こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「責任を持って仕事をやり遂げていくためには、
仕事に関係している人々が、お互いに気づいた欠点や
問題点を遠慮なく指摘し合うことが必要です。
物事を「なぁなぁ」で済まさずに、
絶えず「何が正しいか」に基づいて本音で
真剣に議論していかなければなりません。
欠点や問題に気づいていながら、
嫌われるのを恐れるあまり、
それらを指摘せずに和を保とうとするのは
大きな間違いです。
ときには口角泡を飛ばしてでも、
勇気をもってお互いの考えを
ぶつけ合っていくことが大切です。
こうした中から、
本当の意味でお互いの信頼関係も生まれ、
より良い仕事ができるようになるのです。」
これは、日本人には特に苦手な内容だと思います。
ですが、下記の点に注意しながら、お互い気付きを
得られるような話し合い(コミュニケーション)を
していきたいと思います。
1 愛情に基づいた発言をする
2 感情を伝える
3 相手に判断を任せる
一つづつ説明します。
1 愛情に基づいた発言をする
「ただし本音丸出しで議論をするにしてもルールがあります。
まず、相手の欠点をあげつらったり
足を引っ張り合うようなことでは当然いけません。
たとえそれが事実であっても、そのような言動は御法度です。
必ず『みんなのためによかれ』ということに立脚した
本音でなければならず建設的で
ポジティブな議論でなければなりません。
そのような議論であれば、必ずと言っていいくらい
創造的な結論にたどり着けるはずです・・・・
大企業の中には付き合い上手でおべんちゃらを言い、
建前のきれいごとを並べて平穏無事にしていれば
出世できる、というところもあるようです。
しかし中小企業では毎日毎日が修羅場ですから、
建前論で済ませられる仕事なんてあるわけがない。
その中で会社を伸ばして行こうと思えば、
本音をぶつけあわなければなりません。
とはいうものの、
これはなかなかやれるものではないと思います」
→ 稲盛氏は、よく経営者に、
あなたは従業員に対して愛があるのか?
ということを問うておられました。
また、「大善は非情に似たり」、とも言われます。
相手にとって本当のいいこと、
相手の人生がよくなるために、
自分がとれる行動は愛をもって
相手の行動の過ちを伝えることなのだと思います。
2 感情を伝える
「例えば、京セラフィロソフィーの根幹にあるものは
『人間として何が正しいのかということであり、
それを貫いていくことが大切だ』
と私が言うと、みんなも分かったと言ってくれます。
しかし、だからといって本音でぶつかるかというと、
やっぱりみんな周囲に気を遣い、
こんなことを言ったら大変なことになるかもしれない、
と二の足を踏んでしまうのです。」
→「あなたのこういうところはよくありません、改めた方がいい」
というと、相手は裁判で裁かれたような気持ちになり、
反発します。素直に受け入れることができません。
また、上から目線でものを言われ、
馬鹿にされたと感じる人もいるでしょう。
あるいは、「自分が悪い」と責められているようで、
罪悪感を感じる人もいます。
相手を中心に話すのではなく、
自分の感情を中心に話すようにします。
「私は○○さんの将来のことを考えたのだけれども、
受け入れてもらえないようで、私はとても寂しく感じたのです。」
「私は、○○さんには嫌われるかもしれない。
そう思うと怖いです。でも嫌われても、
○○さんの人生が良くなればいいと思うので、
この言葉をお伝えしますね。」
「あなたが、○○してくれたら、私はとても嬉しく感じます。」
このように、自分の感情を中心にして、
その感情を伝えるようにすると、
相手が受け入れやすくなります。
3 相手に判断を任せる
「人格も素晴らしく有能な上司が、
あまりにも仕事に熱中しすぎて体を壊してしまい、
会社をちょくちょく休むようになったとします。
本当ならば休まれている間は仕事が滞るわけですから、
その副官として仕えている部下としては、
状況を会社に報告し、善処しなければならないはずです。
しかし、そのことを報告すれば上司は
任を解かれてしまうかもしれない、
それでは体を壊してまで事業を
立派に育ててきた上司がかわいそうだ、
そのような人情論で部下は事実を隠してしまう。
ところがそれが後々、その事業部にとって
非常に大きな問題となるケースもあるわけです。
そのようなことがないように、本音でぶつかるのです。
口角泡を飛ばしても、
事実をさらけ出して議論し合うことが必要です。」
→ このような例で、「どうして伝えなかったのだ?」
とこの副官を問い詰めると、よけい意固地になり、
本当のことを言わないかもしれません。
「あなたは、事実を告げることも、黙っていることもできる。
事実をつげたら、どんなことになるのか?
その結果をみて自分はどう思うのか?
事実を告げなかったら、どんな結果になるのか?
それをみて自分はどう思うのか?
あなたはどちらも選ぶことができる。」
と最終的な判断をその人に任せるようにすると、
真剣に考え、本音で話すことができるのではないか、
と思います。
「最終的にどうするか決めるのはあなたです。
でも私はあなたと一緒に考えることはできる。
あなたが考える、気持ちを整理する
手伝いをすることができる。」
このように話してみると、
本人が、自分で納得がいく行動をとれると思います。
そう考えてみると、本音で語れる環境を作るには、
役員も含めた、すべてのスタッフに対して、
こうした内部カウンセリングや心のケアも
必要になると思います。
さらに、最悪の事態にならないように、
トップや管理する側は常にフォローができる
体制を整えておくことも必要です。
さて、まとめますと、
本音で語ることは大切です。そのためには、
相手に愛を持つ姿勢、
相手を責めるのではなく、
自分の感情を伝えるトレーニング、
相手に選択してもらう姿勢が必要になります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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