こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回の稲盛氏のお話のテーマは「人の上に立つ人の心」です。

今回のお話を拝読して、成功するためには、このような心の鍛錬をしなければいけないと感じました。そのヒントを書かせていただこうと思います。

成功とは、我々の物心両面の幸福です。足るを知り、与えられていることに感謝し、私の人生はかくも素晴らしい、ありがたいと思ってあの世に召される、このような人生を送る、これを「成功」とします。

 

そのためには、どのような心が必要か、これを考えてみます。

 

1 エセインテリへの警戒心

2 自分で自分を満たす意欲

3 不安を具体化する勇気

4 常に考える(答えは我が内にあり)根気

5 シミュレーションを繰り返す想像力

6 成功するまであきらめない陽気

7 念(エネルギー)を使う 精神性

8 理性心を研ぎすます 気魄

 

今回は、5-8を一つづつ説明します。「」は稲盛氏のお言葉です。

 

5 シミュレーションを繰り返す想像力

 

「・・・良い方法を思いつくのですが、まだ実行してはなりません。次に頭の中でシミュレーションをします。考えを足し合わせたり、余計な要素を消したりして、修正を繰り返す。すると考えが熟して、利益が出るところまで来ます。『これはうまくいく』という気がして実行したくなってきます。その時初めて、実行に移すのです。」

 

→ここで稲盛氏がおっしゃっていることは、自分の中の、潜在意識との対話です。潜在意識は常に現状維持を望みます。変化を求めると、いろいろな方向からダメ出しをするのです。こうやればいい? 何を馬鹿なことをいっている、○○があるからダメにきまってる、こんな具合にダメ出しがきます。それを書き出し、実際にシミュレーションすることで、潜在意識を説得する、稲盛氏はその流れをおっしゃっているように思います。

6 成功するまであきらめない陽気

「(綿密に計画を立てて、考えに考え抜いて「やれる」と信じ込み、始めた場合。。。)

うまくいくと信じて始めても、ニッチモサッチもいかないと思ったところで、普通の人はやめてしまうはずです。実は、その時が仕事の始まりです。もうだめだからやめよう。これ以上継続すれば、借金が大変なことになるという時に止めるから、不成功者、失敗者になるのです。」

・・・一般の研究開発は、10のうち1つ成功すれば良い、京セラの研究開発はこれまで失敗はたった1つだけ、それ以外は全て成功している、稲盛氏はこの話をされました。

「それは途中で諦めてしまうからです。つまり、成功しないだろうと思う心が成功させないのです。このことを、私は『心に描く観念が世界を作る』と言っています。私は今までそう思ってやってきましたし、そうやってきた人だけが成功しています。だからこそ、観念、心がものを作っていくことを、今日はお話ししたいのです。・・・

西洋の諺に『不幸をもたらす神は笑顔で近づいてくる。幸せをもたらす神はそしらぬ顔をして端を通り過ぎていく』というものがあります。笑顔で近づいてくる神は、媚を売っている不幸の神で、本当に幸せをもたらす神は、気づかぬうちに端を通り過ぎていくといいます。」

 

→ ここはまず「諦めない心」をおっしゃっているように思います。そして同時に、心がすべての現実を作る、このパラダイムシフト(考え方の大転換)をおっしゃっています。多くの方は心が現実をつくる、そんなバカな、現実は現実だと思います。けれどもそうではないのです。稲盛氏はこのようにおっしゃっています。アメリカ等では、1960年代(あるいはもっと前)から、潜在意識がマーケティング等大量消費に利用されてきました。心がすべてを支配し、決めていく、これを理解していたのだと思います。

 

7 念(エネルギー)を使う 精神性

 

「理性心:この心には、長期的かつ自己否定的に物事を捉える性質があります。物事は自己を否定しないと客観的に見られないのです。・・・・必死に思うと、心の中から『念波』というエネルギーが発生します。その強さが、物事を完成させていきます。」

看病でやつれる、一晩で白髪になる、などの例をお話しされています。

「病気という漢字も気が病むと書きます。すなわち心の働きで病むという、この言葉が示すように、思う事は大変なエネルギーを持っています。」

 

もう一人の自分が自分を諫める

「欲ボケした精神状態で大事な物事を決める…このような時、自分の中にいるもう1人の自分で自分を諭すのです。心の中にいる、このもう一人の自分を、良心といいます。それでも、今、本能にとらわれているなと気づいたときは、声に出して指摘します。『また、いい加減なことを考えてるな。やめておけ』と言葉ではっきりと自分を諫める。」

 

→ 私の目の前に現れる、「エセインテリ」は、私の意識の化身です。その化身があらわれた、ということは、自分が自分の自己顕示欲(認められたい欲)にとらわれているのです。

お前の目の前にいる、自己顕示欲の塊はお前ではないか?

まだ、自分で自分を信じることができないのか?

まだ人から、いたわってもらうことを求めるのか?

自分のエネルギーは自分でチャージできる。

すでにお前には、もうたくさんのものを与えているはずだ。

それを注意深くよく見てみろ。

使われていない、埋もれた宝があるはずだ。

その財を見ずして、他人に自分の承認を求めるとは何事か!!!

と自分に喝を入れました。

 

8 理性心を研ぎすます 気魄 

「そのためには、会社経営を始めとする仕事全てに対し、恐ろしいほど気を込め、注意力を集中し、毎日、ド真剣に取り組む、その中で自然と研ぎ澄まされていくのです。」

 

近江商人の話をされています。

「昔、近江商人は大阪の船場に行って、そろばん片手に呉服の売買をやっていました。彼らは、一瞬で相手がどれくらいのお金を持って、どれくらいの仕入れに来たのか、見破っていたそうです。『この人であれば同乗者の呉服屋は何件めぐって、相場をこの程度まで知っている。だから、このように話を進めなければならない』と、瞬時に見抜き、駆け引きをしていたといいます。彼らは丁稚上がりで、寺子屋にも行けず、学問もなかった。けれども、算盤と商人独特の勘を、小さい頃から毎日、朝早くから晩遅くまで番頭さんに小突かれながら研ぎ澄ましてきた。我々にも、そういう努力が必要です。ここまでのレベルになると、鹿児島では経営者としてナンバーワンです。ただし、このレベルに到達するには、日常の生き様を変えなければなりません。」

 

さて、これまでのお話をまとめますと、成功するための心の在り方、そのポイントは下記です。

 

1 エセインテリへの警戒心

2 自分で自分を満たす意欲

3 不安を具体化する勇気

4 常に考える(答えは我が内にあり)根気

5 シミュレーションを繰り返す想像力

6 成功するまであきらめない陽気

7 念(エネルギー)を使う 精神性

8 理性心を研ぎすます 気魄

 

これまでの人生を振り返り、稲盛氏は「理念を高め続ける日々だった」とおっしゃったそうです。毎日毎日、心のありようを求め、自分の人間性を大きく、エゴにとらわれないように努力されてきたか、がわかります。天国は一つの成功の象徴です。天国のドアを開ける鍵は、一つ、理念を高め続ける以外にないのだなと思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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