こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマで、稲盛氏が次のように経営の要諦をお話されています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「質問:経営目標の決め方について、職場に緊張を漲らせ、
頑張れば何とか手が届くと思わせることができる目標は、
どのように決めていけば良いか?
トップダウンか、それともボトムアップでいくべきか?」
「回答:人の心をつかみ、燃え上がらせ、
経営者の意思を込めた(トップダウン)思い切った目標を設定する」
ここでは稲盛氏が、スタッフの心を燃えさせるために重要なポイントとして次の三つをお話されています。
1 経営者の意思
2 人の心をとらえる
3 挑戦したい気持ちを引き出す
ひとつづつ説明します。
1 経営者の意思
「問題は、目標値の高い低いではありません。
まずは経営者としてあなたが『こうありたい』と思う数字を持つことです。
経営目標とは経営者の意思そのものなのです。
その上で、決めた目標を社員全員に、『やろう』と思わせるかどうかなのです。」
→これは経営者の潜在意識の問題です。
口ではこのような目標にしたいと思っていても、
実際に潜在意識で、こんな数字がだせるわけがない、と思っていたり、
税金をとられたくない、給料をあげたくない等と思っていると、
潜在意識が現実化されます。
自分の心を自分で理解すること、経営者自らが、
潜在意識と顕在意識のすり合わせをすることが大切だと思います。
自分自身はまだまだ、この潜在意識を顕在化することができていません。
大きな目標を掲げ、それを潜在意識に落とし込むことに怖さがあります。
失敗したらどうしよう、達成できなかったら、
何もかも失うのではないか、という怖さがあります。
これらを書き出し、顕在化することで、
自分の潜在意識と顕在意識を合わせることができます。
こうした書き出しをコツコツと続けていこうと思います。
2 人の心をとらえる
「経営というのは、人間の集まりをどうするかということです。
ですから経営は人の心の動きを抜きにしては語れませんし、
また人の心を無視して経営はできません。
ですから、『人の心をどう捉えるのか』が、
経営において1番大事なのです。
これは何も事業の経営者だけの問題ではありません。
学校の教師であれ、野球の監督であれ、
人の集団である組織があれば、その中にいる人の心理はどうなっているのか、
それはどうすれば動かせるのかがわかっていることが大事なのです。」
→経営者自らが、利己の心をなくし、スタッフさんの幸せのために
懸命になってはたらき、相手に愛をもって接することが大切だと思います。
そしてまた、経営者自らも、自分の心、
自分の心理に気づいていることも大切だと思います。
相手にも自分にも意識を向け、心の動きに気を配ること、
このようなことが大事だと思います。そのためには、
相手の言葉の一つひとつに、なぜこの言葉を発するのか、
これをいうことで、この方は、本当は何を伝えようとしているのか、
に意識を向けることが大切だと思います。
「現場がとてもまわらないから、人をいれてほしい」という言葉の裏には、
「自分の働きをみてほしい、大変な思い、苦しい思いをしているのをわかってほしい、
○○さんと一緒に働くのがつらい、このストレスをわかってほしい」
これが本心かもしれません。
経営者は心理カウンセラーと同じような気づきをもっていることが求められるのかもしれません。
3 挑戦したい気持ちを引き出す
「人間は誰だって新たなものに挑戦し、現状を打破したい
という気持ちを心のどこかに必ず持っています。
今あることの延長でやっていくだけではつまらないと思う心を持っているのです。
しかし、無難にしていればいいじゃないか、あまり変わったことを
言い出すのはいかがなものか、という気持ちもまた持っています。
そして不思議なことに集まる人間の数が多いほど、
新たなものに挑戦しようという気持ちは隠れてしまいがちになるのです。
ですから、放っておいたら会社の従業員はどんどん消極的になっていきます。
そこで経営者は、人間の持っている挑戦したいという
新鮮な気持ちを表に引っ張り出すことができなければなりません。
『ようし、やってみるぞ』という気持ちを引き出すのです。
それにはやはり、『思い切った目標でなければならない』と思われませんか。。。
中国の古典に『天の時、地の利、人の和』という言葉がありますが、
天の時や地の利を得たとしても、最終的に事を決するのは心のあり方なのです。
多くのものが自ら飛躍を求め、目標に向かって進むようになると、
たとえ冷めた見方をする社員がいたとしても、いつの間にか
会社全体にその目標へ向かって進もうという気が起こってくるものです。
要は、心理の問題なのです。例えばあらかじめコンパでも開いて、
これからは何か違ってくるという雰囲気を作っておかなければならないのです。」
→経営者自らが、スタッフさんの一人一人と正面から向き合い、接して、
ともに挑戦しよう、住む世界をかえていこう、今までとは違う景色をみよう、
と話していくことが大切なのだと思いました。
「胸襟を開いて」という言葉を、稲盛氏はよく使われます。
これはスタッフさん一人一人の潜在意識に浸透するように、
という意味だと思います。
お酒は顕在意識と潜在意識をつなげやすくするのに役立ちます。
酔っぱらうと本音がでてくるといいます。
本音が出ているときに、自分たちはこの目標を達成するのだ、
と潜在意識に浸透させることが大切です。
それであれば、スタッフさんが「しらふ」になった時にも、
という意識を持つことができます。
さて、まとめますと、
目標は経営者の意思、それも潜在意識からでる
強い意志(トップダウン)であると認識し、
コンパ等を開いて、目標へ向かって進もうという気を
スタッフさんの心に呼び覚ます、
これが目標設定の秘訣だと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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