立派な成果を出す経営者になっていかれています。
皆様、大変素晴らしい、菩薩のようなお顔をされています。皆様がおっしゃるように、かつて、我利我利亡者であったということが、信じられないほどです。
このような方のお話を聞くことが、自分の救いになります。
私の中にいる我利我利亡者を愛を持って斬ることができます。
このような経営者の方たちのように生まれ変わるんだよ!と祈ることができます。
それは、私の目の前にいる我利我利亡者の方に対しても同じです。
その方が持っている、お金への執着、その裏にあるものを斬ります。
強烈な劣等感、貧困への恐怖、不安、寂しさ、孤独、変化への恐怖、
こうしたものを意識の中で取り去ろうと思っています。
おそらく稲盛氏は、頭が良くてプライドが高く利己的な従業員に、このように接していたのではないかと思います。その方の心の中の闇を取り去るほどの、愛のエネルギーを注入していたのではないかと思います。エネルギーの転移です。また稲盛氏は、利己的な経営者の方にも、同じようにその方の心の闇に、溢れんばかりの愛のエネルギーを送っていたのではないかと思います。
自分の中の心の闇に目を向けること、弱い自分を、日々反省しながら、少しでも良い人間になろうと努力すること、これが大切ではないかと思いました。
自分の心の中の利己、我利我利亡者と対峙するコツは以下の5つです。
1 心を美しくする工夫
2 人間として何が正しいのか?
3 真我に触れる
4 経営(仕事) を好きになる
5 生まれ変わった方のお話を聞く
人間として何が正しいのか、物事の本質を見極める、そして生まれ変わった方達にふれ、自分の中の利己を見つめる。反省をして真我に触れる。こうしたことが自分の業を落としていくことになるのではないか、と思いました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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