嫌いな仕事を好きになる前提条件 － フィロソフィ「仕事を好きになる」

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、標記のテーマと関連して、

稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で

次のようにお話をされています。

稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。

 

「京セラは40周年を迎えますが、その間、私自身、

素晴らしい人生を歩いてきたと思っています。

しかし、本当は全ての人の人生が

すばらしいものでなければなりません。

そのためには、気にかけるべきことがあります、

ということを話したわけですが、

その五つの要点の最初にくるのが、

この仕事を好きになる、ということなのです。

これはまさに私の実感なのです。

大学を出て入った会社で、

仕事を好きになったおかげで、

今日の私があるとつくづく思うものですから、

これは人生において、また仕事において

本当に大切な要素だと考えているわけです。」

 

私自身のことをいえば、

１０代から４０代までの約３０年間、

今、自分がやっている仕事が好きになれませんでした。

ですが、稲盛氏のおっしゃっていること、

そして自分の経験をふりかえり、

次のような姿勢をもつことで、

私たちは自分の仕事を

とても好きになることができると思います。

 

 

一つずつ説明します。

 

1. 仕事は社会への恩返しだと思う

「私が（ 京都商工会議所の会頭を ）

お引き受けしましたのは、塚本さんから

「京都の名前を使って事業を繁栄させたあなたは、

恩返しのためにも京都の経済界のために尽くすべきだ」

というご忠告をいただいたからです。」

（稲盛デジタル図書館から引用させていただきました）

→ 科学者の武田邦彦先生は、

「仕事は自己実現（ 自分の究極的な満足を追求する ）ではなく、

これまで自分を育ててくれた社会への恩返しだから、

好き嫌いにかかわらず、一生懸命とりくみなさい」

と大学生に教えるそうです。

大学を出たときの自分は、傲慢でわがままで、

社会や世間に対する恩義を

少しも考えようとしませんでした。

ですが、今になると、たくさんの方々が

ご自身の仕事をしていただいているので、

自分もこの令和の世の中に、

快適に暮らすことができるのだと思います。

そう考えると、恩返しと思って、

まずは自分の仕事を一生懸命行うことが

とても大切だと思います。

 

2. 日本人であることを誇りに思う

「私は、内村鑑三が『代表的日本人』という著書で

取り上げた二宮尊徳のお話をしました。

（尊徳は）朝は朝星、夜は夕星をいただくまで、

鍬一丁、鋤一丁を担ぎ、田畑に出て農作業にいそしみ、

それだけで貧しかった農村を豊かな村に変える

という偉業を成し遂げました。。。。

尊徳の様子を、内村鑑三は次のように表現しています。

『生まれも育ちも貧しく、教養も何もない

一介の農民である尊徳が侍と同じように裃をつけて

城に上がり当時の武将達に伍して話をする。

その立ち居振る舞いといい、話の内容といい、

すべてが素晴らしいものであった』」

→ 稲盛氏は、これが「代表的日本人である」

ということを表現したかったのだと思います。

戦後、日本人は、日本人はダメな民族である、

欧米よりも劣っているという教育を受けています。

特に頭のいい人たち、エリートと言われる人たちの中には、

日本を外国中心の社会・文化圏に置いた方がいい、

あるいは自らは欧米で市民権を取りたいと

考えている方も多いようです。

「こんな（劣った）日本のために働くのか」、

という意識があると、目の前の仕事に

全身全霊を注ぐことができません。

私が、かつて欧州の銀行につとめていたとき、

上記のように日本は劣っているという考えをもって

文章を書いたことがありました。

その時の上司（オランダ人）が、

「なぜ、あなたは自分の国を非難・糾弾するのか？

そのような態度は理解しがたいし、

あなた自身の信頼にかかわる」

と言ってくれました。

とても良い気付きをいただいたと思います。

国や国籍は自分の存在の源です。

国を誇りに思う心は、自分を大切にし、

この社会を大切にする、１で述べた心に結びつきます。

仕事を好きになる根本は、

日本人であることを誇りに思う、

この姿勢からくるのだと思います。

 

3. 報酬に関係なく、与えられた仕事を頑張る

「企業の利益とは、すべての従業員の献身的な

努力と協力によってつくられたものであります。

それを、成果主義と称して経営陣だけの力で

あたかも成し遂げたかのように考え、

高額の報酬を得ることなど、

あってはならないことだと、私は思っています。」

（稲盛デジタル図書館から引用させていただきました）

→ 前掲の科学者の武田先生も、

報酬に関係なく、自分に与えられた仕事、

あるいは他の人がいやがる仕事は率先してやり、

とにかく頑張ってきた、

それが自分が幸せな人生を送るために

とても役に立ったとおっしゃっています。

私も仕事の種類により、報酬が見合わないこと、

あるいはボランティア的な報酬で

関わらせていただく仕事をすることがあります。

ですが、どんな仕事でも一生懸命やろう、

と取り組んでいると、他の方ができない経験を

させていただくことになり、それが期せずして、

弊社にメリットをもたらしてくれることがあります。

お引き受けしたら、その仕事を一生懸命やる、

こうすることで、その仕事の本当の意義が

わかるようになると思います。

 

 

さて、まとめますと、

仕事を好きになるためには、

このような姿勢が大切だと思います。

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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