こんにちは、
今回は、心のお話です。
今回の内容は、経営だけでなく、勉強やキャリア、スポーツ、趣味すべてに通じる内容だと思います。
それは、術を追っているうちは願望成就しない、ということです。
さらにいうと、願望成就には、マインド、心が必要になる、ということです。
願望成就にはなぜ「思い」が必要か、稲盛氏は下記の理由をお話されています。
1 「思い」が人生を作る
2「思い」は 高次元の真我に通じる
3 「思い」は信念になる
4「思い」は気高く美しい
5 「思い」のベクトルを考える 誰のための思いかを伝える
6 「思い」が他力を導く
ひとつづつ説明します。
1 自分の思いが人生を作る-自分の人生を作り出すのは自分自身-
→ 私はこの1ヵ月ぐらい、過去の出来事の振り返り、潜在意識の書き換えに取り組んでいます。自分自身で自分の過去の辛い出来事と向き合っています。
これをやっていて気づくのは、毎回ほぼ同じことです。自分自身が、自分でシナリオを描き、不幸な自分という役を自分に与え、それを演じていた、ということです。まさに、自作自演です。衝撃の事実かもしれませんが、多くの方が体験されている艱難辛苦はほとんど、この自作自演なのです。
そうすると、この「思い」の根本を変えれば、このような自作自演をしなくて済むわけです。どのように変えるかというと、ただ一つ、「決意すること」です。私は十分に幸せである。私は不幸ではない、私は幸せになると決意することです。この決意が、ここでは「思い」と表現されているのです。
人間の悩みの、ほぼ9割以上は、こうした決意をすることで解決できることが多いのです。
2 高次元の真我を意識する
「このような思いが出てく(源は)我々の心です。
人間の心の1番奥底には、良心、あるいは真善美、愛と誠と調和に満ちた、高次元の「真我」が存在すると私は考えています。この真我とは、仏教で言えば仏性のことです。「山川草木悉皆成仏」という、天台宗の言葉があります。山も川も草も木も、森羅万象この世にあるすべてのものに、仏が宿っているという意味です。仏のように優しく慈悲に満ちた、他を思いやる高次元の心が、生物であるか微生物であるかを問わず、この世にあるすべてのものに備わっている、そのような心を私は真我といっています。」
真我とは、人を慈み、人を助けてあげようという、優しい思いやりに満ちた心のことです。他に良かれしと願う利他の心と言ってもいいかもしれません。その外側にある自我は、「俺が俺が」と主張し、自分だけが良ければいいとう欲望、利己の心と言い換えて良いでしょう。大切な事は、心に描く「思い」が、「真我」つまり「利他」の心から発したものか、それとも「自我」、つまり利己の心から発したものかということです。
人間というのは卑しい生き物です。私や皆さんも含めて、いくら心の手入れに努めても、すぐに卑しい自我が頭をもたげてきます。そうならないように、繰り返し努力をしていかなければなりません。。。。そうすると心の奥底にある高次元の真我が出やすくなってきます。その真我に基づく判断ができるようになっていくと、誤った結論を導くような事はなくなります。それが会社の業績向上へとつながり、多くの社員を幸せにすることができます。
→ 心理学では、自分が不快に感じる人(相手方)は「自分の鏡」と言われています。
あの人は意地汚い、
あの人はあんな卑しいことを言って、
なんてジコチューな!!
わがまま放題
自分が誰かに対してこのように思ったとしたら、それは自分が自分自身についてもそう思っているということです。
そう考えると、稲盛氏が言うように、相手を「師」としてとらえることができます。
自分の目の前の卑しい人が、自分に教えてくれている、と思うことです。
相手は私の嫌な一面を私に見せてくれている、と思うことも意味があります。
この人が、自分に教えてくれているから、自分は、利己的な心を少しでも抑えることができる。
私はこのように考えたいと思っています。
3 思いを信念に なんとしてもやり遂げるという思いを抱く
自分のやろうとしていることが、誰がどう見ても不可能と思えるようなものであれば、「そんなことできるわけがない」と、誰もがいいます。そのような声になど動かされることなく、「いや、それでも、私はなんとしてもやりたいのだ」という信念を伴った「思い」が、まず先に来なければならないのです。その上で、今度は一生懸命、頭を使って、「では、どうすればやり抜くことができるか」と、具体的な戦略・戦術を練っていきます。経営者にとって1番の課題は、「強く思う」ということです。多くの経営者は心の中で「こうしたい、ああなりたい」と軽く思うだけで、無理難題があるとわかるや否や、「いや、こういう条件があるから、これはやはり難しい」と、すぐ頭で考えてしまいます。それは、我々は長い間、学校で学び、社会で働き続ける中で、まず頭で考えることが習慣になっているからです。。。。反論があっても「いや、われわれはなんとしてもこれを成功させるのだ」と、強く訴えることです。。。。その後、猪突猛進するのではなく、「みんなが難しいと言うのもわかる。だから今からは、これを成功させるためにはどうすれば良いのかを考えよう」と言って、戦略・戦術を徹底的に考えていきます。部下から様々な知恵を出してもらい、困難を乗り越えるためにはどうすればいいかを全員で考えていくのです。
→ カウンセリングや潜在意識の勉強をしていて、実感することがあります。
それは、人は本当にやりたくないと、できない言い訳を無意識のうちに探す、ということです。
〇〇があるから絶対に無理だ!
このような考えをよく聞きます。
それは潜在意識で既に、できないことを、やらないことを選んでいるわけです。
ボトルネックになっていた条件が、たとえなくなったとしても、人はまた、別の条件を探してできない言い訳にします。
なぜなら、潜在意識は変化を嫌うからです。
現状維持を望みます。
ですから無意識のうちに、どこかで「できない言い訳」を探すようになるのです。
また、松下幸之助さんの講演の話が紹介されています。
「余裕のある経営をしたかったら、そう思わなあきまへんなぁ」この言葉に、聴衆はどっと笑ったという話です。
このエピソードについて、潜在意識の観点から解説します。
ここに参加していた方たちは、「余裕のない経営をすること」にメリットを感じています。
人を増やさなくても良い
税金を払わなくても良い
これ以上の成績を求められなくて良い
考えなければいけない問題を先延ばしにできる
等々、このようなメリットを感じていると、人は現状を維持してしまいます。
潜在意識とは、ことほど左様に威力が大きく大変なものなのです。
まず、自分の潜在意識が望んでいる、ここに気づくことが大きな一歩です。潜在意識に落とし込まれた思いを顕在意識に引き上げます。そうすると無意識に「言い訳」を探す自分を意識することができるからです。
4-6は次回お話します。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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