こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

お久しぶりのブログとなり、すみません。

今回も稲盛氏が京セラの幹部教育のために、京セラの管理職に直接、お話をされた内容です。盛和塾の塾生への講和と目的が違います。ですので、魂をかける、エネルギーをかけて厳しさを追求する場面が見えます

そこでは、いかに心根を美しくするのか?

 

という観点からお話をされているように思います。

心根を鍛える、幹部教育の根幹は下記です。

1 変節しない

2 感動をもって吸収する

3 全従業員を物心両面で幸福にする覚悟

4 愛の本質を考える-他の為に個(人)がある-

5 善きことをなし、魂を磨く

6 不動の心

7  部下を育てる

8 考え方を教育する

9 一瞬一瞬を一生懸命に生きる。

10 素直な心

11 エゴを無くす

 

 

1 変節しない

変節を遂げないためには、その人間の本質に、京セラフィロソフィーを叩き込んでいく必要があります。そして魂を鍛えていけば、環境が変わっても人間は変節する事は無いわけです。知識としてわかっている程度では簡単に変節してしまうわけです。今まで非常に真面目で謙虚さも持っていたように見えていた(人な)のに、いつの間にか傲慢不遜な人間に変わっていくといった事例はよくあることです。リーダーが持っている心の反映が会社ですから、リーダーの変化が会社の変化に反映されるのです。

 

2 感動をもって吸収する。

 

皆さんの中には、忙しい場合にレポートを斜めにさっと読んでいくケースがあると思います。一気に斜め読みして、大体こういうことを言っているなと理解しているのだろうと思いますが、私の場合は良い本を読むときには非常に読むのが遅いのです。特に宗教の本や哲学の本だと、一章一章、一節一節が胸に迫ってきます、1ページ読んだら何か満腹感といいますか、頭がいっぱいになって、もう入らないという状態になり、読み進められなくなってしまいます。本当に自分の栄養にしていこうと思えば、そのような感動と感激を持って本の内容を受け取る位の読み方をしなければなりません。そうでなければ、潜在意識に入れ込む事はできません。つまり、心の奥のほうにある、いわゆる真我といわれる魂に受け入れてもらうことにはならないのです。やはり、魂を揺さぶるような感動を持って吸収するといった読み方をしなければ、決して自分のものにはならないのです。

 

そのような、何の遠慮もなく、構えていない状態というのは、すべての虚飾を取り払った状態ですから、人間が持っている本能、その奥にある魂が露出してくるわけです。会社で仕事をする時も同様です。環境が変わっていった場合に、付け焼き刃的な理解しかできていないと、結局使い物になりません。

 

ですから、人生観が変わってしまうというのは、京セラフィロソフィーを実際にはよく勉強していないということではないかと思うのです。先程も言いましたが、胸に迫ってくるような感動を持って受け止めることができれば、魂を磨くというところにまで入っていくはずなのです。

 

3 全従業員を物心両面で幸福にする覚悟

当社のリーダーになっていただく人たちには、この企業の中に住んでいる従業員及び家族、それから当社に期待をして投資をしてくれている株主、また当社から製品を買ってくださっているお客様など、当社に関係のある全ての人たちを物心両面にわたって幸福にする責任があるのだということを自覚してもらう必要があります。自分の人生の目的をその1点に絞れる人であることが求められます。本年の創立記念式典の時に、なぜ私が今でもこのように悪戦苦闘しながら一生懸命働いているのかという事についてお話しをしました。私は「会社も立派になったのだから、もうこのくらいで良いのではないか」と思った事は本当に一瞬もありません。

 

普通の言葉で言えば、貧乏性とでもいうのでしょうか。例えば今期の当社の業績は、売り上げが2800億円を超え経常利益が700億円を超えています。経常利益の額では日本企業の上位にあり、電気メーカーの中でも、三洋電機、シャープを抜いたレベルにあるわけですから、親や仲間からも「あなたは会社を作って25年という非常に短い期間でこれだけ素晴らしい会社にした。それでも、あなたは未だに一生懸命働く。少しは楽をしたらどうか。あなたは何が楽しみなんだ。何が目的なんだ」と言われます。

 

極端な話ですが、人によっては「あなたは世間のお金を全部自分が取らないと気がすまないのか。ものすごく強欲な人だな」とまで言われます。そうではありません。会社の利益とか自分の利益とか言うものは、私の人生の目的では無いのです。私の場合には、現在の業績が良ければ良いほど、従業員の幸福を未来永劫に実現していくためには、この好業績を維持していかなければなりません。今がいくら良くても、5年先、10年先のことはわからないわけですから、5年先、10年先に会社がダメになったのでは困るわけです。私がいつも言っているように、今業績が良いのは過去の努力の結果であって、未来というものは今から始める努力の結果がもたらすものだと思っています。

 

そうであれば、休むことなどできはしないのです。「俺はこれだけのことをやってきた、どんなものだ」などとは言っていられないのです。今のこの瞬間・瞬間が未来につながっていき、未来を左右していくわけです。それは何も私個人だけではなくて、全従業員を巻き込んだ未来が決まっていくわけですから、小休止などできるわけがないのです。今が良ければなおさら、当社の従業員たちは「うちの会社は立派な会社だ」と思ってくれますから、その立派さを維持していくことが必要なのだと痛感して、私はさらに努力をしなければならなくなるのです。

 

→ 毎日毎日、私は自分に関わってくださる人に、ど真剣に魂を伝えただろうか?上部だけの付き合いをしたのではないだろうか? 自分の魂を削ってでも、この方たちに誠意を尽くしただろうか、その判断をしたのだろうか? これを問うようにしていきたいと思います。

 

4 愛の本質を考える-他の為に個(人)がある-

 

(弱肉強食の)自然界というものはきれいにサイクルができていて、どの個も極端に増えないように、命の連鎖がうまくできています。私はいつも思うのですが、神様というのは愛であり、愛の本質なのです。また仏教における仏様というのは慈悲の塊なのです。食われる方からすると、そのように殺されなければ、あまりにも繁殖しすぎて、食べる餌がなくなって種そのものが滅亡してしまいます。それをちょうど間引くように、草食動物が肉食動物に食べられるわけです。食われる側から見た場合、非常に悲惨で、悲劇なのかというと、そうではなく、肉食動物に自分の身を提供することによって、実は肉食動物を助けてあげているという仕組みになっているのかもしれません。つまり、自己犠牲を払って相手のために尽くすということです。それは決して残虐な物語ではなくて、実は愛の循環なのかもしれないと解釈できるわけです。

 

→私は、裁判所のお仕事などを通じて、たくさんの離婚していくご夫婦とかかわりを持たせていただいています。またカウンセリングをしながら、別れていく男女の関係性を考えさせていただいています。ほぼ1つの例外もなく、成り立っている事実があります。それは、すべての男性は、潜在的にパートナーの女性が幸せな人生を生きるための行動しているということです。我が身を呈して、女性がより幸せな人生を送れるような行動を無意識的にされていると思います。

また女性は、我が身を呈して、「被害者」となり、男性の罪悪感を満たすようになっています。男性の、「こんな俺でも愛して欲しい」という欲望を満たすようにできています。

男性と女性が、本能的にその存在意義を満たせるように、お互いが相互に補完しあっているのです。私は、ここ数日の間でこれに気づき、愕然としました。

 

5善きことをなし、魂を磨く

 

われわれは、人のために尽くすためにこの世に生まれてきたのです。それはどのようなことかと言うと、我々はやがて死を迎えるわけです。死ぬときには過去にいかに立派な業績を上げ、立派な仕事をしていようとも、それまでに得た地位も名誉も金も何も意味をなさないわけです。死ぬときは1人静かに死んでいかなければならないわけです。この世に生を受けて今日まで生きながらえて、今まさに死なんとするときに、自分の心が安らかに死ねるかどうかということが問題なのです。それは地位や名誉のものではなく、魂が満足するかしないかということだろうと思います。魂を磨くためには、人のため、世のために尽くす、つまり相手のために一生懸命良いことをする、善行を積むということが大切です。それが魂を磨くことに非常に効果があると私は思っています。

 

ですから、生きている間の自分の目的と言うものを、「善きことをなす」ということにおけば、やり尽くすという事はありませんから、目的が簡単に達成されるという事はありません。それが魂を磨くということであり、それだけが魂の勲章として死んだ時に持っていける唯一のものです。それは、善きことをなすことによって、魂そのものが浄化され、きれいになっていくという意味です。

 

仕事をしながら、よく部下を怒ったりしていると思いますが、たまには筋の通っていない、個人的な好き嫌いということで怒ってみたり、あるときにはもっともらしく筋道を立てて怒ってみたり、気分によって態度が色々と変わったりするわけです。そのように判断がぶれないようにするためには、皆の幸福を実現する、「善きことをなす」ということを人生の目的において、それを魂に強く教え込んでいくということが必要なのです。

そのために専門書以外にいろいろな宗教や哲学の本などもぜひ読んでいただきたいと思います。そのことによって自分というものを変えていくのです。高邁な哲学が魂のレベルにまで入り込んでいけば、例えば急に皆さんが社長や役員、重役にされたとしても、環境の変化に戸惑って変節を遂げたり、心変わりをしたりするという事は決してないだろうと思っています。ぜひ、そのような心の磨き方をしていただきたいと思います。

6-10は次回お伝えします。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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