こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「仕事をする上で部下や周りの人々の協力を得るためには、
率先垂範でなければなりません。
人の嫌がるような仕事も真っ先に
取り組んでいく姿勢が必要です。
どんなに美しい言葉を並べ立てても、
行動が伴わなければ、
人の心を捉えることはできません。
自分が他の人にしてほしいと思うことを、
自ら真っ先に行動で示すことによって、
まわりの人々もついてくるのです。
そして垂範するには勇気と信念が要りますが、
これを常に心掛けて実行することによって、
自らを高めていくこともできるのです。
上に立つ人はもちろんのこと、
全ての人が率先垂範する
職場風土を作り上げなければなりません。」
日本海軍の司令官、山本五十六氏の言葉です。
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、
ほめてやらねば、人は動かじ」
この言葉と、ここで稲盛氏がおっしゃっている
率先垂範は重なっているのではないかと思います。
まず、リーダーがやってみせること、
それは主に次のことではないかと思います。
1 頭をさげて教えを乞う
2 人を褒めて感謝を伝える
3 人が軽んじる仕事を丁寧に行う
一つづつ説明します。
1 頭をさげて教えを乞う
「前線から逃げて、後ろで遊んでいるだけなのに
全体を見ているのだと嘘をつくような人には、
私はこう言いたい。
『お前は何をいっているのだ、
仮にもリーダーなら前に出て来て働いてみろ、
お前も行って注文を取って来い、
注文もとれないような男が人に注文を取れというな』
と。。。。しかし、それでも一番大切なのは、
やはり社員の先頭を切って、
自分の仕事をし、苦労するという勇気です。」
→ 弊社は不動産の鑑定評価を主要な仕事の一つとしています。
いわゆる資格商売で、周囲から、先生、先生、
と持ち上げらえるような仕事です。
このような仕事をしていると、
「わかりません、教えてください」が言えなくなります。
その結果、自分のわかる範囲の仕事だけしかできません。
また、わからないことでも、
人に頭をさげて聞くことができないために、
間違ったやり方をして、最終的に、やり直す、
ということもあります。
リーダーこそが、頭を下げて、人に教えを請い、
謙虚に学んでいく姿勢が必要なのだと思います。
弊社のスタッフさんは、どうして、
わからないことを上司である私に聞かずに、
自分の思い込みで仕事をしてしまうのだろう、
と思っていました。それは、私自身が、
自分がわかっていないことを謙虚に認める、
頭をさげて、教えを乞う、
ということができていないからだと思いました。
まず、やってみせ、のところができていなかったのだと、
反省しました。
2 人を褒めて感謝を伝える
「企業経営では集団のベクトルを合わせて、
心と心で結ばれた良い雰囲気を保ちながら高い能率で
職場を運営して行かなければならないわけです。
この素晴らしい企業風土を醸成するためにも、
経営者自身が謙虚な姿勢を持たなければなりません。
経営者が率先垂範してそのような姿勢に努めることにより、
従業員が後に続くことができるのです。」
→ プライドがあったり、答えとかたちをもっていると、
頭をさげて人に教えを乞うことができません。
そして、ありがたい、と思っていても、
感謝の気持ちを表現することもできなくなります。
自分は、スタッフさんが精一杯やっていることを、
しっかり見て、感謝の気持ちを伝えているのか、と思います。
先日、能登の地震の復興作業のお手伝いに行ってきました。
集まっているのは専門家と言われる方々ばかりですが、
皆さんがお互いに「ありがとう」を
あまり言っていないのではないか、と思いました。
私はそこで、自分も普段から感謝の気持ちを
口にだしていない、ということに気づきました。
そして、些細なことでも、他の方が、
自分にしてくださったことに対しては率先して
「ありがとう」を言おうと思いました。
被災地には、こうした感謝の気持ちが回っていく、
そんな雰囲気が必要だと思いました。
3 人が軽んじる仕事を丁寧に行う
「今やっているような地味な仕事を
コツコツやっていてもどうにもならないのではないか、
こんなことで本当に日本一の会社にできるのだろうかと焦り、
自分の描く目標と現実との間に大きな隔たりを
感じて悩んでしまうものなのです。
私自身、実際にそうやって悩みました。
会社をもっと立派にしたいのに、
今やっていることは非常に地味な仕事の繰り返し、
目の前に横たわる問題を一つ一つ片付けていくという、
こんなことを来る日も来る日もやっていたのでは、
会社を大きくできるわけがないと思い悩んでいたのです」
→ どの業界にも、どの仕事にも、基本の仕事があります。
そして多くの方はこの基本に慣れ、
飽きてしまって、軽視する傾向にあります。
弊社は、私が20年以上前に取り組んでいた仕事を、
もう一度、取り組んでいます。
そこから、実際の経済では何がおこっているのか、
その背景はなにか?
この先、この事実はどのような事象に発展するのか?
こうしたことが見えてきます。
この地味で、つまらない仕事は、
実は今後の経済を予測する、
とても大切な作業なのです。
また、私は震災復興支援にも、
率先して参加させていただきました。
実際の支援作業は自分が考えていた以上に、
過酷でした。けれども、本当に良い体験を
させていただいたと思っています。
日本がどのような考え方で、住家被害認定制度を作り、
それがどのように被災した方々の役にたち、
何が課題なのか、これを知りたいと思ったからです。
それには、体験することが必須です。
自分で体験することで、この制度を
他の国にもっていくことができるのか、
その場合のハードルは何か、
これを考えることができました。
こうした地味な仕事、人々が嫌がる仕事を
率先してさせていただきたいと思っています。
さて、まとめますと、
リーダーが「率先垂範」してスタッフさんにみせていくことには、
人にものを教わる姿勢、
心からの感謝をしっかりと伝える姿勢、
地味でつまらない仕事を進んでやる姿勢、
であり、リーダーの態度や行動が
会社の雰囲気自体を変えていくのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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