こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、標記のテーマと関連して、

稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で

次のようにお話をされています。

稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。

 

「京セラでは、創業以来、心の通じ合える社員同士の

結びつきを経営の基盤に置いてきました。

お互いが感謝と誠意をもって心を通わせ、

信頼関係の上に立って仕事を進めてきたのです。

コンパやさまざまな行事は、全員が心をひらき、

結びつきを強める機会として重要視されてきました。

上司と部下の関係であっても、信頼関係のベースがあれば、

お互い本音で言いたいことをはっきり言い合うことができます。

それによって、問題点が誰の目にも明らかとなって

仕事がスムーズに運んでいくのです。

こうした信頼関係を築くためには、日頃から、

みんなの心の結びつきを作り上げるよう、

お互いに努力することが必要です。」

こうしたスタッフ同志の本当の信頼関係を築くために、

稲盛氏は次のようなことを特に強調しています。

 

1 会社行事は全員参加

2 相手を知る努力

3 潜在意識を開放する(コンパの重要性)

 

一つずつ説明します。

1 会社行事は全員参加

「会社の中に家族と同じような関係を築いていこうという趣旨で

一泊二日ぐらいの温泉旅行などをするようになったわけです。

当時は中学校や高校を卒業して間もない若い社員が大半でしたが、

中には彼らとは親子ほど年の離れた社員もいました。

慰安旅行に行こうと発表すると、ガキみたいな連中と

温泉に行って酒を飲んでも面白くない、

その日は慰安旅行には行かず、我々だけで麻雀でもしよう

と不埒なことを企む年配社員たちがいたわけです。

あるいは、そんなところに行くよりお金をもらって、

我々は我々でどこかほかのところに行きたい、という者もいました。

私は当時、そのような社員を烈火の如く怒ったものでした。

全員で慰安旅行に行こうというのは、

みんなで遊びに行くということではないのです。

社員間の絆を深め、信頼関係をさらに強固なものに

することが目的であって、上司と部下ではなく

同志としての関係を築くために設けた機会なのです。

その重要性を理解せず慰安旅行は遊びだと考えるから

麻雀でもしていた方が楽しいとなってしまうのです。

日本の企業に昔から慰安旅行という文化があるのは、

社員に対する褒美としてではなく、

本来は社員間の絆を深めていくためであったはずです。」

→ リーマン前のバブル時代に、ある外資系企業は、

社員全員をハワイにつれていく、ということをしていました。

税金を払うくらいなら、という気持ちと

いわゆる褒美の意味があったのでしょう。

もちろん自由参加で、その分金銭で受け取る、

あるいは別の時期にハワイに行く、という人もいたようです。

この企業は、やがて他の会社に買収されました。

また、「不適切にもほどがある」というドラマがあります。

昭和と令和の時代のギャップを対比させているコメディドラマです。

今の時代、社員旅行欠席は許さん、といって、

烈火のごとく怒ったら、たちまち問題となるのかもしれません。

それでも、なぜこの行事を行うのか、

それは一人一人が認識していないといけないと思います。

そして、信頼関係を築くことは、一人一人の物心両面の

幸福を追求するため、アメーバ経営とフィロソフィを

回していくため、このために必要です、これを説明して、

スタッフさんに理解してもらうことが必要です。

 

2 相手を知る努力

「信頼関係というのは約束事や取り決めで築けるものではありません。

そのようなことではなくて、あの人と私は話をした。

あの人とはこの前お酒を飲んだ。あの人は私を知っている。

私もあの人を知っている。そういう単純なことが

信頼関係を築くベースなのです。

もちろん互いに尊敬しあうような高尚な関係もありますが、

企業内においてはお互いを知り合うということが

信頼関係の始まりであり、終わりである、

それだけでいいのです。そのために一番良い方法が

車座になってお酒を飲むということです。」

→ 私が外資系企業に務めていたとき、度々ドイツにある本社に呼ばれました。

私の上司はホテルではなく、上司の自宅に泊まるようにいい、

この上司のご自宅で週末も含めて過ごしました。

「上司の家で過ごし、一緒に食事をすることで、

お互いの価値感やどのようなことを大切にしているのかがわかる。

このような経験があると、仕事がやりやすくなる」

と上司は言っていました。ただぼんやりと上司の家ですごし、

ご飯をご馳走になって帰ってきてはダメなのです。

相手について、さらに深く知ることができた、

だからそれを生かして、どういう関係性を築いていくのか、

これが大切なのです。日本だけでなく、世界的にも、

相手を知ることがビジネス成功のカギだと思います。

 

3 潜在意識を開放する

「そうやって飲んでいくとだんだん座が乱れてきます。

酔っ払ってきて、お酒はこぼれるわ、服は汚れるわ、

もう大変な有様です。もはや社長と社員ではなくて、

飲み友達みたいになって飲んでいるわけです。

そういう中で

『社長から面と向かってお前バカかと怒られた』

と社員が誇らしげに言う。

そんな触れ合いを通じて絆が深まっていく。

理屈を超えた人間関係を築いていくのに私はそうやって来ました。

つまり自分も京セラという会社で働く仲間の一員なのだ、

という意識を深めてもらう。そのためのセレモニー

という意味で、私はコンパを重要視してきたのです。」

→ 心理学では、顕在意識と潜在意識が

つながりやすい状態というのがあります。

眠りに落ちる前、朝起きた瞬間、

お風呂等でリラックスしている時、

さらにお酒を飲んだ時、等があります。

また、稲盛氏は潜在意識の力を活用すること、

これをとても重要な内容として掲げていらっしゃいます。

コンパはまさに、スタッフさんが潜在意識を解放し、

そのなかで、

「ありのままの、そのままの自分が受け入れられている

という感覚を体験する、とても大切な場面です。

私が知る限り、こうしたコンパを通じて、

スタッフさんの潜在意識に働きかけながら、

一体感、仲間意識を高めているグローバル企業は、

それほどないはずです。たかがコンパ、飲み会、

と言われてしまうかもしれませんが、

とても重要な役割があります。

 

さて、まとめますと、信頼関係を築くためには

会社行事の重要性を説いた上で全員参加とし、

相手を知る機会を多く設け、

お酒の力を借りて潜在意識の働きを活用すること、

このようなことが大切だと思います。

 

 

 

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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