こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「私は京セラの社員に、
『全員で毎日、創意工夫をしていこう。
学歴や専門知識ではなくて、その創意工夫こそが、
会社を発展させていくための原動力になる』
と言い続けてきました。
(アメリカの3Mの創業者が)、さらに会社を大きくしたい
と思っている時、ちょうど友人から『鉱山を買わないか』
という話が持ち込まれてきました。
質の良い鉱石が出るというので、
彼はその鉱山を高いお金を出して買うことにしました。
しかし、実際には、採掘後のくず石でできた
ボタ山でしかなかったのです。
念のためにボタ山の鉱石を専門家に調べてもらっても、
「全く価値がない」と言われ、せっかく貯めた大金を
投じたのに、友人に騙されたことに気がつくわけです。」
稲盛氏は、この3Mの創業者が、どうやって
ボタ山を宝の山へと変えていったのか説明しています。
その手順は次のようなものです。
1 なんとしてでも使ってみようと考える
2 より良い品質を目指す
3 身に付けた知識と技術を別の製品に応用する
1つずつ説明していきます。
1 なんとしてでも使ってみようと考える
「やはり非凡な人は違います。ボタ山のくず石は、
ほとんどが石英を主成分としていました。
その石英のくず石の山を見て、
彼は『何とかしてこの石を使ってみよう』と考えたのです。
その石をふるいにかけ、細かい粒と粗い粒に分けて、
接着剤を塗った紙の上にこぼしてみました。。。。
それを使って、鍋の底をこすってみると、
みるみるうちにきれいになったのです。
特に細かいほうの粒をくっつけた紙で磨くと、
金属が美しく光る。
これは面白いと商品化することにしました。
いわゆるサンドペーパー(紙やすり)の誕生です。」
→ まずは、何とかして使えないか、どうにかならないか、
と考えるところから全てが始まっていきます。
不動産の場合ですと、人口が少なくなり、
過疎化が進んだ地方都市でも、
何とか活性化できないか、そこにあるインフラや、
既にある都市の形をもう一度使っていけないか、
と考えるところから始まるのだと思います。
そして四六時中、寝ても覚めても、そのことを考える。
朝起きてから寝るまで、自分の行動のあらゆることが
地方再生につながらないかと考えてみる。
海外の例を勉強する。
このようなところから、解決策も見えてくると思います。
2 より良い品質を目指す
「そのうち、『もっと品質の良いものを作りたい』と思った
3Mの創業者は、あれこれと工夫するようになります。。。。
大学の先生など専門家の所へ行って、
接着剤の研究を依頼しました。
その一方で、紙のほうも、
業者に頼り切っていてはダメだと、
自分で理想の台紙を作り始めたのです。」
→ 不動産の場合は、工場用製品とは違いますから、
なかなか比較はしにくいかと思いますが、
地方再生であっても、より良い再生の仕方はないのかと
創意工夫を重ねることだと思います。
最初から完璧なものができるわけはないです。
すべての人を満足させるものも難しいです。
より多くの人に、長期的に満足してもらえるには
どうしたらいいか?こうしたことを考え、
都市計画の案を次から次へと考えていく、
こういう姿勢が大切なのだと思います。
3 身に付けた知識と技術を別の製品に応用する
「また、接着剤について知識を身に付けたものですから、
『サンドペーパーだけではなく、接着テープのような
ものも作ってみよう。どこにでも貼り付けられる
テープがあればきっと便利だろう』と思い、現在我々が
使っているような接着テープも作り始めました。。。。
やがてエレクトロニクスの発展につれ、
テープレコーダーなどの記録媒体として、
録音用テープが登場します。
この録音用テープは、樹脂製のテープの表面に
接着剤を塗り、その上に酸化鉄の粉を塗ったものです。
3Мの創業者は、
『粉を均一にテープに塗ることなら、私の専門だ』
と名乗りを上げ、磁気テープの製造にも参入しました。
このように、彼は次から次へと自らの技術を応用して、
多角化を進めていったわけです。」
→ 不動産の、地方再生の例で考えてみますと、
一つの地域で成功した経験は、他の地域、
他の国にも持っていける可能性があります。
地域や国ごとに課題があり、
その課題をどのように解決するか、
どのような手順を踏んだらいいのか、
それらを実行に移すには、どうしたらいいのか、
こうしたことのノウハウが積み上がっていますから、
地理的に他の場所にも応用が効いてくるわけです。
さらにそこから、例えば、砂漠の中に理想の都市を作っていったり、
海上を埋め立てて理想の都市を作ったり、
このようなことにも専門分野が生かせるかもしれません。
さて、まとめますと、
創意工夫を行っていくには、まず、
なんとしても活用したいという意思を持ち、
より高品質のものを求め、
さらにそこからのノウハウを
別の分野、別の製品に応用していくこと、
ではないかと思います。
不動産業界はマンネリ化してしまいがちですが、
このように常に創造的な仕事を心がけていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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