こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマで、稲盛氏が次のように経営の要諦をお話されています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「問題が発生した時や仕事に行き詰った時には、
その対象となるものや事象を真剣に謙虚に観察し続けることです。
例えば製造現場では、あらゆる手を尽くしても、
歩留まりが思ったように向上せず、壁にぶち当たることがよくあります。
そんな時は、製品や機械、原材料、治工具に至るまで、
工程全体を隅々まで観察し、素直な目で現象をじっと見つめ直すことです。
不良品や整備の悪い機械があれば、その泣き声が聞こえてくるはずです。
製品そのものが、解決のヒントを語りかけてくれるのです。
先入観や偏見を持つことなく、あるがままの姿を謙虚に観察することが大切です。」
また、稲盛氏はこのようにおっしゃっています。
「私は現場に出ては、その場に座り込み、
自分のルーペで一生懸命に製品を見ていました。
ルーペでよく見えないときは、顕微鏡を使って一時間でも観察していました。
そうすると、まるで製品が人であるかのように思えてくるのです。
そして、製品に欠けを見出したなら、
『この子(製品)はどこで怪我をした(欠けた)のだろう』と、
実際の工程を思い浮かべながら推測していくわけです。
歩留まり向上は、まず製品をじっくり観察することから始まります。
そうすると、どこが痛いのか、また、どこで怪我をしたのか、製品が語りかけてきます。
それによって、工程のどの部分に問題があるのかを突き止めるのです。」
稲盛氏がおっしゃっているような観察は、凡人の自分には、
実行することが難しいように思います。
ですが、少しでも自分の観察力をみがくために、
次のことに気を付けようと思います。
1 素直な目で観察する
2 製品やサービスに愛情をもつ
3 氣を込める
一つ一つ説明します。
1 素直な目で観察する
稲盛氏はこのようにおっしゃっています。
「素直な心とは、自分の至らなさを認め、
そこから努力する謙虚な姿勢であり、それこそが成功の鍵なのです。」
物事を見るときに、私たちはどうしても自分の先入観を入れてしまいがちです。
そうなると目が曇って、正しくものを見られなくなります。
また、科学者の武田邦彦先生は、「世間は自分ではない」とおっしゃっています。
さらに、自分の意見や判断を述べないで、事実を見ることの大切さ、
さらに「いつも自分が間違っている」という姿勢で
物事を見てみることが大切だとも言っています。
仕事で何かトラブルが起こると、相手に何か問題があるのだと
決めつけている自分に気づきました。
問題を引き起こしているのは、自分だと思いました。
常に謙虚な姿勢、これを自分に問い続けていくことが大切だと思いました。
2 製品やサービスに愛情をもつ
稲盛氏は、炉の中で反り返るセラミックを観察した時の話をしてくれました。
「炉の中は千何百度という高温ですから、
(手を突っ込めば)手は一瞬で溶けてしまうでしょう。
それが分かっているのに、思わず手を突っ込みそうになるという、
そのくらい一生懸命にならなければ『製品が語りかけてくる声』は
聞こえてこないのではないかと思います。
やはり自分の作る製品には限りない愛情、例えば『自分の製品を抱いて寝たい』
と思うくらいの愛情を注がなければ、良いものができないと思います。」
と稲盛氏はおっしゃっています。
また弊社は不動産関連の仕事をしています。
私は、これまで数千件の物件をみてきましたが、
時々、この物件は泣いている、と思うことがありました。
おそらく毎回、どの物件も発している声があるはずです。
それが聞こえなかったのは、自分の意識が足りていなかったのだと思いました。
ある地域や物件に足を踏み入れただけで、声が聞こえてくるように、
感性を研ぎ澄ましていきたいと思いました。
生きているものだけではなく、いわゆる無生物にも、
自分と他を分け隔てることなく、意識を向けていくことが大切だと思います。
すべてのものに仏が宿ると稲盛氏はおっしゃっています。
自分も、自分の周りのものも、仏が宿ったものとして捉えることが大切なのだと思いました。
まだまだ、意識が足りていません。
1で言っている、フラットな目を通して、ものを見ようと思います。
3 氣を込める
稲盛氏は、実験で、たまたま良品を作ることができた研究員のお話をされました。
「良品ができたとしても、同じものが再現できなければ、
メーカーとしては意味がありません。
それができなかったものですから、私は研究員に次のように言いました。
『いいのができた時と同じ条件で作ってみるのだ。
例えば、うまくできた日の朝、家を出るときにお前はどんな心境だったのだ。
家で奥さんと喧嘩をして出てきたのなら、また喧嘩をして出てこい。
その時と全く同じ心理状態にするのだ。物理的な条件だけではなく、
精神的な条件まで同じにしてみなければ、同じものはできないのかもしれない。』」
日常のあらゆる瞬間に氣を配っているか、自分の氣を巡らせて、
周囲と関わっているか、これがとても大切だと思いました。
製品やサービスは生き物ではありません。
けれども、真剣に氣を込めて関われば、
これらがまるで生き物であるかのように関わることができます。
こうした関わり方をするように心がけていると、
発明や発見などにも到達することができる、
と稲盛氏はおっしゃっていられる、このように感じました。
今回は、製品の声を聴くという内容でした。
そのためには、原因は自分にあると謙虚な姿勢になり、
周囲の人や物に意識を向け、氣を注ぎ、愛情をもって関わる、
そうすると発明につながる発見もでてくる。
このような学びをいただきました。
気づきをありがとうございます。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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