こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

昨年から始まったコロナ禍で、我々経営者は、世界的に変化を余儀なくされています。この先どのような社会になるのか、先が読めない、このようなお話もたくさん聞きます。

考えてみると、京セラは、時代の先を読む製品を次々に発表してきました。また、公共事業の民営化にいち早く関わり、ビジネスの基盤を大きく伸ばしています。

なぜこのような時代の先を読むことができるのか、そのヒントを稲盛氏のお言葉から探してみました。

時代の流れに乗るためのヒントは次のようなことだと思います。

1 不安を受け入れる

2 目の前の仕事に全身全霊で打ち込む

3 どんな時代に住みたいのかをイメージ

4 心(意識) の働きに気づく

5 損する選択肢をとる

 

1 不安を受け入れる

 

「(独創的な仕事は)創業者自身が『現在の製品・サービスだけでは、時代の変遷とともにやがて会社が立ち行かなくなる』という強烈な危機感を持っているからできることです。京セラの場合がまさにそうでした。新しい製品を作り続けなければ会社が潰れてしまう、という危機感を私は常に持っておりました。。。。

このように京セラは創業当初から、新しい製品、未知の分野に挑戦していくことを宿命づけられておりました。そして、新しいことに挑戦しなければ生き残ることができないという危機感を全従業員が共有しておりました。『できる』、『できない』ではなく、常にクリエイティブであることが必然のものとして求められたのです。」

 

→ 稲盛氏の言葉では、ご自身の不安をとても素直に表現されています。

私もそうですが、人は、将来の不安には目を背けるのではないでしょうか?

不安や心配に、気づかないふりをするのではないでしょうか?

潜在意識の働きを考えてみます。

不安や心配を、なかったものにすると、潜在意識の中でその不安や心配が大きくなります。

そして、その不安や心配の内容が現実になります。

そうではなくて、稲盛氏がなさっているように、自分の不安や心配を、言葉にして表します。そのことで、不安や心配が潜在意識に落とし込まれるのではなく、顕在意識に上るようになります。おそらく、新製品を開発しなければ生き残れない、それをご自身の言葉で、エネルギーを込めて社員に伝えていたのだろうと思います。

不安や心配を煽るだけでは、コロナ禍のメディアと同じです。

「人間の無限の可能性を信じる」

「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で」

「未来進行形で能力を考える」

「もうダメだと思った時が仕事の始まり」

など、このようなフィロソフィーが、顕在化した不安を解消する役割をはたします。

不安や心配を感じるだけではなく、弱い自分を認め、仲間と一緒に最大限の努力をしよう、このような方向に自分を導いてくれるのです。

 

2 目の前の仕事に全身全霊で打ち込む

「京セラという会社を作り、そしてKDDIを作って、やがて素晴らしい会社となり、また日本航空の再建を行い、多くの方々からの賞賛をいただきました。しかし、ただ1つだけ、もし私が褒められるとすれば、どんな逆境にあろうとも、目の前の仕事に全身全霊で打ち込んで、努力を続けてきたことではないでしょうか。中小企業の細やかな仕事でも、何でも構いません。真剣に一生懸命に打ち込み、それに命をかけるような努力、これを私は「誰にも負けない努力」と言っています。とにかくひたむきに、努力をするというものなのです。」

 

→ 今、私は建物の解体作業を実際に勉強させていただいてます。解体会社の社長さんと一緒に、近隣を回り、近隣の皆様にご挨拶をさせていただきます。お叱りを受けることもあります。しかしこれが、私の目の前にある、とても大切な仕事のように思いますので、誠心誠意、一生懸命やらせていただきたいと思っています。

不動産の仕事を行う上で、建物の解体はとても大切です。何が解体費を上げることにつながり、何が解体費を下げるのか、これをしっかり勉強させていただきたいと思っています。

おそらくここには、人手不足や、建設関係のテクノロジー、作業のソフト化、DX、スクラップ&ビルドなど、全てを考える現実的なヒントがあるように思います。

ここから、新たなビジネスの発想がでてくるように思います。

3 どんな時代に住みたいのかをイメージ

 

「我々日本人は、普段の仕事の進め方にしても、ボトムアップ方式でベースから積み上げていくということが普通です。例えば、新製品を開発する場合でも、まず既存のデータや文献をたくさん集め、また手持ちの要素技術を集めてきて、そこから可能性を追求するというボトムからの積み上げ方式に慣れています。

 

一方、世界をリードするような欧米系の企業では、データや要素技術の積み上げではなく、「こういう思想のものを作ってみようではないか」と、まずコンセプトワークを先にする。つまり概念そのものを先に置いて、仕事を進めていきます。その上で、そのコンセプトを実現するためには、どういう要素技術がいるかと考える手法をとっています。」

 

→ ドラえもんのポケットです。弊社も大変お世話になっている、投資家のオカケン先生(https://okaken-freedom.com/)も、ドラえもんから、たくさんの発想を得ているとおっしゃっていました。これからの時代は、イメージやコンセプトが先なのだと思います。

こんな世界なら素晴らしい、

こんなものがあったら良い、

こんな生き方をしたい、

こう考えるところから、次の時代のニーズが生まれてくると思います。

今の10代、20代、あるいはもっと小さい子供の「成長」や「意識」に目を向けると、彼らが望むものが見えてくるのかもしれません。

弊社の主要な業務の1つは、不動産の鑑定評価です。ある不動産の価格がどのくらいかを判定するものです。

今回、思いがけず、この仕事を原点から考える機会をいただいています。

これまでは、その不動産がある市町村の概況を、ただ単に事実を追うように評価書に書いていました。けれども今回は、自分がその市町村の長になったつもりで、まちづくりや産業、行政サービスを考えてみました。稲盛氏がおっしゃるように、トップの考えを反映したものが、企業の状態に現れるようです。

今回の物件が所在する市は税収が比較的裕福なので、多方面のサービスを展開しているのがわかりました。

けれども、やはり税収が観光収入に支えられているので、コロナの打撃は大きいでしょう。そうなると、観光に代わる経済基盤や、観光事業を補強する分野にも、目が行くのではないかと思いました。

このようなところを、データをもとに、新しく提案する、これも我々ができる提案型コンサルティングの形ではないかと思いました。

このような新しいビジネスチャンスに気づくこともできます。

イメージから、新しい時代のまちづくり、そのヒントが出てきます。

とても大切な視点だと思いました。

ポイント4-5は次回解説します。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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