こんにちは、
経営の神様と言われる稲盛氏から経営を教わって、会社の業績を良くしていくリーダーがいます。
また一方で、会社の業績が同じか、あるいは悪くなっていく人も稀にいるようです。
その仕組みは何かというと、潜在意識でどう思っているかです。
潜在意識で、自分の事業は必ずうまくいく、と思っている方と、
潜在意識で、うまくいくはずがない、あるいは、うまくいったら大変だと思っている方、この違いだと思います。
では、どうすれば潜在意識を変えることができるのか、これを考えてみます。
今回の稲盛氏の言葉から、いくつかのヒントを見ることができます。
1 感情を感じる
2 自分の弱さに気づく
3 素直な心
一項目づつ、説明します。
1 感情を感じる
稲盛氏は、京セラの事業を始めて間もない時、従業員の方が、仕事中の自動車事故を起こし、相手の方がなくなってしまったという話をされました。
→ 人は、自分の感情をなかったことにします。
特に、自分の過去の嫌な思い出は、それを思い出したくはないために、感情にフタをしようとします。感情に蓋をすることで、その時の思いは、ねじ曲がった形で、潜在意識の中に落としこまれます。
例えば、一生懸命頑張ると大変なことが起こる。
成功すると、必ず悪いことが起こる。
自分は幸せになってはいけない。
など、人間の潜在意識に、このような強い思いが落としこまれます。
そうしますと、実際の現実世界で、実現されるのはこの潜在意識の方です。
頑張ることができない、
成功しない、
幸せにならない、
という現実が起こるわけです。
この対処法としては、この根本のところ、自分の感情を素直に感じる、感情を自分で認める、これが大切になります。
事故から数年たっても、稲盛氏は、この感情を感じることができるわけです。
このときの、言葉にならないような辛さ、苦しさを、昨日のことのように思い出して感じることができるわけです。感情を自分で認めることが、ご自身でできています。
潜在意識の深いところに、未消化な感情がありません。
潜在的に思うことと、自分の頭で考え、顕在的に思うことが一致しているわけです。
ですから、自分の潜在意識の中に、ネガティブな思いが落とし込まれることがないのです。ポジティブな思いを抱くことができたのです。
自分の人生は必ず好転する、と思うことができたのだと思います。
2 自分の弱さに気づく
「私は家に帰ったら、家族との団欒を持っているつもりなのですが、子供や家内はそうは思っていません。子供や家内から何か話しかけられても、私はいつも上の空らしいのです。声をかけてみても、『お父さん、また心ここにあらずや』と思うから、みんな黙ってしまう。。。子供たちも成長して大人になりましたが、ある時『お父さんは、私たち家族のことなんか、小指ほども考えてくれたことがなかったやないか』と責められ、子供と家内にコテンパンにやられました。」
→ これが、稲盛氏の素晴らしいところだと思います。これだけの大経営者になったら、自分の弱さを、何万人の経営者に、しかも中小企業のリーダーにさらけ出そうと思うでしょうか?
このような、弱い自分を隠し、自分の優れたところを押し出して、いわゆるマウントをとって、自分の経営者としての凄さをアピールするのではないでしょうか?
稲盛氏は、ご自身の中で、強い自分が弱い自分を認め、また弱い自分が強い自分を後押ししているのです。ブラックな自分と、ホワイトの自分がお互い相手を認め合って、相手をサポートしあっているわけです。
本音と建前です。大人になれば、ほとんど、本音を出しません。まして社長や、管理職になったらなおさらです。弱い自分を出して、
部下から馬鹿にされたらどうしよう、
従業員から嫌われたらいやだ、
自分が信頼されなくなってしまうのではないか・・
こんな思いがわいてきます。
けれども、実際、稲盛氏はこのように、弱い自分、コテンパンにやられた自分をさらけ出しています。稲盛氏を馬鹿にする塾生、嫌いになる社員がいるでしょうか?
だれも、そんなことをしないと思います。
むしろ、稲盛氏の人間らしさに親しみを持つ方が多いのではないでしょうか?
それならば、私達も同じように、弱い部分をさらけ出していいのではないかと思います。
「それは、稲盛氏と自分は違う、稲盛氏のような結果をだしている人だから許される、自分が弱い部分を出したら馬鹿にされる・・・」
こう思われますか?
これが、社長さんの潜在意識に落とし込まれている「思い」です。
経営の神様と自分は全くちがう、自分はダメだ、自分に同じことは絶対に起こらない。
これが深く潜在意識に沁み込んでいるので、現実が好転しないのです。
なんとなく、自分にもできそうな気がする。
弱い自分を出してみよう・・・
こう思うことができたら、潜在意識が徐々に書き換わっていきます。
ダメだとおもっていることを、実際に試してみて、従業員から嫌われない、という実感がでてくると、潜在意識が書き換わります。
何となくできそう、だと潜在意識で思い、顕在意識もとにかくやってみよう、となります。
それまでは、「できそうだ」と思わなければ、と顕在意識で考え、「そんなこと絶対に無理だから、やめとけ」と潜在意識で思っていたのです。
潜在意識を書き換えると、それが大きくちがってくるわけです。
これが自分の中の意識の統合です。
弱い自分をしっかりさらけだせるので、潜在意識と顕在意識の隔たりがありません。一致して、統合されているのです。
だから、「かならず好転する」と思うと、そのような出来事が実現するのです。
経営について、しっかり結果が出せるのだと思います。
3素直な心
「良き人たちが集まってくるフィールドは、良い方向に気が流れます。ですから、そういう場に入っただけで、事業がうまく展開し始めたという塾生はいくらでもいます。ここで、私が具体的に皆さんの商売について『こうしなさい、ああしなさい』と細かく教えてあげることはできません。ですが、こういう善き人たち、素晴らしい心根の人たちが集まっているところに来るだけで、あなたの運命は好転するのです。
自分自身に、そうゆう暗示をかけて思うだけでもいいのです。まず、そう思うことが大事なのです。『今日、俺は稲盛さんがボランティアでやっている盛和塾に入った。だから今日から、一生懸命に勉強しよう』
『あの時、塾長は、この塾に入塾しただけで、あなたの運命は好転するのです、と言われた。それなら本当に好転するかもしれない』と、思うことが大事なわけです。
強烈な思いは成就します。
程度に差があっても、人生というのはその人の思いで決まります。強烈な思い、願望というものが人生を作り上げていくのです。
その願望は、自分の意思で猛烈に考えられたものでなくてはなりません。
今言っているのは、潜在意識に透徹するような願望ですが、皆さんが漠然とでも『盛和塾に入塾しただけでも運命が好転する』と思われれば、それだけでも皆さんの運命は変わっていくだろうと思います。」
→ 素直にその言葉に従うことができる方は、運命を好転させることができると思います。この稲盛氏がおっしゃる言葉を、「そうなのだろう」と思うか、
「そんなバカなことがあるか、一部の成功者だけが言うことだろう、自分が思っただけで、人生が変わるなら、世界中の人の人生が変わっている、そんなバカなことがあるはずはない。」
こう思うかで人生が変わってくると思います。
心の底から運命を変えることを願えば、そのようになると思います。
まとめますと、潜在意識を変えるコツは下記です。
1 感情を感じる
2 自分の弱さに気づく
3 素直な心
今回の内容は、心理学のような内容も入っています。
私自身が、心理学の勉強が途中なので、なかなか皆さんに伝わる形で、お話しすることが難しいです。
けれども、今回の稲盛氏の言葉を読んで、私がこれまで、心理学やカウンセリングで学んできた事は、真実ではないかと思いました。
どれほど顕在意識で思っても、現実は好転しません。
潜在意識で強く思うから、現実が好転していくのです。
潜在意識を変えるには、感情を出す、弱い自分をしっかり認める、その上で「素直になる」、これだと思いました。気づきをありがとうございました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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